【スマホ】Xiaomi 11T Proのバッテリーを自分で交換してみる

まえがき

2年以上メインスマホとして使用したXiaomi 11T Proのバッテリーを交換した際の様子を、個人的な備忘録も兼ねて公開してみるものです。

広告を大量に貼り付けて「Xiaomiとは?」「Xiaomi 11T Proのメリット」といった公式からのコピペや「自分がXiaomiを使い始めたワケ」的な‟自分語りの体をしたXiaomi商品のステマ”などといったどうでもいい話に長々とページの尺を割くつもりはありません。

さっそく交換したときの様子を紹介していきます。Xiaomi 11T Proが気になる方は、ご自身で検索なりしてください。

① AliExpressで買った電池が届いた

(↑)交換作業開始前の記念撮影

Xiaomi 11T Proのバッテリー交換方法を解説!」を謳ってろくに解説もせず修理業者に誘導するだけのアフィリエイトサイトの情報によれば、業者によるバッテリー交換は2万円以上かかるとのこと。

他方、通販でバッテリーを注文して、自分で交換すれば高くても3000円に収まる。これは自分で交換しない手はない。

さっそくAliExpressでバッテリーを注文。似たような商品は多数出品されているが、注文時には「純正品か?互換品か?」「口コミはどうか?」「工具類は付属しているか?」を重視した。今回は「純正品(を謳う)バッテリー」「口コミの評価が4.5」「工具付き」で行く。

② 裏蓋を外してみよう

(左)SIM入れは抜いておく
(右)ギターのピックのようなヘラを差し込む

作業開始前には電源を切り、SIM入れを抜いておく。結果的に、Xiaomi 11T Proは裏蓋とSIM入れが直接干渉しない構造だったが一応念のため。次に、写真のようにヘラを差し込んで一周~付属の吸盤で慎重に裏蓋を引き上げていく(→「備考」も参照)

【備考:裏蓋を外す際の注意点】

Xiaomi 11T Pro(の他Xiaomiのスマホ全般)の裏蓋は、強力な両面テープ状の接着剤で本体に固定されている。初めて裏蓋を外す際は、前もって裏蓋のフチをドライヤーなどで温めておくとすんなり外れることが多い。

(↑)無事に裏蓋が外れた。バッテリーは赤丸で囲った部分。

③ ネジとパネルを外そう

(左)カメラユニット側のネジ(緑色)を外す。全部で9つ
(右)ライトのコネクタも忘れずに外すこと。これはドライバー先で簡単に外れる

バッテリーのコネクタがカメラユニットのパネル下にあるため、まずはパネルを外さなければならない。9つのネジ(左)・カメラのライトユニット(右)を外し、パネルを持ち上げる。

真ん中のカメラ脇のネジには、なぜか「Mi」ロゴのシール(オレンジ色)が貼ってある。初見ではネジと分かりにくいため注意。このネジも含めて外さないとパネルがとれない。

④ バッテリーのコネクタを外そう

(↑)パネルが外れるとバッテリーのコネクタ部分があらわになるので、合計3つのコネクタを外す。
コネクタは、充電用2つ()と恐らく給電用1つ()の合計3つ。はまっているだけなので、指先で簡単に外れる

ただ、つながっているフレキシブル基盤(オレンジ色の配線)を損傷すると、ブートループや文鎮化の恐れがあり非常に厄介。損傷してもAliExpressなどで「Xiaomi 11T Pro flex cable」などと検索すればそれらしき基盤がヒットするが、修理の難易度はバッテリー交換の比ではなくなる

結論は、損傷させないよう慎重に取り扱いたいところ。

⑤ バッテリー本体を外そう

(左)バッテリーを外す際は、部分のオレンジ色のテープを持ち上げる。
(右)無事に旧バッテリーを外し終わった様子。

コネクタが外れたら、バッテリー本体を外していく。旧バッテリー両端にあるオレンジ色のテープを剥がし、上に引っ張るようにして外す。繰り返しになるが、くれぐれも中央のフレキシブル基盤を損傷しないように気をつけたい。

バッテリーも例によって強力な両面テープで固定されており、私は外すのにやや難儀した。ドライバーなどをバッテリー下に差し込んでテコの原理で外すのも一つの手ではあるが、リチウム電池を損傷すると発火の危険があるためお勧めはしない。

以降は、付属の両面テープをバッテリー下に貼る新しいバッテリーを装着④から①の手順を逆にたどって終了となる。

【その他】海外通販のバッテリー充電事情

日本の場合、単体で販売されているスマホのバッテリーは、満充電とはいかなくても50%くらいは充電されているのが普通だ。ただ、海外通販のバッテリーはそうとも限らないので注意。

私の時は、無事にバッテリー交換を終えていざ起動したところ全く反応しなかった。「文鎮化させてしまったか…?」という嫌な予感が頭をよぎるも、ダメ元で充電器につないでみたところ「1%」の表示。本当に充電されていないだけだった。

(↑)1%のまま数分過ぎ、その後は120W充電相当の充電スピードに移行した。完全に放電状態だった模様。

【トラブル】充電はできるがブートループしてしまう場合

バッテリー交換後、充電はできるが起動しようとするとブートループ(「MI」ロゴが表示されるだけの再起動繰り返し)してしまうことがある。

この場合は、バッテリーと基盤をつなぐ3つのコネクタのうち、中央のそれを嵌めなおすと治ることがある。中央のコネクタピンは非常に目が細かく、一見はまっているように見えても、少しでもズレていると正常に通電しないらしい。他方、両端2つのコネクタは単なる充電用と思われ、この2つが正しくはまっている分には充電はできた。

私もブートループが発生してしまい、何度か中央のコネクタを接続しなおして3回目でようやく起動。結局無事に起動したので良かったが、ブートループが治らなかった時はさすがに冷や汗が出た(→「備考」も参照)

【備考:フレキシブル基盤の損傷で起きる場合もある模様】

海外のXiaomiユーザーのフォーラム(掲示板)などを見たところ、このブートループは先述のコネクタ接続不良のほかフレキシブル基盤が損傷した場合に発生した事例が報告されていた。

フレキシブル基盤は本当に薄く、例えるならペラッペラのセロファンのような材質である。作業の際は丁寧に扱いたい。

免責事項

当然、個人でのバッテリー交換は保証対象外となり全て自己責任の世界です。

当サイトの工程を参考にしてスマホの文鎮化・データ消失などが発生した場合でも、当サイト及び管理人は責任を負いかねます。ご理解とご了承をお願いいたします。

おわりに

2021年11月に購入し、2023年10月までメイン機として使っていたXiaomi 11T Pro

途中からバッテリーのヘタりが激しくなって買い替えたのですが、非常に使いやすく気に入っていたため今回‟再生”させました。私の現在のメインスマホにはFelicaがついていないため、このXiaomi 11T ProはモバイルSuica専用機として当面使用する方針です。

最後に一言。Xiaomiはいいぞ。

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