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24系「トワイライトエクスプレス」 - 開放型B寝台
大阪から札幌までを結んでいる臨時寝台特急がこの「トワイライトエクスプレス」です。日本国内では最長距離を結ぶ寝台列車で、大阪〜札幌までは21〜22時間、ほぼ丸一日かかります。
ヘッドマークをアップで。夕暮れの海をイメージした、おしゃれなデザインのヘッドマークです。私が撮影したものはやや埃をかぶっており全体的にくすんでいます(笑)。デビュー当時の写真を見てみると今よりやや鮮やかな感じだったようですね。
札幌寄りの最後尾はこんな感じ。札幌寄りは電源車(いわゆるカニ)となっています。こちらにもテールマークがついており、絵柄は先ほど紹介したヘッドマークと同一です。
車体側面の様子。車両そのものは他のブルートレインと同じ24系ですが、車体が深い緑色のため、見た目のイメージがかなり違って見えるように思います。 8・9号車 開放式B寝台
さて、まずは8・9号車に連結されている開放式B寝台から見ていきます。車内は2段式の寝台がボックスシート状に並ぶ、よく見なれた「寝台車の車内」です。そうはいっても車内は木目調とブラウンを多用して、開放式B寝台ながらもかなりの高級感が感じられ、他のブルートレインのB寝台(たとえば>>こちらなど)との差は歴然としています。
寝台の入り口脇には寝台番号の表記が。こちらのデザインもトワイライトエクスプレスのロゴが入ったものになっており、B寝台ながら隅々まで高級感を出そうとした努力が垣間見えます。
というわけで寝台の全景の様子。2段ベッドがボックス席状に配置されています。木目調の導入やシックな柄のモケットの採用などにより、寝台車に見られる「無骨さ」はかなり軽減されているように感じます。
下段寝台のアップ。内装などはそこそこ豪華ですが、寝台そのものは幅の拡大、詰め物の増強などがなされているわけではないので、横になった感覚は通常のB寝台と何ら変わりはありません。
変わってこちらが上段寝台の様子。転落防止紐も寝台のモケットの柄に合わせられています。
リネン類をまとめて撮影。一番下は毛布、その上がシーツ、その上に寝巻用のガウン、一番上が枕となります。寝台列車の寝巻は、JRのロゴが入った浴衣が一種「定番」ですが、トワイライトエクスプレスでは車体の色に合わせた緑系のものが使われています。 読書灯 下段寝台の読書灯の様子。読書灯も電球色のものが使われています。なお、照度の調節はできず、点灯と消灯しかできません。
上段寝台の読書灯はこの位置にあり、下段寝台のそれとは異なるデザインのものが使われています。その脇には非常通報用のボタンがありますが、これは下段寝台では見られない設備です。 その他の設備 上段寝台には、通路上のスペースを使った荷物置き場があります。大荷物の方で、通路に置くと盗難が心配な方はこちらを利用するといいと思います。もっとも、重いスーツケースをここまで持ち上げるのはかなり大変そうですが…(笑)。
寝台部分の天井を見上げます。丸い蛍光灯の照明は最近ではめっきり見かけなくなったような気がします。 通路
通路には景色を見たり、ちょっと休憩する時に使えるイスが備わっています。こちらも「トワイライトエクスプレス」への改造前からある設備ですが、椅子のモケットや色は周りのそれに合わせられています。
通路の突き当たりはこんな感じ。非常用のボタンやトイレの使用中を示すランプなどが備わります。 洗面台 デッキの洗面台の様子。こちらも木目調を積極的に取り入れたおしゃれなデザインとなっており、よくも悪くも30年前の車両という感じはしないような気がします。
洗面台のアップ。リニューアルされた洗面台とは裏腹に、下にある金属製のごみ箱はデビュー当時と変わっていないギャップが面白いです。
洗面台脇には、水量の残量を示すメーターがついています。札幌から乗車すると、大阪に着くころには半分程度まで落ちているものが多いです(笑)。
洗面台には電気カミソリ用のコンセントが備わります。最近はここに携帯電話の充電器をつないで充電している方を多く見かけるので、実質的な「携帯電話充電スペース」となっているような感じがします(笑)。もっとも、本来の使い方ではない以上、利用する際には自己責任で使いましょう。 デッキとおまけ
デッキの様子。24系の乗降用ドアはもともと折り戸でしたが、トワイライトエクスプレスでは極寒の北海道を走ることを想定して、凍結防止のために引き戸式に改造されています。
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北海道の海岸沿いをゆくトワイライトエクスプレスの車内から。
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