「デレステ」でSSS「アイドルマスター」を目指そう

0.まえがき

まず本題に入る前に、当項目は「抜け蔵」の趣旨・内容を著しく逸脱したものであることを前置きしておく。この内容は「抜け蔵」以外の名前で、適当にブログなどにまとめることも考えたが、こんにちインターネットに溢れているアフィサイトの一つと勘違いされるのも癪なので、あえて個人HPという場で公開するに至った。

将来的に何らかの形で当サイトから分離する可能性も残してはあるが、それまでは当サイトの「特集・レポート」の一項目として公開していくことにする。

個人的な話になるが、私はこの3年ほど(2019年現在)、バンダイナムコが配信する「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ(以後、デレステ)」にハマっている。

元々アニヲタだったというわけではないのだが、あれは2015年10月だったか。京浜急行に乗っていた時に、隣に座ったギャルメイクの、私のことなど到底相手にしてくれなさそうな容姿端麗な女性が、ものすごい指さばきで音ゲー(今から思えばスクフェス)をやっていた。

俺もあんな風に音ゲーができるようになりたい…と思って、さっそくiTunes Storeで「音ゲー 美少女」などと適当なキーワードを打って検索。一番上に出たのが、当時配信始まってすぐのデレステだった。当時は音ゲー関係には全くのド素人だったので、「まずはこれをモノにしてみよう!」と始めることに。
気づいたら、3年前からは想像できなかったほどに課金し、そしてライブ現地参戦までするようになってしまった。

あの日京急に乗ったのは、いつも使うJRが人身事故だかで止まっていたため。それでイレギュラーで京急に迂回した結果、隣に座った女性が(以下略)という展開になったわけだ。あの日、JRが止まらなければ今の私はなかったのかもしれない、と思うと、人生の巡り合わせというのは不思議なものである。

さて、そんな私事は置いておくとして、デレステとは「アイドルマスターシンデレラガールズ」のアイドル達を、ライブ(音ゲー部分)をやりながら育成していくリズムゲームである。ゲームのプレイヤーは、アイドルを育成する「プロデューサー」(以後P)。ライブをやるごとにアイドルの「ファン数」を稼ぐことができ、ファン数が増えるごとに、P自身も成長し、「プロデューサーランク」が上がっていく。

詳しく書くと長いので>>公式サイトをご覧いただくとして、上の「ファン数」「プロデューサーランク」の話は、今後話す内容で非常に重要になってくるので、特にデレステをプレイしたことのない人は覚えておいてもらいたい(デレステをやっていない人がこんな駄文を読むともそうそう思えないが)

1.SSSとは

プロデューサーランクは基本的にEからSSまであり、それぞれに称号が存在。ちなみにSSの称号の名は、堂々の「超売れっ子プロデューサー」。一から始めるとこのSSにたどり着くだけでもかなり大変だ。

しかし、SSのさらに上を行く「SSS」アイドルマスターという称号が存在する。これが、今回取り上げる「SSSマラソン」の本題で、プロデューサーの中でも、いわゆるガチ勢(ゲームを本気でやる人のこと)の目指すプロデューサーランクだ。デレステの全Pの中で1か月間に稼いだファン数(≒ライブをやった回数)の上位2000位以内に入るともらえる称号である。

さてようやく本題。抜け蔵は2015年10月にデレステを始めて以来、ずっとまったり勢(あくまで楽しみとしてゆるゆるとゲームをやる人のこと)でPをやり続けてきたが、思うところあってSSS入りを画策し、2017年に2か月ほど、日夜デレステにいそしむ生活を送った。

ちなみに1回目は途中で挫折して失敗。2回目には挫折せずにどうにか継続し、翌月に晴れて「SSS」のプロデューサーランクを手にした。
結論から言うと、私は今後SSSを目指すことはないと思うが、粗悪な内容のアフィサイトが適当なコピペまとめでSSSを紹介しまくっている現状に嫌気がさしてきたというのもあり、個人ページという時代遅れもいいところなメディアで公開してみることにした。

先に言っておくが、今回紹介する内容は、抜け蔵なりの経験や知見に基づいたものであり、すべての内容が効率的で正確とは限らない。また、他のサイトでも語り尽くされた内容を、抜け蔵なりの文体で書き直しただけのもの、と言われてしまえばそれまでの内容かもしれないことをご了承いただきたい。

