目次
・ロビー室・シャワー
・ソロ下段・洗面台
・ソロ上段・デッキ
・Bコンパートメント(宿泊部分)
・Bコンパートメント(洗面台・デッキ)
・チェックイン方法・トイレ・その他
・「北斗星スクエア」へのアクセス・食料調達事情
24系25形 「北斗星スクエア」 – Bコンパートメント(洗面台・デッキ)
「B寝台」のプレートと「★★★」のマーク(左/上)。1974年の24系25形登場以降に取り入れられた設備の表記で、写真の3つ星は「客車2段寝台」を意味します(→「備考」も参照)。
(右/下)は、私が訪れた時に「北斗星スクエア」の敷地内にいたねこ達の様子。きれいな等間隔に座ってこちらを眺めてきたので、思わず撮影してしまいました。後日確認したところ、近所の飼い猫さんだそうです。
【備考:ブルートレインの「星」の数】
1974年の24系25形登場以降、車種によってB寝台の設備差が出てきたことから国鉄が取り入れたのが「星の数で示す車内設備」です。1つ星(★)から4つ星(★★★★)までが制定され、それぞれ
★ 客車3段寝台
★★ 電車3段寝台
★★★ 客車2段寝台
★★★★ 4人用寝台カルテット
を意味していました。
撮影日時・場所
撮影日:2023年5月・2024年4月
撮影場所:
北海道北斗市 「北斗星スクエア」敷地内
備考
・>>24系25形「北斗星」の項も併せてご覧ください。当ページで紹介する車両の現役時代の様子がご覧いただけます。
「Bコンパートメント」 デッキ(洗面台側)
続いて、「Bコンパートメント」車のデッキ部分と車掌室を見ていきます。まずはトイレ・洗面台を備えるデッキの全景(左/上)と天井の様子(右/下)から。
この区画には洗面台・トイレがそれぞれ2つずつ備わりますが、「北斗星スクエア」へ移設された現在は使用できません。洗面台は「隣のロビー室またはシャワー室」、トイレは「屋外のトイレ棟」を使用することになります。
デッキと客室内の仕切り扉(左/上)と、その脇に刺さっていた「消毒済票」(右/下)。
この「消毒済票」によると、平成27年(2015年)1月24日に最後の消毒作業が行われたようです。このオハネフ25 2は、その後同年4月5日に廃車となりました。
「Bコンパートメント」 洗面台 ※使用不可
洗面台の全景(左/上)と、シンク部分のアップ(右/下)。
現役時代は自動水栓となっており、お湯の温度も変えることができました。
蛇口部分(左/上)と、水量系のそれぞれアップ(右/下)。
「Bコンパートメント」トイレ(※使用不可)
トイレの様子。写真左側のトイレは引き戸、右側のそれは折り戸を採用し、狭い空間ながらトイレ2か所が実現されています。
「Bコンパートメント」 デッキ(車掌室側)
乗降用ドアを備える「車掌室側のデッキ」(左/上)と、「くずもの入れ」(右/下)の様子。
24系の乗降用ドアは「折り戸」が基本ですが、JR北海道の車両は豪雪地帯・寒冷地での凍結防止から「引き戸」に改造されているのが特徴です。
「Bコンパートメント」車掌室(メイン)
最後に「車掌室」の様子を見ていきます。まずは放送装置や行先設定機を備えるメインの車掌室(→「備考」も参照)から。
「北斗星スクエア」では車掌室が開放されており、私が訪れた時は自由に見学できました。(左/上)がデッキから車掌室を見た様子、(右/下)が室内の全景となります。
【備考:「車掌室」の呼称について】
車掌室は左右で2部屋ありますが、当サイトでは便宜上、案内放送用のマイクや行先設定器がある側(上写真)を「車掌室(メイン)」、ない側を「車掌室(サブ)」と表記します。
車掌室の椅子(左/上)と、テーブル上の様子(右/下)。
椅子には、かつて国鉄型車両でよく見られた濃紺のモケットが現在まで残っています。テーブル上にかつてあったオルゴールや放送用の機器は(車両の譲渡時か譲渡後かは不明ながら)全て撤去されており、現在は一部の配線が残るのみになっていました。
ドアスイッチ(左/上)と、車掌室内のテプラ類(右/下)の様子。
車掌背面のスイッチ類(左/上)と、行先表示の対照表(右/下)。
対照表はJR北海道車らしく、「北斗星」のほかは「利尻」「おおぞら」「まりも」など北海道内の夜行列車が中心ですが、「普通 釧路⇔根室」(60番)といった非常に不思議な幕も存在しています。
「Bコンパートメント」車掌室(サブ)
変わって向かい側の車掌室を見ていきます。外から見た様子(左/上)と、車掌室内の全景(右/下)。
先ほど紹介した車掌室と比べて、こちらはドアスイッチ・非常ブレーキ・テーブルなど非常に簡素な作りなのが特徴です。サブ的な位置づけなのでしょう。
車掌室内の座席のアップ(左/上)と、非常ブレーキや圧力計といった機器類など(右/下)。
非常ブレーキ(ヒモでぶらさがっているやつ)の脇には、かつて消火器がセットされていました。現在は消火器こそ撤去されていますが、固定用の金具類は残っています。
テーブル・手ブレーキ(左/上)と、窓のカーテンを閉めた様子(右/下)。
窓下部分にはサビが浮いており、老朽化が進んでいるのは否めません。
このページは7ページ構成です。次は>>チェックイン方法・トイレ・その他 編です。
目次
・ロビー室・シャワー
・ソロ下段・洗面台
・ソロ上段・デッキ
・Bコンパートメント(宿泊部分)
・Bコンパートメント(洗面台・デッキ)
・チェックイン方法・トイレ・その他
・「北斗星スクエア」へのアクセス・食料調達事情
概説
デビュー年:2022年4月(宿泊施設としての営業開始)
「北斗星スクエア」とは、北海道北斗市茂辺地で運営されている宿泊施設。
かつて「北斗星」で運用されていたロビー室・「ソロ」合造車(スハネ25 501)・Bコンパートメント(オハネフ25 2)を有志が引退後に引き取り、同所へ2016年に移設。移設に伴う資金は、クラウドファンディングにより調達された。その後、車両の保存活動を経て2022年4月から宿泊施設「北斗星スクエア」として営業を開始している。
宿泊できるのはBコンパートメントのみで、寝台1ボックスの定員は2名まで。寝台1ボックスにつき、「ソロ」1部屋が「鍵のかかるロッカー」として割り当てられている。旅館業の許可申請上、「ソロ」の個室に宿泊することはできない。
宿泊料金は時期や人数により変動する。予約受付は楽天トラベルから受け付けており、各種クレジット決済のほか楽天ポイントでも支払可。スタッフは常駐しておらず、基本的に現地はセルフサービスとなっている。