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583系「きたぐに」 - 座席車両編
「きたぐに」と言えば、かつて日本全国を走り抜けた583系の最後の定期運用として、鉄道ファンの間では知られた存在でした。「北斗星」などとは異なり、「純粋な移動のため」の夜行列車として地味な存在でしたが、特に21世紀に入ってから他のブルートレインが次々と廃止になる一方で、しぶとく残ってきました。平日でも意外に乗車率は悪くなく、また大阪行きは北陸地区では「空港アクセス特急」的な側面もあったためだそうです。しかし利用者の減少や、車両の経年化から、2012年3月をもって定期列車としては廃止され、その後2013年1月の運行をもって完全に廃止されました。
先頭車だけですが、583系の前身となった581系も現役で活躍していました。583系との違いは、運転席後ろに大きな機器室があるかどうかで見分けがつきます。
塗装変更のついでにちゃっかりと「JR WEST JAPAN」のロゴも。
そして「きたぐに」のロゴマークも。ここだけ妙におしゃれな雰囲気で面白いです。 普通車自由席
さて、この「きたぐに」の何よりの特徴と言ってもいいのが、1編成の中に普通車自由席、グリーン車、A寝台、B寝台の4クラスを備え、幅広い需要に対応できていたことです。写真は大阪寄り1〜4号車に連結されていた普通車自由席の様子です。ボックス席がずらりと並び、横長のリネンが装備された車内は、583系が昼間は特急、夜は寝台として昼夜駆け巡っていた往時を彷彿とさせます。なお、普通車自由席では、深夜でも照明は消灯されませんでした。
座席の様子。座席はベッドに出来ないように固定されており、座席の状態で夜を過ごすことになります。急行料金のみのリーズナブルな価格で利用できるためか、主に若い人たちが始発駅を出発する前から缶ビールやおつまみを広げて宴会をする光景がよく見られました。昔の夜行列車ではお決まりの光景だったのかもしれません。ボックス席とは言ってもシートピッチはかなり広く、そこはあくまで優等列車であるという感じがします。
座席のアップ。通路側の人のテーブルはひじ掛けから出てくる小さいものになります。また、この写真は元喫煙車で撮影したため、窓際に灰皿が設けられています。 グリーン車 10両編成時代は6号車に連結されていたグリーン車。1両だけ窓配置が異なり、遠くから見てもすぐに判別できました。なお、臨時化されて、7両編成になってからは4号車に移りました。
グリーン車の入り口。グリーン車のマークがある以外は、他の車両の入り口と特段の差はありません。
さてようやく車内の様子です。座席は2003年頃まではあの有名なR27が設置されていましたが、現在は381系のグリーン車の座席を載せ替えた時に余剰となったものが使用されています。またかつて「シュプール」向けに改造された車両は、車両の半分がサロン仕様に改造されていましたが、現在は全て廃車され、現存しません。
座席のアップ。リクライニング角度はそこそこに大きく、足置きも数段階で調節ができますが、いかんせん座席そのものが古いためか、やけにガタついている座席が非常に多かったような気がします。
カーテンの様子。
仕切りドアの様子。経年のためか、車両によっては開けるだけでかなり力のいる車両があります。しかしその分、騒音もしっかりガードしていたようで、またグリーン車は付随車(モーターがない車両)ということもあってか、車内はかなり静かです。 車内設備 廊下の様子。
トイレの様子。壁や足載せ台が交換されてはいますが、銀色の無機質な便器などはそのまま残されています。
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洗面台はリニューアルされました。鏡は1面です。
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