さらに、SSSを目指すのは正直かなりきついので、やるならあくまで自己責任でやってほしいことも書き添えておく。

2.SSSの称号を手にするためには

ではさっそく本題に入る。SSSの称号を手にするためには、デレステの全プレーヤーの中で「1か月に稼いだアイドルのファン数」が上位2000位以内、を実現しなければならない。デレステを日ごろプレイしている人にはいまさら説明する必要がないかもしれないが、この「ファン数」とはライブごとに獲得できるファン数の合計であるため、カードゲームに例えるならば「手札を出して得た報酬の総和」だ。
たとえば、試みに以下の図をご覧いただきたい。


この画面を見ていただくと分かるように、ライブが終わると何人のファン数を獲得できたかが表示される。976人×5人なのでライブ1回で4880人のファンが獲得できた、というわけだ。これを1か月間、気の遠くなるような回のライブをこなして上位2000位に入ると、翌月は晴れて「SSS」の称号を手にすることができる。
上位2000位というと、おっちょっとやりこめば到達できるのかな?と思うことなかれ。上位2000位は(月によって誤差はあれど)平均して月間800万人のファンを稼ぐ必要がある。1回のライブにつき、(アイドル編成により誤差があるが)例えば5000人のファン数を稼いで月間1600回、少し多めに8000人のファン数でも月に1000回はライブをやらなくては到達できない。

月間1600回を達成するには、1か月30日として1日あたり53.4回。1回のライブは約2分なので、選曲や前後の演出にかける時間を加味して1回3分と仮定しても月間1600回。1日2時間40分弱はデレステだけをやり続けなければならない。(ちなみにこれはほぼノンストップでやり続けた場合の理論値であり、2時間40分で53回のライブをやり切るのは現実的に不可能に近い)
しかも、大きな問題が「獲得したファンの数は、ライブのスコアに依存する」ということ。ライブ中にノーツを逃すなどのミスをすれば、その分スコアは下がって獲得できるファン数も減る。つまり、「可能な限り、フルコンボし続けなければならない」。他のゲームのように、何かの作業と並行しながらポチポチやる、ということはデレステには通用しないのだ。

さらに「SSS」のクセ者なところが、1か月の任期制であることだ。例えば1月に上位2000位以内のファン数を稼げれば2月には「SSS」を名乗ることができるが、2月に上位2000位以内に入れなければ3月には元の「SS」に戻ってしまう。「SSS」を名乗り続けるには、ライブをやり続ける、走り続けるしかない。

一般の方は、「なぜゲーム内での称号にそこまでこだわるのか」と思うかもしれないが、実のところ理由は人それぞれだ。SSSを、デレステのプレーヤーとして一つの「ステータス」と思う人もいるし、上位に入って自分の大好きなアイドル(担当アイドル、略して担当とも)をアピールしたいという人もいる。ともあれ、毎月「SSS」の座を狙って、Pの間で熾烈な戦いが繰り広げられているというわけだ。

まるでマラソンのように1か月間ゲームプレイを“走り続ける”ことから、一部のPの間では「SSSマラソン」などと呼ばれており、当サイトでもその呼称を用いることとする。

3.SSSを目指すのに適したイベント、適していないイベント


 (デレステをプレイしていない人は読み飛ばしてもOK。項目全体には影響のない内容である)
 デレステのゲーム内では、何かにつけてほとんどの時期で「イベント」が行われている。
 この件については他の「SSSを目指そう」といった個人ブログ、アフィサイトで嫌と言うほど語り尽くされている内容とある程度カブることを先に断っておくが、やはり「Live Parade」イベントのある偶数月がお勧めなのは間違いない。

内容は、デレステをプレイしたことのある人なら分かると思うので割愛するが、簡単に言うと「(諸々の条件を満たして」ライブをやればやるほど、一回で稼げるファン数が増えていく」イベントだ。条件が揃えば一回あたり1万を超えるファン数を稼ぐこともでき、効率もよい。

もっとも、このようにかなり「お得」なイベントなので、SSSを目指す人は必然的に増え、SSSのボーダーも上がる傾向にある。そのため、あえてLive Paradeのある月を外して奇数月に走るというのも一つの手段ではあるが、結局スタミナを大量に消費することになるし、ファン数も一定のままなので効率があまりよろしくない。また、人気キャラクターのイベントが入ればLive Paradeでなくてもボーダーが急伸するなど、不確定要素が強いことから、やや「上級者向け」の方法であろう。

また「アタポン形式」(通常の楽曲をクリアすると専用のアイテムを獲得でき、それを使ってイベント限定楽曲をプレイしてスコアやイベントptを競う)も、スタミナを消費せずにファン数が稼げる。「アタポン形式」のイベントは何だかんだ毎月開催されているので、Live Paradeの後に狙い目となるイベントだ。もっとも、「SSSマラソン」を走る場合はイベント期間など関係なく、常にデレステをプレイしなければならないのであるが…(苦笑)。

