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・12月21日 「銀河」で大阪へ
・12月22日 0系新幹線で広島~普通列車で小倉へ~「富士」に乗車
・12月23日 「富士」で迎えた朝
12月21日
東海道線で東京へ向かった。
今日は、初めての「銀河」「富士」に乗車する旅行ということで、初めから何か差をつけたかったので、あえて750円払ってグリーン車で行くことにした。
東京までの東海道線はE231系。
車内はとっても快適だったが、トイレにいくついでに普通車を見てみると、普通車も意外とガラガラで、わざわざグリーン料金払わなくても座れたか?
そんな一種の後悔すら覚えてしまうほどすいていた。
東京には40分くらいで到着。
ついたのが22時20分をまわっていたので、さっさと「銀河」の入線する10番線ホームへ向かった。
ホームには、鉄道ファンがやはり目立つが、子供連れ、お年寄りのグループなども意外と多い。また、珍しくスーツ姿の人も数名見かけた。
(左)「銀河」は日によって6~9の間で両数が変わるため、案内表示に表示される全ての表示をコンプリートしてみるのも楽しそう。
(右)始発の東京駅にて。
「銀河」は最近まで、10番線を一旦通過して神田寄りに引き上げた後、方向転換して9番線に入ってくるというのが一般的だったようだが、今晩は珍しく、10番線に機関車を従えて入線し、進行方向前よりから、また別の機関車が先頭につくというオペレーションが行われていた。
そのため、ホームに22時35分頃に着くとすぐにドアが開き、荷物を置いて身軽に活動できたのは嬉しかった。
(左)私が使った寝台。セットした状態で一枚。
(右)A寝台には喫煙所があり、息抜きスペースとしても利用できる。
私の今晩の宿は、2号車1番下段。
さっさと荷物を置いて浴衣に着替え、上からジャケットを羽織って貴重品だけを身につけ、さっそく車内を回ってみる。
今日の銀河は8両編成と、なかなか盛況のようで、車内放送でも「この列車の寝台は全て売り切れています。」と繰り返している。
私の2ボックス先に、けっこう気さくな感じのおじさんがいたので、浴衣姿で記念撮影をしてもらった。
そのおじさんたちは、「飛行機をのぞく乗り物全般大好き」という方たちで、今回は紀勢本線に乗りに行き、その先のバスにも乗るのだという。
私が、飛行機の離陸時にはいつも手に汗を握る、というと、上段で寝そべっていたおじさんが笑ってこう言った。
「飛行機が怖いんですか? 大丈夫ですよ。落ちても(=墜落しても)痛くありませんから♪」
いきなり笑いを取られてしまい焦ったが、とてもフレンドリーな面々だった。
そのままA寝台をのぞきに行くと、入口の喫煙コーナーのところで、小学校高学年くらいの女の子と、そのお父さんらしい男性が座っていた。就寝前の一服&晩酌タイムのようである。
彼は私の姿を見ると、カメラを渡すから写真を撮ってくれないか、と頼んできた。
もちろんOK!
「はい、チーズ♪」と、掛け声もいれて撮影してあげると、女の子はとっても喜んでいた。
女の子はさっさと寝台へ引き上げてしまい、喫煙コーナーには私とその男性だけになったので、軽く世間話。
その男性には、男の子とさっきの女の子、二人の子供がいるのだが、男の子のほうが鉄道好きで、今回廃止になるから最後に乗せてやろう、と、銀河に乗車するらしい。
「うわぁ、しかしA寝台で行かれるとはうらやましいですねぇ。」
「いやさ、子供 2人とオレで 3人で、最初は B寝台のボックス1つとってたんだけど、あとあとよく料金計算したら、A寝台 3つの方が安いって分かったんだよ。
乗るなら、できれば A寝台の方がいいだろ?」(男性)
「賢いですね。自分もいつかはA寝台に乗りたいです。」
「君も気をつけろよな。子供のうちから金遣い荒いと、将来、大人になったときにぜったい困るから。若造はおとなしく Bが妥当なのかなぁ♪」(男性)
発車前だというのに、その男性は持ち込んだワンカップとビールで、すでに顔全体を赤く染めている。
笑顔で、くわえタバコでその男性は言った。
しばし楽しい時間を過ごしてから寝台に戻ると、ちょうどドアが閉まり、発車。
まだまだ飲むらしい先ほどの男性に挨拶し、私も自分の寝台に戻って横になった。
(↑)まだ人の多い浜松町駅をハイスピードで駆け抜ける。
開放型B寝台は狭いが、それでもカーテンを閉めると相当暗くなり、ベッド幅もかなりあるのでゆったりとくつろげる。
横浜を出ても、小田原を出ても、熱海を出ても…寝れない。
やっぱり興奮してるからなのかなぁ。
ブルトレって、滅多に乗らないからなぁ~。
私のまわりでは、横浜に着くあたりまでは乗客が一杯やったりなど、なかなか楽しい雰囲気だったが、横浜を出てからは見事に静かになってしまった。
結局、眠りについたのは静岡を過ぎてからだった。
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