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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 寝台特急・急行・夜行快速列車 > 14系・24系「はまなす」

14系・24系「はまなす」 - B寝台

青森駅付近のレインボーブリッジとともに。

座席車(左)と寝台車(右)の連結部分。ご覧のとおり、車両の高さは完全に合っていません。双方の車両の特性を考えると仕方ない気もしますが、それにしてもここまで「寄せ集め」感のある編成も最近ではかなり珍しかったのではないでしょうか。

1・2号車 B寝台

さて、続いてこのページでは1・2号車に連結されているB寝台車の車内を見ていきます。「はまなす」は、数ある寝台列車の中でも「国鉄時代の寝台客車の最後の定期運用」としても知られた存在でした。
JR北海道が保有する24系のドア脇には、ご覧のとおり月やリボンをあしらったおしゃれなデザインのエンブレムが描かれています。

というわけで1・2号車のB寝台車の車内を見ていきます。モケットの換装、通路にカーペットが敷かれているなど細かい部分の改装はなされていますが、かつて「北斗星」に使用された車両と比べてそこまで大々的に手は加えられておらず、デビュー当初からのカラーをよく残した車両でした。

ボックス部分。カーテンは濃いピンク色のものが使われており、国鉄型B寝台特有の「沈んだ雰囲気」は幾分軽減できているように感じます。

下段寝台の様子。モケットがベージュ柄になっている他はデビュー当時からこんな感じだったのでしょう。かくいう私もこの「はまなすB寝台」には2回お世話になっているのですが、詰め物は定期的に交換されていたのか、2006年、2015年にそれぞれ乗ってみた限りでもそこまで寝心地の差は感じませんでした。

上段寝台の様子。わずか2本の転落防止ベルトで床から170cm程度のところに横たわるというのは、「安全」が声高に叫ばれる今のご時世から考えると、良くも悪くも「考えられない」仕様だったように思います(苦笑)。
平成初期の生まれの私にとって、このB寝台は「見なれた風景」の一つでしたが、この「はまなす」の廃止により、定期列車はもちろん、臨時列車でもほとんど見られなくなってしまうというのは何か複雑なものを感じますねぇ。

増21号車 B寝台

「はまなす」の寝台車は基本的に2両が連結されていますが、多客期は1号車と2号車の間にB寝台1両が増結される場合があります。その場合、増結車の号車番号は「増21号車」。「21」が割り振られた理由はズバリ、「1号車と2号車の間にあるから21号車」ということらしいのですが…(笑)理由を知らない人にとってはなんのこっちゃという話のような気もします。
写真はたまたま乗り合わせた列車が運よく増結車を連結していた時の写真。ちなみに号車表記は「増21号車」(左上に小さく「増」の文字がある)となっていますが、車内放送などでは「増結の21号車」というように案内されることが多いです。

というわけで増結で入るB寝台の車内はこんな感じです。パッと見では、カーテンの隙間からわずかに除く寝台のモケットやカーテンの柄が異なる程度の差しかありません。

で、寝台のボックスの様子。構造そのものは先に挙げた「1・2号車」のそれと全く同一です。
一般人の方にとってはどうでもいい話かもしれませんが、この寝台を撮影したオハネ25-11は、元々は「北斗星」用としてJR北海道が改造した車両です。後にJR北海道持ちの「北斗星」の開放B寝台はいわゆる「Bコンパート化」されたことに伴って同列車の運用を外され、以後はほぼ「はまなす」一筋で活躍してきた車両になります。
Bコンパート化された車両は「北斗星」の廃止に伴って早々に廃車になりましたが、こちらは「はまなす」の廃止まで生きながらえたことを考えると、(華々しい改造などは一切されていないとはいえ)ある意味で幸運な車両だったのかもしれません。

で、下段寝台のアップ。飾り気も何もない、素朴な茶色のモケットが織りなす空間は、国鉄型寝台車両の淘汰が進んだ昨今においてはある意味貴重な環境だったのではないでしょうか。

上段寝台の様子。

共通の車内設備

各寝台には読書灯が備わります。照度は2段階に調節できます。

各ボックス部分には寝台の番号と上段、下段を示したプレートが。このプレートもいい感じにスレてきていますねぇ。

婦人専用化粧室(パウダールーム)

一部の寝台車には、見ての通り女性専用の化粧室が設けられています。一般に、化粧室というとお手洗いのことを指すことが多いですが、こちらは読んで字のごとく「化粧」室です(笑)。女性向けの設備をそろえることで新たな利用者の開拓を図った、ということなのでしょうが、このような設備が開放B寝台に設えられたのは全国的に見てもあまり例がないような気がします。
なお、こちらの区画は婦人専用のため、撮影にあたってはたまたま通りかかった車掌の方の許可ならびに立ち会いをいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

内部の様子。大型の姿見と丸みを帯びたおしゃれなスツール、化粧台が設けられています。いい意味で開放B寝台の内装とは思えない内装ですねぇ。

化粧台のアップ。

洗面台・サニタリーブース

※ 以後、トイレ内部の写真が含まれます。

最後に洗面台、トイレを見ていきます。床材の交換、壁材がパープルとグレーの中間の何ともいえない色(笑)になっているほかは特に大きな手を加えられた形跡はなさそうです。

トイレ内部の様子。こちらもデビュー当時からこんな感じのままなのでしょう。随所に古めかしさを感じますが、廃止間際まで清潔に維持されていました。

項目

  • カーペットカー
  • B寝台
  • ドリームカー・自由席

撮影日時・場所

撮影日:2016年2月18日、一部2012年9月頃
撮影場所:「はまなす」 車内

「はまなす」概説

札幌〜青森を結ぶ夜行急行。B寝台、カーペットカー、普通席と、多数の設備を連結しているのが特徴。
札幌〜青森は8時間程度で結ばれている。ダイヤは各方面への乗り継ぎも考慮されたダイヤとなっているほか、競合となる交通機関がほぼなかったことから利用率が非常に高かったが、北海道新幹線の開業に伴い2016年3月ダイヤ改正で廃止となった。

車両概説

デビュー年:1988年(列車)

波動輸送用として1970年代に登場。編成の組成を柔軟にするため、床下電源方式といって、電源装置を何両かに分散して配置するタイプを採用した。わずか2年の間に300両あまりが製造された。

最後の定期運用はJR北海道の「はまなす」のみだったが、それも2016年で廃止となった。現在はJR北海道のほかJR西日本(サロンカーなにわ)とJR四国(休車中)に僅かに残るのみとなっている。

洗面台の様子。鏡は3面式のほか、自動水栓の導入、温水対応などの改造が施されています。洗面台脇には口をゆすぐ用の共用コップが設けられていますが、衛生面が何かと騒がれる今の時代からは完全に取り残されてしまっている感は否めません。実際に利用するかは別にしても(笑)、「ブルートレインのよき時代」を感じられる一つのポイントであるような気がします。

>>続いて「ドリームカー・自由席」を見ていきます。

項目

  • カーペットカー
  • B寝台
  • ドリームカー・自由席
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