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小田急電鉄30000形「EXEα」 - 座席
展望席・連接台車の廃止など、かつての「ロマンスカーの伝統」をこれでもかというほど叩き潰し、登場当初は何かと物議を醸した「EXE」の登場から早いもので20年が経過しましたが、「EXEα」はその「EXE」にリニューアル改造を施した車両です。
で、こちら貫通側。車体のフォルムはリニューアル前と大差ありませんが、今回の改造に伴ってLEDによる愛称表示板は撤去されています。6両と4両に分割でき、「はこね」「えのしま」の併結運用も多い同車ですが、意外と前面の表示を見る人は少なかったのでしょうか。「>>MSE」では前面の愛称板が設置されているだけに、MSEのデビューからEXEαまでの間にどのような方針転換があったのかは気になるところです。
車体側面はこんな感じ。白と細い赤帯をあしらったデザインになっており、こういうところは「>>VSE」の要素を感じるポイントだと思います。 普通席
さてようやく車内の様子です。リニューアル前から比較して、パッと見でも天井面の仕上げ材をより明るいブラウンに交換、仕切扉を木目調化、照明器具の交換、荷物棚下のスポット照明の撤去、座席モケットの交換、床カーペットの交換などが施されています。リニューアル前が「全体の照度を落として高級感を演出」しているとすれば、EXEαになって「より明るい雰囲気にしつつ木目調などを取り入れて高級感は維持」していると言えそうです。
で、車内を反対から見渡した様子。座席背面部分にはコートかけなどに使えるフックが新設されており、「>>VSE」「>>MSE」などの仕様が受け継がれています。全体的に「EXEらしさを残しつつ設備周りを現代に合わせた」という印象を受けますねぇ。
では座席の様子。目につくところでも、座席モケットの張り替え、ひじ掛け(ソデ体)を「>>MSE」とほぼ同一のものに交換、コートかけの増設、カサ入れの増設、座席肩部への握り手の増設などが施されており、座席回りのユーティリティはリニューアル前からかなり増設された印象を受けます。
で、車端部はこんな感じ。座席が付帯設備にインアームテーブルを持っているため、壁際のテーブル設置などは特段行われていません。 座席回りの設備
座席背面にはフック(写真上)のほか、網ポケット脇になにやら見慣れないものが増設されています。こちらはカサ入れで、このわっか部分に長傘を入れると、乗車中にブラブラと揺れないで済む…ということのようです。
交換されたひじ掛け(ソデ体)の中に収められているインアームテーブルを展開してみました。「>>MSE」では三角形に近いテーブルになっており、弁当などを置くときにやや難のあるデザインでしたが、EXEαではより四角形に近いものが採用されています。
座席肩部には、車内を立って歩く際に使う握り手が新設されました。この握り手は、座席番号の点字表示も兼ねており、バリアフリー面での対応も従来より強化されています。 5・8号車 車いす対応席 5・8号車には車いすでの利用に対応した区画が設けられています。デッキと客室の仕切扉もこの区画のみ、両開きの幅広のものが使われています。
で、座席の様子。車いす固定用のベルトが設けられているほか、利用者の着座の便を図ってひじ掛けは跳ね上げ可能なものになっています。そのため、この区画のみテーブルがひじ掛け先に設けられた小さいものになっているのが特徴です。
で、その全展開状態。
ひじ掛けを跳ね上げて撮影するとこんな感じです。 車内設備 天井を見上げます。かつては間接照明でしたが、リニューアルに伴って直接照明と間接照明の併用(いわゆる半間接照明)になっており、車内全体の照度はかなり向上しています。
荷物棚の様子。荷物棚のスポット照明はリニューアルに伴って廃止されています。各座席ごとにスポットで照明があるというのは高級感がありますが、照明器具の交換で車内全体が明るくなった今、廃止しても問題ないということなのでしょう。
窓間にはコートかけが設けられています。
カーテンの固定器具の間にはさりげなく「EXEα」のロゴが。こんなところで「EXEα」を主張されても…な感が全開ですが(笑)、乗車した時には探してみると面白い気がします。
通路の様子。リニューアルに伴って床材も一新されています。濃いブラウンのカーペットが通路部分に敷かれており、座席下は明るい木目調の床材が採用されています。
観光客への対応として、リニューアル時に各車両に大型の荷物置き場が新設されています。内側の金属のポールは可動式となっており、スーツケースなどの固定器具も兼ねています。
デッキと客室の仕切部分の様子。壁材は木目調のものに交換されたほか、扉上には新たに監視カメラが設置されています。
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