E7・W7系 北陸・上越新幹線 普通車

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グランクラス
グリーン車
普通車

E7・W7系新幹線 普通車

入口の様子(左/上)と、大宮駅で肩を並べるE7・W7系(右/下)。

モケット

(左)座面 (右)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2021年03月・一部2017年10月

撮影場所:大宮駅 車内

備考

特にありません。

普通車

最後に、編成中の大部分を占める普通車を見ていきます。

普通車の車内は、他の系列と同じく2+3アブレストで展開。印象としてはE5系のマイナーチェンジ版であり、そこまでの目新しさはありません。

車内を反対側から見た様子(左/上)と天井の様子(右/下)。

JR東日本の新幹線としては初めて、照明が製造当初からオールLED化されています(→補足)

【補足:E7系以前の車両における照明事情】

E5系ではU28編成まで、車内の照明は従来通りの蛍光灯式でした。2015年度以降の増備車であるU29編成以降は、本系列に準じたLED照明に変更されています。


普通車 座席

座席の様子。(左/上)が一般席区画、(右/下)が車端部区画です。

付帯設備はピロー・背面テーブル・カップホルダー・コートかけ・コンセントなどとなっています。またE7系からは、全ての座席にコンセントがつくようになりました(→「備考」も参照)

【備考:E7系のコンセント事情】

E7系はE5系と比べ、最高速度が低く電力的な余裕が生まれたため全席にコンセントが設置できた、とデビュー当時の趣味誌では解説されていました。

なお、E5系でも比較的後期に製造されたU29編成(2015年度増備車)以降では、本系列に準じて全席にコンセントが設置されています。

変わって3人掛け。一般席区画(左/上)と車端部区画(右/下)です。

基本的にはE5系からの流れを汲んでいるこの座席ですが、E5系のリクライニング時の強制座面スライドから、リクライニング時に座面がやや沈み込むチルト機構」に代わりました。

また、E5系から引き続いてシートピッチは1040mmとなっており、普通車でも前後幅はそれなりに確保されています。

座席を正面から見た様子。

3人がけ席の中央B席は左右にお客さんが座る可能性があることから、他の座席より若干広めに設計されています。(右/下)のアングルから見ると、微妙~に中央の席が広めなのがお分かりいただけるかと思います。

7号車 車いす対応区画

7号車の長野寄りには、車いすでの利用に対応した区画があります。

7号車11A・B、12A・B席が該当の座席となり、デッキと客室の仕切り扉が大きめ・2+2アブレストなどの違いがあります。

その部分の座席。初期状態(左/上)と全展開状態(右/下)です。

車いす固定用のベルトがついている他は、普通の座席と特に変わりはありません。

コンセント

E7系から全席に設置されたコンセントの様子。窓際の人は壁際(左/上)、中側・通路側の人は前席後ろのコンセント(右/下)を使用します。

たまにここから延長コードを引いて、スマホやらカメラやらを何台も充電している人を見かけますが、一口あたりの電流上限は2Aです。あまり使いすぎないように注意しましょう。

その他の車内設備

座席肩部の握り手(左/上)と通路の様子(右/下)。握り手部分には点字ブロックが印字されていますが、席番号が表記してあるとのこと。様々な利用者への配慮がされているのは好印象です。

窓間のコートかけ(左/上)と荷物棚・窓の様子(右/下)。荷物棚は支柱がなく、すっきりした見栄えに感じます。

荷物置き場

車内にある大型荷物置き場の様子。

デビュー当時はここにも座席があったのですが、近年の訪日外国人観光客の増加に伴って転用されたスペースです。手持ちの適当なメジャーで測ったところ、奥行きは82cm程度と大型スーツケースが2~3台収まりそうでした。また床部分には滑り止め素材を採用し、スキー板など「立てかけ」が必要な荷物にもしっかり対応しています。

洗面所・トイレほか

7号車のデッキは車いす対応サニタリーブースがある関係で、他車より通路幅が広く取られています。

向かい側は多目的室となっており(右/下)、急病時や授乳時などに使用できるとのこと。通常はご覧の通り、施錠されています。

洋式トイレ内部(左/上)と男性小用トイレ(右/下)の様子。

7号車 車いす対応トイレ

車いす対応トイレの様子(左/上)。

中から施錠するとトイレ内部の照明が点灯するため、写真ではかなり薄暗くなっていますがご安心ください(笑)。

内部には着替え用の踏み台も設けられています(右/下)。もっともあまり使用されていないようで、妙にきれいでした。

デッキ

デッキの全景(左/上)とゴミ箱のアップ(右/下)。

消火器はカバー内に収納されており、直線のみで構成されたスタイリッシュな空間に仕上がっているように感じます。

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概説

デビュー年:2014年3月

長野(=北陸)新幹線で使用されてきたE2系の老朽化置換と、2015年春に北陸新幹線の金沢延伸開業を受けて2014年3月にデビュー。
北陸新幹線に点在する急勾配に対応したブレーキを持っているほか、軽井沢付近で交流周波数が変わるため、50/60Hz双方に対応している。

また、営業運行速度は260km/hであることから、E5系で導入された車体傾斜装置は省略されているなど、性能、仕様ともに、北陸新幹線での運用に特化しているのが特徴である。
編成は12両で東京寄りが1号車。車体はE5系をベースとしており、グリーン車は11号車、グランクラスは12号車。

一部区間はJR西日本の管内となるため、JR西日本もE7系と同一仕様のW7系を導入している。

2014年3月からは「あさま」(東京~長野)で先行運行を開始。現在は北陸新幹線・上越新幹線の全列車に投入されている。

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