4.いよいよSSSの道へ。具体的に用意するもの

「SSS」の称号を目指すにあたり、「PRPが1000以上」(プレーヤーの“腕”の指標となる数値)「SSランクに到達している」という条件が必要だが、デレステをプレイしたことのある人なら今さら説明するまでもない事柄だと思うので割愛する。
「用意するもの」とは、これら前提条件を全て満たした上で、何を用意するべきか、という話だ。

a. スタミナ回復用のスタージュエルとスタミナドリンク

 デレステは音ゲームであるが、無限にライブ(音ゲームをプレイすること)を行うことはできず、ライブごとに「スタミナ」を消費する。スタミナの消費量は難易度にもよるが、masterで18~19が相場。このスタミナがゼロになってしまうと、自然回復(5分でスタミナが1回復する)に頼るか、ゲーム内通貨の「スタージュエル」、またはアイテムの「スタミナドリンク」を消費してスタミナを回復するまではライブができない。
 スタミナの量はプロデューサーランクにもよるが、(SSランクを達成している前提でなら)およそ85~それ以上と言ったところ。つまりスタミナが満タンな状態でライブができるのはせいぜい4~5回というわけだ。

 先述の通り、SSSマラソンを行う上では1日あたり50回はライブを行う必要があることから、必然的に「スタージュエル」「スタミナドリンク」に頼る必要が出てくる。自分がトライした時は、ライブ報酬やイベントでもらえるスタージュエルを1万きっかりためて臨んだが、走り終わった時には完全に使い切っていた。スタージュエルは最低でも1万は用意しておくべきだろう。

 このスタージュエル1万は、毎日ログイン&ガチャを我慢して丸2か月ほどため続ければ、実のところ無料で溜まる。デレステでは何かと理由をつけてキャンペーンやイベントが行われており、お金をかけなくてもある程度のスタージュエルはゲットできるためだ。わざわざ課金する必要はない。


 もちろん、スタージュエルを課金で手に入れることもできるが、プレッシャーも大きくなるのでお勧めしかねる。もっとも「(お金を注ぎ込んだ以上後戻りできないという意味で)背水の陣で臨む」という考え方もできなくはないので、そこは個人次第と言ったところか。
(また、「スタミナドリンク」がマニーショップ(課金ではなくライブクリアなどでもらえるスタージュエルとは別のゲーム内通貨)で不定期に売られることがある。欠かさずチェックしておきたい。)

b. 時間

 「SSSにランクインするためには、最低でもデレステを一日に2時間以上行う必要がある」ということは先に書いた。これを読んで「好きなことなら2時間以上やったところで大して苦にならないだろう」と思うことなかれ。ずっとスマホの画面を見つめて、上から降ってくるノーツをひたすら叩き続けるというのは、尋常ならぬ行為である。

 学生の方は親の目があってあまり長時間スマホでゲーム、というわけにはいかないだろうし、社会人の方なら「仕事と日常生活以外に2時間以上を毎日捻出する」のは困難に近い所業だ。

私の知り合いの社会人プロデューサーは、平日はとりあえず通勤の電車内でこなし、休日にまとめて追い上げるという方式で「SSSマラソン」を走っていたようだ。それでも休日は一日中デレステをしていたと言うから、この一例を見ていただいた限りでも「SSS」を獲得するのは並々ならぬ努力が必要であるということが垣間見えよう。
(厳密にいえば、最近は「トリコロール・シナジー」のアイドルを持った人たちで協力ライブのルームを立ち上げて、一気にファン数を稼いで時間節約という方法もなくはない。但し、そのためにはガチャを大量に引く必要があるし、そもそもトリコロール・シナジーを持っている人も限られる現状では、いわゆる「レアケース」に分類されると思うのでここでは触れない)

c.好きな曲

獲得したファンの数は、ライブのスコアに依存する」ということは先述の通りであるが、難易度の高い曲でフルコンボを成功できれば、スコアは難易度の低い曲のそれに比べて当然上がる。言い換えれば、難易度の高い曲の方が総じて獲得ファン数は多くなる傾向にある。

例えば、以下の画像をご覧いただきたい。

「心もよう」という曲は、譜面(叩くノーツの総体のことを指す)が簡単であり、楽曲レベル(これが曲の難易度の指標である)もmasterで21である。他方、「GOIN’!!!」は27。同じライブをやるなら、「心もよう」より「GOIN’!!!」をプレイした方が獲得ファン数は増えるわけだ。

