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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 寝台特急・急行・夜行快速列車 > 14系・24系「はまなす」

14系・24系「はまなす」 - ドリームカー・自由席

夜の青森駅にて。満員の乗客を乗せて札幌へ向けて出発します。

行先表示の様子。「急行」の文字はもちろん、この体裁の行先表示も最近ではすっかり見かけなくなった気がします。

5・6号車 ドリームカー(指定席)

さて、最後に「はまなす」の座席車を見ていきます。指定席車両は「ドリームカー」の愛称があり、ドア脇には小さいながら専用のロゴまであしらわれていました。

指定席車両から見て行きます。この指定席車両は「ドリームカー」の愛称があり、キハ183系の座席交換に伴って余剰となったグリーン車の座席が転用されています。どことなく車内が広く見えるのは、座席の高さが普通車のそれより若干低いからでしょう。網棚やカーテンなどが交換されてはいますが、それ以外は特に手が加えられているわけでもなさそうで、基本的に国鉄時代の雰囲気がよく残っています。

座席の様子。R27に共通した話ですが、リクライニングはかなり深くまで倒れるため、フルリクライニングすると完全に体が横になったのに近い感覚が味わえます。付帯設備はフットレスト、サイドテーブル、読書灯となっており、「普通車指定席」であることを考えるとかなり充実したものになっていると言えそうです。
モケットは夏場は若干暑苦しい感じもしますが、基本的には詰め物がしっかりしているようで、体の安定性はまずまずです。仮眠を取る程度には十分過ぎる環境でしょう。
またR27にはかつて肘掛脇に小さなテーブルがありますが、いまや日本国内で健在なのは、(私の知識が及ぶ限り)この「ドリームカー」だけのはずです。さまざまな「最後」の冠を得た「はまなす」ですが、車内にもこんな「最後」が紛れていたのですねぇ。

車端部の区画はこんな感じ。この区画のみ、壁際にテーブルが設けられていますが、このテーブルは完全に「国鉄のグリーン車」仕様になっているのが興味深いです。
また、写真はひじ掛け部分のテーブルがやや斜めっていますが、これは私の撮影時のミスではなく、支える部分にガタが来ていてうまく固定できなかったためです。車端部だけでなく、他の区画でもテーブルが不安定な座席が散見されましたが、元はといえば1970年代から使われてきた座席なので、経年的に無理が来ていたのかもしれません。

フットレストのアップ。土足禁止面を展開すると、ご覧のとおりかなり手前まで展開してくるのがお分かりいただけるかと思います。

各座席には読書灯が備わります。

何となくこのアングルで撮影してみました。座席カバーは幅広のものが採用されていますが、微妙に座席の横幅より大きいためか、どことなくアンバランスさを感じますねぇ。

客室とデッキの仕切り扉はこんな感じ。化粧板は木目調というかコルク柄というか、何とも言えない模様ですが、ともあれ一昔どころか二昔くらい前に流行ったデザインのような気がします。

ラウンジ

ドリームカーの車端部には見ての通りスツールとテーブルを設けたフリースペースが設けられています。一般的には「ラウンジ」と呼ばれていたようですが、椅子のデザインやピンク色のデザインは確かに二昔前くらいのラウンジを彷彿とさせるような気がします(笑)。
ちなみにここで盛り上がりすぎると、ドアを隔てたドリームカー車内にはけっこう音が漏れます。特に深夜帯は騒ぎ過ぎないように配慮が必要そうですねぇ。

座席部分の様子。元々は喫煙スペースとして使用されていたため、テーブル中央にはその跡が残っています。
スツールの座り心地は、定員外設備であることを考えればあれこれ言うのも違う気がしますが、レストランで見かけるようなスツールと全く同じ座り心地です。座面がかなり高い位置にあるわりに足置き台がないので、背の低い人は脚がブラブラしてあまり落ち着かない気もしますが…(笑)。
「はまなす」の混雑時には、ここが自由席に座れなかった“難民”の行きつく場所として使われていました。私の取材時もここでお酒と荷物を広げて陣取っているグループを見かけましたが…この座り心地もへったくれもないスツールで青森から札幌までの8時間を過ごすのはかなりの苦行だったのではないでしょうか(笑)。

