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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 寝台特急・急行・夜行快速列車 > 24系「あけぼの」

24系「あけぼの」 - 開放型B寝台・ゴロンとシート

朝の青森駅にて。

開放型B寝台 外観

さて、変わってこちらが2〜4号車に連結されている開放型のB寝台の車体になります。車体には白い帯をまいていますが、最近は北斗星など金色の帯をまいた車両が多数派を占めるようになり、元々の白帯の車両はだいぶ減ったと思います。
車体もかなり年季が入っていますが、きれいに手入れされていて見栄えが良いですね。

ドア上の「B寝台」の表示。横についている銀の三ツ星が何ともいい味を出しています。

開放型B寝台 車体

車内の様子。見慣れた24系の車内です。こちらも私が乗車した日は平日ながらも、下段はそこそこに埋まっていましたが、個室車やゴロンとシートに比べると乗車率はかなり低めでした。やはり開放型のB寝台は、残念ながらそろそろ「時代遅れ」になりつつあるのかもしれません。

カーテンが色違いの車両もあります。

で、寝台の全景。この空間に最大4人がカーテン一枚隔てて雑魚寝していたというのは、プライバシーなどが声高に叫ばれていなかった昔ならではの仕様と言えると思います。
「サンライズ出雲」のノビノビ座席も似たような構造をしていますが、あちらは指定席特急券のみで利用可能。このご時世、開放型B寝台は、高額な寝台料金と設備の内容のつり合いが取れているかと言われたら、決してそうではないのが現状のようです。

下段寝台の様子です。寝台幅700mm、カーテン一枚隔てて最大4人が雑魚寝するベッドの居住性は、この時代の基準からしたらお世辞にもいいものとは言えません。しかしこの設備でも、列車の利便性によっては利用者に十分受け入れられることでもあると思います。
「あけぼの」は全国的な寝台列車の衰退が著しい中で、「北斗星」「カシオペア」などの一種「アトラクション」的な列車を除けば、唯一高い乗車率をキープしています。そんな「あけぼの」の開放型B寝台で、かつて栄華を極めた「ブルートレイン」に思いを馳せてみるのも悪くはありません。

上段寝台の様子。こちらは私が乗車した時にはほとんど埋まっていませんでした。
このように、時代に追いついていない感も否めないこの開放型B寝台ですが、週末や繁忙期を中心に満員御礼となることはいまだにかなりあるようです。一般的に開放型のB寝台は、男性か年配の方の利用が多いのですが、その時期にはどんな人が乗車しているのか興味深いところです。

一部の上段寝台は転落防止の紐が強化されています。妙に厳重なガードなのが面白いです。

車両と車両の間のドア。半透明の窓、「B寝台」の文字がいい味を出しています。車両自体の経年のためか、開閉にかなり力がいることが多いです。

(廃)ゴロンとシート

8号車に連結されている「ゴロンとシート」の入り口です。「ゴロンとシート」は寝台をそのまま使うものの、毛布や浴衣類のサービスがない代わりに指定席特急券だけで利用できるようにしたもの。リーズナブルな価格で利用できるため、私が乗車した時は若年層はもとより、年配の方の利用者も多くみられました。その後、女性専用のゴロンとシートも登場し、こちらは現在1号車に連結されています。
なお、この「ゴロンとシート」はかつて上野〜青森を東北本線経由で結んだ「はくつる」にも連結されていました。

ゴロンとシート車の車内です。開放型B寝台の車両をそのまま使っており、違いは全くありません。

で、「座席」の様子。見ての通り、シーツや浴衣、ハンガーなど寝台列車では「お決まり」のサービスが全て省略されています。しかし、それでも一応「寝台」であることに変わりはなく、横になることが(「ゴロンと」)できます。
私も「ゴロンとシート」には一応乗車経験があるのですが、特に冬場の深夜帯は車内がそれなりに寒くなることがあります。念のため、何か上にかけられるくらいの長さがあるコートを着ていくなどした方が無難かと思います。
そういえば私が乗った時、途中の秋田から乗車してきた出張らしきサラリーマンが、ここで爆睡していました。案外、そういった需要もあるようです(笑)。

上段「座席」の様子。こちらもリネンがない以外は開放型B寝台と変わりません。

車内設備

洗面台の様子。こちらはリニューアルされており、自動水栓が導入されています。洗面台の脇にコップが置かれていますが、これは歯磨きで使うことを想定したものでしょう。
かつて九州方面のブルートレインがまだ走っていた頃、たまに洗面台のリニューアルがそこまでされていない車両が来ると、銀色の無機質極まりない金属製コップが置いてあったことがありました。こちらではプラスチック製のものになっており、少しは抵抗なく使えそうです(笑)。

項目

  • B寝台ソロ
  • A寝台シングルデラックス
  • B寝台・ゴロンとシートほか

撮影日時・場所

撮影日:2012年9月5日
撮影場所:上野駅 青森駅 「あけぼの」号 車内

「あけぼの」概説

上野〜青森を、上越線、信越本線、羽越本線、奥羽本線経由で結ぶ寝台特急。

24系客車が使用されており、編成は基本的に8両編成で上野寄りが1号車。A寝台「シングルデラックス」を7号車、B寝台「ソロ」を5・6号車に連結しているほか、指定席特急券のみで利用できる安価な「ゴロンとシート」を8号車に、女性専用の「レディースゴロンとシート」を1号車に連結。2〜4号車が開放型B寝台となっていた。

EF64 1000番台が上野〜長岡、EF81が長岡〜青森間で牽引する。

停車駅は深夜帯を除いて、同区間を走る昼行特急の「いなほ」「つがる」などに近く、酒田、秋田、弘前などの地方都市を経由することもあり、利用率が非常に高かった。

利用者減少などから2014年3月改正で定期列車としては廃止され、以降は2015年1月まで、繁忙期に臨時列車としてのみ運行されていた。

車両概説

デビュー年:1972年(車両)

寝台列車の主力車両。
当初B寝台は3段式で登場したが、その後寝台列車の需要減少や設備改善のために、現在は全てが2段式になっている。

車体構造はその前に登場した14系とほぼ同様だが、1972年11月の北陸トンネル火災事故の教訓をきっかけに、防火対策を強化したほか、電源は集中電源式が使用されている。

24系の中には、サシ481、489などから改造されて食堂車となったもの(北斗星などで使用)、また20系の電源車カヤ21から改造され、24系の電源車となったものもあるが、後者は全車廃車済み。

寝台列車自体の縮小に伴い、本系列も数を減らしつつある。

21世紀に入ってからあっという間に駆逐され、もはや絶滅寸前の冷水器も現役で稼働しています。

項目

  • B寝台「ソロ」
  • A寝台「シングルデラックス」
  • B寝台・ゴロンとシートほか
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