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E7・W7系新幹線 グリーン車
E2系からE7系への過渡期のカット(2014年撮影)。
このように並ぶと、車体のフォルムは意外にもよく似ているように感じます。
モケット
(左)座面 (中)カーテン (右)カーペット
撮影日時・場所
撮影日:2021年03月・一部2017年10月
撮影場所:長野駅 車内
備考
特にありません。
11号車 グリーン車
続いて11号車のグリーン車を見ていきます。
車内はブルーを中心としてさわやかな雰囲気に。照明は一応電球色ながら照度は高めと、アッパークラスにしてはややライトな雰囲気を感じます。
車内を反対側から見た様子(左/上)と天井の様子(右/下)。
各座席の窓上にはスポットライトが備わるほか、足元には千鳥配置にフットライトも備わっています。
グリーン車 座席
座席の様子。(左/上)が一般席区画、(右/下)が車端部区画です。
付帯設備は背面テーブル・読書灯・カップホルダー・レッグレストなどとなっており、新幹線のグリーン車に必要な設備は一通り持っています。リクライニングとレッグレストは双方とも電動となっており、力をかけずに使えるようになっています(→「補足」も参照)。
【補足:JR東日本新幹線のグリーン車事情】
JR東日本新幹線のグリーン車では、最近「クレイドル方式」の座席が一つの‟トレンド”になっています。これは、リクライニング時に座面が同時にチルトする構造。
E7系もご多分に漏れず導入されており、実際にリクライニングすると腰が沈み込んで自然な姿勢で寛ぐことができます。
座席を正面から見た様子(左/上)と、枕のアップ(右/下)。
デザインは悪くないのですが、座席の随所に「チープな雰囲気」が垣間見えてしまうのは残念なところです。特にひじ掛けやカップホルダーは(正直言って)かなり安っぽいプラスチック材らしきモノ。アッパークラスのグリーン車であるだけに、妙に目についてしまう気がします。
各種車内設備
読書灯(左/上)とリクライニングの操作パネル・コンセント(右/下)。
E7系からは、ワンタッチでリクライニング・レッグレストが自動的に収納される「おこす」ボタンが新設されているのが特徴です。
カップホルダー(左/上)と窓まわりの様子(右/下)。
カップホルダーは、ひじ掛けの先端部分をクルッとひっくり返すと出てきます…が実際の使い勝手は今一つです。サイズもそこまで大きくないので、使用用途が車内販売のコーヒーくらいしかありません。
実際に見ていても、利用している人はほとんど見かけませんでした。
座席肩部の握り手(左/上)と通路(右/下)の様子。
通路には、左右交互にフットライトが設けられています。
11号車 車いす対応区画(16A席)
11号車の金沢寄り16A席は、車いすでの利用に対応した区画となっています。
車いす対応区画(左/上)とその全展開状態(右/下)。
車いす固定用のベルトがある他は、通常の座席と特に差はありません。
11号車 洗面台
11号車と12号車が隣り合う部分には、サニタリーブースや洗面台が備わります。いずれも、グリーン車とグランクラスの利用者専用です。
(左/上)はその全景、(右/下)は洗面台の様子。化粧板は濃い茶色で、シックで上品な雰囲気を演出しています。
シンクのアップ(左/上)と女性専用の洗面台・トイレ(右/下)。
女性専用区画の洗面台は鏡が丸窓風になっており、通常の洗面台とは異なるデザインになっています。
このページは3ページ構成です。次は>>普通車 編です。
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概説
デビュー年:2014年3月
長野(=北陸)新幹線で使用されてきたE2系の老朽化置換と、2015年春に北陸新幹線の金沢延伸開業を受けて2014年3月にデビュー。
北陸新幹線に点在する急勾配に対応したブレーキを持っているほか、軽井沢付近で交流周波数が変わるため、50/60Hz双方に対応している。
また、営業運行速度は260km/hであることから、E5系で導入された車体傾斜装置は省略されているなど、性能、仕様ともに、北陸新幹線での運用に特化しているのが特徴である。
編成は12両で東京寄りが1号車。車体はE5系をベースとしており、グリーン車は11号車、グランクラスは12号車。
一部区間はJR西日本の管内となるため、JR西日本もE7系と同一仕様のW7系を導入している。
2014年3月からは「あさま」(東京~長野)で先行運行を開始。現在は北陸新幹線・上越新幹線の全列車に投入されている。