 しかし、同じ楽曲レベル27でも「楽な曲」と「難しい曲」というのが存在する。この「GOIN’!!!」は、楽曲レベル27の曲にしては譜面がかなり簡単で、ある「SSSを目指すには」を謳ったアフィサイトでは、この「GOIN’!!!」をひたすらにプレイし続けることを推奨するような記述が見受けられた。

 確かにこれは間違ってはいないのだが、慣れてくれば曲は知っているし、譜面も10回くらい連続でやり続ければ、何となくどこが難所なのかは分かってくるものだ。こうなってしまうと、本来楽しいからやるはずのゲームがもはや「作業」でしかない。

 「GOIN’!!!」だけを53回連続でやるというのは、精神的に相当厳しい、ともすれば「修業」にも近い行為である。
 楽曲レベル27はこの「GOIN’!!!」を除けば、譜面がかなり難しい曲が多く、ミスを連発することにより獲得ファン数が大幅に下がってしまうという危険性がある。そのため、現実的には楽曲レベル26で安定的にフルコンボでき、かつ曲調が自分の好みにあった曲を、最低でも3曲は見つけておこう。3曲あれば何となく気分転換しながらできないことはないし、私のように「夢の中までGOIN’!が聴こえる」ということにはならないはずだ。

 また、楽曲レベル26の曲は、ノーツは多いものの譜面としては正統派(=あまり奇をてらっていない)の曲も多数存在しており、安定的にファン数を稼げる。とにかく、一曲集中だけは精神的になかなかに厳しいものがあるのでお勧めはしないでおく。

d. 高レア度のアイドル

 前提として、(基本的に)ファン数はゲームのスコアに依存するのでアイドルの育成はマストである。もう言葉を選ばないで言うが、「ユニットは全員SSRが望ましい」。

となると「課金しなければ結局SSSにはなれないのか」と言われてしまいそうだが、実のところ私がSSSを目指した時は「クール属性」にSRしかおらず、その中でも強いアイドルをどうにか見繕って走っていた。というわけで、あえてSRのみで編成したユニットでプレイした時のスコアも紹介する。

このように所持アイドルがSRのみでも、楽曲レベル26以上の曲をフルコンすれば90~100万ぐらいはスコアが出るので、一回あたり5000人程度はファン数を稼げる計算になる。SRのみで「SSS」を目指すのは「できなくはない」。
ただし、あくまで「できなくはない」だけであり、SSRのいるユニットと比べて一回あたりの獲得ファン数はどうしても減ることから、かなりのいばらの道となる。最低でもSSRが各属性に数人くらいは揃ってからやった方が、体力的・精神的にも楽なのは確かである。

「結局カネか」と言われるかもしれないが、ゲーム会社とて慈善事業でデレステをリリースしているわけではないのだから、その話をしても仕方ない。当サイトはアフィサイトではないので、ここから
「なんとスタージュエルが無料で手に入る!?」
などと誘導する広告はない。ゆえに、本件については「なるべくレア度の高い子をそろえて強化しておこう」程度のアドバイスにとどめておくこととする。

e. マスプラチケット

 ゲーム内を見ればよいことなので詳しく書かないが、高難易度のMaster+をプレイするにはスタミナではなく、マスプラチケットという専用のチケットを使う。課金せずにファン数を稼げるので有効活用したいところだ。Master+とは言っても、楽曲レベル26からあるのでフルコンは難しくはない。まぁ、ある程度プレイしている人なら自明なことなので当サイトでの解説はこれくらいにしておこう。

f. 忍耐力

 何につけても「SSSマラソンを完遂するには忍耐力」である。スタミナ回復用のスタージュエルなどは、極論カネで解決できる問題であるが、こればかりはカネでどうしようもない。一日中ゲームをするということは、その他の日常生活のいろいろなものを犠牲にすることである。

たかがゲームだが、されどゲーム。何事も、上位を目指すには“覚悟”が必要なのだ。

5.終わりに


いかがでしたでしょうか。
私は2017年に2か月ほど、空き時間は全てデレステに費やしてSSSマラソンを走ったが、月が変わった時の第一声は「よし、もうデレステしなくていいんだ」であったのは今でも鮮明に覚えている。

好きなはずのゲームが、いつしか「作業」「義務」になっていたことに気づいた時の何とも言えない虚無感。
俺は貴重な休日をつぶして何をやっているのだろうという自己嫌悪。
注がれる妻からの厳しい視線。

それらを全て乗り越えてたどり着いたその先にあるのが「SSS」の称号だ。
だが、やっぱり俺はもう二度と「SSS」を目指して、デレステにいそしむことはないだろう。
ゲームはあくまで楽しむためにやるもので、「作業」でもなければ「義務」でもないからだ。

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