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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 寝台特急・急行・夜行快速列車 > 24系「あけぼの」

24系「あけぼの」 - B寝台ソロ

上野から青森を上越線・羽越本線・奥羽本線経由で結んでいるのがこの「あけぼの」です。同じく東北本線経由で上野と青森を結んでいた「はくつる」が廃止されてから早10年が経過しますが、この「あけぼの」は他のブルートレインが次々と消えていく中、長らく「定期列車」として日々運行されてきました。しかしながら、新幹線・高速バスの台頭や車両自体の老朽化もあり、2014年3月15日ダイヤ改正を以て定期列車としては廃止されました。以降は繁忙期のみの臨時列車となり、「シングルデラックス」を抜いたB寝台のみの編成となるようです。
最後まで繁盛し続けていたブルートレインの「あけぼの」号。定期列車時代は、上野〜長岡はEF64 1000番台が牽引の任に当たっていました。

で、こちらが長岡〜青森間を牽引したEF81。全区間をEF81で牽引してもいいような気がしますが、上越線の一部区間で勾配が急なところがあり、EF81では走れなくなることがあるそうです。そのため、上野〜長岡ではより力の強いEF64 1000番台が牽引しています。なお、今でも運用などの都合でごくまれに全区間をEF81が牽引することもあり、またかつては全区間でEF81が使用されていた時期がありました。

ヘッドマークの様子。一般にブルートレインのヘッドマークというと、風雨にさらされて年季が入っていることが多いのですが、こちらは意外にきれいな状態を保っていました。

で、こちらが車両の様子。車両は24系です。

行先字幕の様子。このタイプの字幕も最近はめっきり見る機会が減ったような気がします。

B寝台「ソロ」下段

B寝台「ソロ」の車体。編成では5・6号車に連結されています。
かつて、首都圏〜九州を結んだ各種寝台特急や、「北斗星」などのソロは、通路を片側に寄せて、個室を枕木の方向と並行に並べるというのが主流です。しかしこの「あけぼの」のソロは、通路を車両中央に設置し、ベッドを線路と平行に並べる(これは説明しても分かりにくいので、後に紹介する写真を見てください)タイプが採用されています。現在、このタイプの「ソロ」が使用されているのは「あけぼの」が唯一です。

というわけで廊下の様子。車両の中央を突っ切る形で設置されています。車内は完全にリニューアルされており、改造前の面影は全くありません。

個室へのエントランスです。ドアは折り戸が使われていますが、かなり上下幅が狭く、身をかがめて個室に潜り込むといった感じになります。

そして下段個室内の様子。ベッドが窓の方向に平行に設置されています。室内はかなり狭く、ベッドと靴置きスペースしかありません。またこの上にも部屋があるため、天井もかなり低いです。本当に寝るためだけのスペースですが、開放型のB寝台と比較すれば一人あたりの占有面積はかなり広く、同じ値段で利用できるためお得です。
一般に寝台列車と言うと、老人、若い男性プラス鉄道マニアというのが主な客層なのですが(笑)、この「ソロ」では女性の利用者もかなり見かけました。個室の人気はかなり高く、お話を聞いた車掌さんも「ソロは本当に人気があり、幅広い層の利用者がいる」とのことでした。

個室の中から。奥に見える突起は上段寝台に至る階段です。その横には換気口が。

照明の様子。デザインは一昔前のものといった感じがします。

車内にはこんな感じのテーブルと鏡、灰皿、ごみ箱があります。ちなみにこの「ソロ」の中は喫煙可能です。
ところで私が上野から乗車した際、発車してしばらくするとどこからともなくタバコのにおいがしてきましたが、換気口がどこかで別の部屋のそれと合流しているのでしょうか。吸わない人間にとっては地味にう〜んとなる瞬間です。2両あるのでいっそのこと「喫煙可能」と「禁煙」に分けた方が良いような気もします。

車内の照明はここのパネルを使って操作できますが、何か普通の建物にあるデザインなのが面白いです。その下には、最近では他の車両ではすっかり廃れた「ミュージックサービス」がありますが、私が乗車した時はクラシック曲とポップス(とはいってもファミレスでかかっているようなしょぼいもの)だけでした。実際、携帯型音楽プレーヤーが普及したこのご時世で、どれくらいの利用者がいるのでしょうか。
個人的には、最近は携帯電話や音楽プレーヤーなど「充電」とは切っても切れない生活にいる人が多いので、各個室にコンセントの設置をお願いしたいところです。

ベッド下のフットライト。

B寝台「ソロ」上段

で、これが上段の「ソロ」の様子。こちらは壁が曲がっているので、何というか「屋根裏部屋」のような雰囲気すら感じます。設備は先に紹介した下段と同じです。

ベッドはデフォルトでは格納されており、このように引き出して使用する形になります。上から2本伸びている紐は転落防止用のものですが、落ちる場所がないほどに狭いこの個室で、何のために設置されているのかはかなり謎です。取り外しても全く問題ないはずなのですが…本当になぜついているのでしょう?

車内設備。こちらは先に紹介した下段のそれと変わりません。

項目

  • B寝台ソロ
  • A寝台シングルデラックス
  • B寝台・ゴロンとシートほか

撮影日時・場所

撮影日:2012年9月5日
撮影場所:上野駅 青森駅 「あけぼの」号 車内

「あけぼの」概説

上野〜青森を、上越線、信越本線、羽越本線、奥羽本線経由で結ぶ寝台特急。

24系客車が使用されており、編成は基本的に8両編成で上野寄りが1号車。A寝台「シングルデラックス」を7号車、B寝台「ソロ」を5・6号車に連結しているほか、指定席特急券のみで利用できる安価な「ゴロンとシート」を8号車に、女性専用の「レディースゴロンとシート」を1号車に連結。2〜4号車が開放型B寝台となっていた。

EF64 1000番台が上野〜長岡、EF81が長岡〜青森間で牽引する。

停車駅は深夜帯を除いて、同区間を走る昼行特急の「いなほ」「つがる」などに近く、酒田、秋田、弘前などの地方都市を経由することもあり、利用率が非常に高かった。

利用者減少などから2014年3月改正で定期列車としては廃止され、以降は2015年1月まで、繁忙期に臨時列車としてのみ運行されていた。

車両概説

デビュー年:1972年(車両)

寝台列車の主力車両。
当初B寝台は3段式で登場したが、その後寝台列車の需要減少や設備改善のために、現在は全てが2段式になっている。

車体構造はその前に登場した14系とほぼ同様だが、1972年11月の北陸トンネル火災事故の教訓をきっかけに、防火対策を強化したほか、電源は集中電源式が使用されている。

24系の中には、サシ481、489などから改造されて食堂車となったもの(北斗星などで使用)、また20系の電源車カヤ21から改造され、24系の電源車となったものもあるが、後者は全車廃車済み。

寝台列車自体の縮小に伴い、本系列も数を減らしつつある。

おまけ

羽越本線の余目付近で見えた明け方の風景。B寝台「ソロ」の毛布にくるまりながら見られる朝日は格別です。個人的に、一番「ブルートレインに乗っている」と感じられる瞬間だったりします。

項目

  • B寝台「ソロ」
  • A寝台「シングルデラックス」
  • B寝台・ゴロンとシートほか
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