3・7号車 自由席

さて、最後に自由席の車内を見ていきます。「はまなす」の自由席は、乗車券と急行券のみで利用でき、同列車の中ではもっとも廉価で利用できるクラスになります。
写真はその自由席の様子。「簡易リクライニングシート」として知られた14系デビュー当初からのR51が変わらず鎮座しています。夜行列車ではあるものの、内装的には純粋な「座席」であり、これまで紹介してきたカーペットカーやドリームカーとの内装の格差はあまりにも歴然としています。ただ、「はまなす」自由席限定で利用できる格安切符の存在や、ホームライナー代わりに利用する人(プラス、その「設備の悪さに昔の夜行列車の良さ」を感じる私のような人)などから根強い支持があったためか、常時かなりの利用率をキープし続けていました。

「はまなす」のR51は大きく分けて2パターンが存在しますが、まずは1パターン目から。ひじ掛けのかさ上げ、詰め物の変更などが施されています。「はまなす」の自由席と言うと大多数はこのパターンで、私が何度か乗車した限りでも大半の自由席はこの座席でした。
詰め物の変更に伴い、座面、背もたれが若干バケット構造のような形に成形されているものの、改造されたのもかなり前ということもあってか、最近はヘナヘナした座り心地の個体がかなり多かったです。また、シートピッチは古くからの910mm、座席下は完全にふさがっているなど、一夜を過ごすに相応しくない設備と言えばそれまでですが、それもまた「古き良き夜行列車」らしさだったように思います。

車端部の区画。ヒーターが増強されているため、足元の圧迫感はどうしても拭えませんでした。ヒーターのおかげで暖かく夜を過ごせると思うのは早計、真冬の夜はときおり目の前の仕切り扉が開くたびに、凍えそうな空気にさらされる区画でした(苦笑)。
なお、ひじ掛けのデザインは共通ながら座席モケットが微妙に異なる個体も存在したのですが、それについては私は撮影し損ねています。

続いて2パターン目。座席単体を取って見れば、モケットや網袋がJR北海道仕様にいじられている他はほとんど改造された痕跡がなく、デビュー当初の面影をかなりよく保ってます。また、座席台座部分がデビュー当時のもの(金網状)になっているのも萌えポイントの一つで、R51こと簡易リクライニングシート自体が少なくなった昨今では、かなりのプレミアものだったような気がします。
ヘタリにヘタリきった座面、1段しか倒れないリクライニング…などなど、快適とはおよそ縁のなさそうな環境ではあったものの(笑)、国鉄時代ほぼそのままの雰囲気を感じられる貴重な座席でしたねぇ。

座面のアップ。若干中央部分が盛り上がる構造になっていますが、実際に座りこむと「バフッ」という音とともに、座面が一気に沈み込みました(笑)。末期まできれいに維持されてきたとはいえ、詰め物などはやはり経年には勝てなかったのでしょう。

テーブルにはあの懐かしいテーブルも健在。その下には灰皿を撤去した跡がありましたが、この灰皿も「はまなす」全面禁煙化前は、国鉄時代からの銀色のそれが健在だったそうです。

洗面台

洗面台は自由席とドリームカーで内装が異なっていますが、主にドリームカーの車両で見られた洗面台から紹介します。シンクが乾燥されているほか、自動水栓が導入されている、鏡が交換されているなどの改造が施されていました。

で、こっちが自由席でよく見られたタイプです。こちらは特に何か改造された点はなく、デビュー当初からの雰囲気を色濃く残していました。


項目

  • カーペットカー
  • B寝台
  • ドリームカー・自由席

撮影日時・場所

撮影日:2016年2月18日、一部2012年9月、2006年3月頃
撮影場所:「はまなす」 車内

「はまなす」概説

札幌〜青森を結ぶ夜行急行。B寝台、カーペットカー、普通席と、多数の設備を連結しているのが特徴。
札幌〜青森は8時間程度で結ばれている。ダイヤは各方面への乗り継ぎも考慮されたダイヤとなっているほか、競合となる交通機関がほぼなかったことから利用率が非常に高かったが、北海道新幹線の開業に伴い2016年3月ダイヤ改正で廃止となった。

車両概説

デビュー年:1988年(列車)

波動輸送用として1970年代に登場。編成の組成を柔軟にするため、床下電源方式といって、電源装置を何両かに分散して配置するタイプを採用した。わずか2年の間に300両あまりが製造された。

最後の定期運用はJR北海道の「はまなす」のみだったが、それも2016年で廃止となった。現在はJR北海道のほかJR西日本(サロンカーなにわ)とJR四国(休車中)に僅かに残るのみとなっている。

自動販売機

自由席の一部車両には、見ての通りデッキ部分に自動販売機が設けられていました。

項目

  • カーペットカー
  • B寝台
  • ドリームカー・自由席
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