E259系「成田エクスプレス」

E259系「成田エクスプレス」 グリーン車/普通車

車体側面(左)と先頭部のロゴ(右)の様子。車体側面のカラーリングは253系のものを受け継いでおり、そのためかホームに停まっている時に見える電車の“横っ面”の雰囲気はよく似ています。

モケット

(左)普通車 (中)床材 (右)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2017年7月4日

撮影場所:大船駅 車内ほか

備考

特にありません。

車内全景(普通車)

続いて普通車。253系から引き続いて「黒のシートに赤い座席カバー」であり、“先代”のイメージが受け継がれた車内です。照明は半間接照明となって照度も上がり、大きい窓もあって車内は黒い座席を使っていながら開放的な雰囲気な雰囲気を感じます。
また、床面、座席ともに黒ベースの市松模様が採用されており、見た目の統一感に配慮しているなど、細かいところまで手をかけた仕上がりなのが垣間見えます。

車内を反対から見渡した様子(左/上)と天井の様子(右/下)。比較用に、車内を反対から見渡した様子はトンネル走行中(夜間)のものを掲載しています。

座席

では座席の様子。最近のJR東日本の特急ですっかりおなじみの「ピロー付き」普通車は、実はE259系が元祖だったりします。座席の付帯設備は背面テーブル、カップホルダー、コンセント、コートかけとなっており、普通車としてはかなり充実しています。フットレストがない以外、グリーン車と全く同じ付帯設備なのですが、そこはツッコんではいけません(笑)。

座席の背もたれ部分は、中央部がややフラットな構造になっており、実際に座った感覚は見た目以上に広く感じます。また、シートピッチは1,020mmとなっており、JR東日本の車両でこれまで“標準”でもあった910mmからは大きく進歩するなど、一人当たりのスペースが拡大しているのも特筆に値するところです。

各座席に設けられたピローのアップ(左/上)と、ひじ掛け先端のコンセントの様子(右/下)。ピロー自体はかなりフラットなため、ピロー付き座席でたまにある「頭が妙に起き上がって落ち着かない」という現象はありません(笑)。
各座席のひじ掛け先にはコンセントが装備されており、この位置に配すことによって全席コンセント完備が実現されています。

座席を正面から見た様子(左/上)と、座席肩部のアップ(右/下)。座席肩部は赤色がアクセントのごとくあしらわれていますが、最近はデビューから10年近くを経て、やや汚れが目立ってきている印象を受けます。

5・(11)号車 車いす対応席

5号車(と12両編成運行時は11号車)の成田空港寄りには車いすでの利用に対応した座席が2席設けられています。(左/上)がその様子で、通路幅も車いすでの通行に合わせ、他の区画よりやや広めにとられています。
ちなみに、この車いす対応席は90度ごとでの固定が可能になっていることから、通常の座席より窓からやや離れた場所に設置されています。そのためこの区画に着座すると、前席の背面テーブルはかなりズレた場所に来ることに(右/下)。まぁ、これは見方を変えれば「必要に応じて窓側・通路側 双方のテーブルが使える」ということでもあるので、それとバーターでしょうか。

で、車いす対応席のアップ。せっかくなので、90度で固定した状態の写真も紹介します。

その他の車内設備

スポット空調(左/上)と座席番号(右/下)の様子。荷物棚回りはグリーン車も普通車も完全に共通のようです。

天井部分のLCDモニタ(左/上)と通路(右/下)。床材はゴム製のものが採用されており、これによって車内を立って歩く時の騒音を軽減する意図があるようです。実際に乗車していた限りでも、車内を歩く人の足音が全く気にならなかったので、それなりに効果があるのでしょう。

デッキとの仕切り・ラゲッジスペース

デッキと客室の仕切扉(左/上)とラゲッジスペース(右/下)の様子。こちらの仕様は、グリーン車のそれよりやや狭いことを除けばほぼ共通です。

デッキ

デッキ部分の通路(左/上)はこんな感じ。写真は一見ではよく見るデッキですが、トイレ・洗面台などがあるのは普通車では1号車だけなので、E259系の中では編成中一か所にしかない区画となります。近年、デッキ部分にはAEDが新たに設けられています。

他方、ドア脇には列車の行き先が表示されるモニタ(右/下)が。253系ではLED表示で行先を表示していましたが、E259系からはモニタとなり、到着駅案内も行うなど情報量が増加しました。6両編成を2つつなげた12両で運行する場合、前半分と後ろ半分で行先が異なる場合があり(横浜行きと池袋行きなど)、利用者の誤乗を防ぐ意図があるようです。

乗降用ドアまわりの様子。白とグレーが中心のデッキに、電球色の半間接照明がアクセントのように配されており、おしゃれな雰囲気を感じます。

トイレ・洗面台 各種

最後に1号車のトイレ・洗面台を一気に紹介。個室トイレ部分の床もしっかり市松模様になっており、普通席から引き続いて統一感を感じる作りなのは好印象です。

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概説

デビュー年:2009年

「成田エクスプレス」で使用されてきた253系が老朽化により取り換えの時期を迎えたことから2009年にデビュー。

253系では3両編成と6両編成があったが、E259系では6両編成に統一された。最大で12両編成での運行が可能。
車体の主な構造はE257系やE653系をベースにしている。塗色は253系とほぼ同じものを踏襲している。
車内の色使いも基本的には253系と同じだが、グリーン個室は廃止され

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