鉄道・高速バス 車内・座席写真のサイト |
||
|
24系「日本海(東日本編成)」 - A寝台
青森と大阪を、日本海縦貫線経由で結んでいるブルートレインがこの「日本海」です。最近のブルートレインの縮小が進む中、この「日本海」は2012年まで、「オール開放寝台」でありながらしぶとく生き残ってきました。GWや年末年始、その他修学旅行シーズンなどは、実はまとまった利用があるようで、満員御礼の日もたまにあったからだそうです。しかし、それ以外の日の利用者は極めて少なく、高速ツアーバスなど安い移動手段の台頭もあり、2012年3月で定期列車としては廃止され、以降は臨時列車になるそうです。臨時列車になってからも、少しでも長く生き残ってほしいものです。
客車側から見てみます。金色の帯がいい感じに輝いています。
ヘッドマークのアップ。絵柄が、荒波の多い日本海をうまく現していると思います。
夜の新津駅にて。ブルーの車体はかなり年季が入っていますが、きれいに手入れされていまだにピカピカです。
行先表示板はシンプルな表示。国鉄時代から何ら変わっていないようです。 A寝台
さて、「日本海」のA寝台は、「銀河」亡き後は「きたぐに」と並んで国内最後の「開放型A寝台」でした。開放型A寝台とは、すなわち2段式の寝台がプルマン式(線路と平行にベッドが並ぶ)に並ぶものですが、この「日本海」の廃止とともに、日本国内の「プルマン式A寝台」は終焉を迎えることになります。
A寝台のエントランス。アッパークラスながら、それを感じさせるものは特にありません。ドア上の「A寝台」の文字が、この車両がアッパークラスであることを静かに主張しています。
そして車内の様子。車内は寝台が線路と平行に2段ずつ並ぶプルマン式です。床の赤いじゅうたんがすごくイイ感じです。かつて国鉄型特急車両のグリーン車などではよく見かけましたが、今ではめっきり減ったと思います。
下段寝台の様子。大人2人が座れる幅を贅沢に使った寝台は、開放式とはいえ広々としていて快適です。
窓際には収納式のテーブルがついており、下の支え棒を動かして収納します。
JRのロゴが入った浴衣。
寝台の場所はこのように小さな看板で示されています。この書体も国鉄時代の車両であることを感じさせますね。
上段寝台の様子。こちらは天井が曲がっているためかなり圧迫感があると思います。
上段窓の様子。カーテンはなく、代わりにこの金属板を開け閉めする形になります。窓というよりは「のぞき窓」という感じで、間違っても「景色を見る」ためのものではありません(笑)。
天井を見上げます。
デッキと客室を分ける扉。老朽化のためかかなり重くなっていますが意外と遮音性があり、車内はかなり静かです。ドア窓のあめ色がいい感じです(笑)。
扉の上には車両番号や号車番号の表示が。
昭和48年製造のプレート。割れて一部は無くなっています。しかし実に40年以上も走り続けてきたことになるんですね(驚愕)。
深夜、減灯中はこのようになります。 A寝台・喫煙コーナー・更衣室 A寝台の入口(大阪方)には、A寝台の寝台を一列使った喫煙コーナーがあります。大きな枕カバー、肘掛のカバーなど、国鉄型車両のノスタルジーをそこかしこに感じます。
反対側から客室方向を見てみます。左手のシャッターは何に使うのでしょう?
その隣には元々車掌室だったところを改造したものと思われますが、こんな感じの更衣室もついています。鏡もついており、改造とはいえかなり本格的なものになっています。
|
||
天井部分。そういえば手前の照明は、昔の国鉄型の電車でよく見かけたように思います。
|
項目 |
|
|
||
copyright(c)2002- Nukezo, All Right Reserved 当サイト内で公開されている写真・文章などの無断での転載・無断引用は、 引用元の表示があっても固くお断りしております。事前にご一報ください。 |