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富士急行8000系「フジサン特急」 - 1号車 展望車両
富士急行の「フジサン特急」は、JR東日本の165系「パノラマエクスプレスアルプス」を改造した>>2000系が使用されてきましたが、譲渡から10年あまりを経て老朽化が進んでいました。その2000系の後継というような位置づけで2014年に登場したのがこの8000系です。
車体側面の様子。車体側面には大量の「フジサンクン」が描かれています。これは同一パターンの繰り返しではなく、一つ一つ(もとい一人一人?)顔が異なっており、編成中に同じフジサンクンは一つとしてないとのことです。
入口の様子です。行先表示は小田急時代のものをそのまま使っています。体裁もパッと見では変更なさそうですが、行先表示の中央に表示されている縦のラインが、小田急時代の緑色からオレンジ色になっているなど、細かい変化が見られます。 1号車 指定席全景
ではさっそく富士山寄り先頭車の1号車から見ていくことにしましょう。1号車は座席定員車両として使われており、こちらに乗車する場合は特急券のほかに座席定員券が必要になります。自由席と比較してこちらは基本的にすいていることが多いので、まったり過ごしたい場合はこちらを選ぶと良さそうです。
というわけで1号車の車内の様子です。1号車は富士急行への移籍に伴って内装が大幅に変更されており、富士山寄りから展望ラウンジ、一般座席、4人がけボックス席、3人がけの休憩スペースとなっています。座席そのものは小田急のRSE時代から変わっていないませんが、細かいところがちょこちょこいじられているのは見ていて面白いところです。
大月、河口湖寄りを向いて撮影するとこんな感じです。 1号車 一般座席部分
ではまず最初に、1号車の大部分を占める一般座席の区画から見ていきます。車内は2+1配置で座席が並んでいますが、もともと普通車サイズの座席を2+1で並べているため、通路がやけに広くなっています。
2人がけ席の様子。座席はモケットも含めRSE時代のものをそのまま使っています。付帯設備は背面テーブル、窓際の折り畳み式テーブル、フットレストなどとなっており、座席周りのユーティリティーとおいう点ではそこそこ充実しています。経年のためか、座席の詰め物がややヘタっているものも散見されましたが、そこまでひどいというわけでもないので誤差範囲でしょうか。大月から河口湖までの40分には十分な設備です。
で、こちらが1人がけ。座席は窓からやや離れたところに設置されており、窓と座席の間にはテーブルのようなものが新たに取り付けられています。お弁当やビールなどを置くのに使えそう…ですが、電車が揺れるたびにカーテンが動くので、コップ類を置いておくにはあまりおすすめできません(笑)。
テーブル部分のアップです。 1号車 セミコンパートメント 大月・河口湖寄りにはパーティションで区切られた区画があります。こちらは「セミコンパートメント」だそうで、大型テーブルがついた向い合せの座席です。主にグループでの利用を見込んだものと思われます。
ボックス区画のアップ。中央に大型テーブルが設置されており、おつまみやお酒などを置いて盛り上がるもよし、お昼ご飯を優雅に食べるもよし、な区画です。
こちらのセミコンパートメントのカーテンは、見ての通りピンのようなもので止められています。外すのは簡単ですが、写真のようにきれいにつけるにはかなり“慣れ”が必要です。なぜこのような仕様になっているのでしょう?(笑)
セミコンパートメント席の後ろには2〜3人がけの休憩スペースのようなものが備わります。
1号車の入り口部分にはこんな立て看板があります。外国人の多い土地柄か、日本語の他に英語とハングルでも書かれているのが特徴です。 1号車 展望ラウンジ
8000系の「目玉」と言っても過言ではないのがこの「展望ラウンジ」です。元々はこの部分にも座席がありましたが、小田急への移籍に伴って3列ほどが撤去され、見ての通りソファーが並ぶラウンジ区画になりました。
ソファーのアップ。ソファーは頑張れば5〜6人ほど座れそうです。ちなみに座面はかなり固く、ソファというより通勤型電車のロングシートを彷彿とさせるような掛け心地です(笑)。
テーブル上には車内販売のメニューが記載されたリーフレットが備わります。
最前列部分にはこんな区画が。こちらは「キッズ運転席」と呼ばれており、速度計やブレーキハンドルなどがついて運転士気分を味わえる区画になっています。
で、その運転席のアップ。この運転席は、KATOが出している鉄道模型コントローラーを使っているようです。このような設備に多くを求めるつもりはありませんが、速度計はホンモノの速度計と連動はしておらず、40km/h程度を指した状態で固定されています。配線などいろいろ面倒になりそうではありますが、せっかくならマスコンを入れると速度計がそれに応じて上がるような仕様にしてもよかったように思います(笑)。
ラウンジ上にはLEDによる案内表示があります。こちらは小田急時代のものをそのまま使っているようで、RSEのほかEXEでも見られるのと同じ字体で表示されます。
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LED表示装置の脇には、8000系が小田急ロマンスカーRSEだったころの1992年に受賞したブルーリボン賞のプレートが。こちらは富士急行への移籍後もそのまま残されています。 |
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