目次
・普通車
・きらきらラウンジ・トイレ・洗面台
485系「きらきらうえつ」 きらきらラウンジ・トイレ・洗面台


乗降用ドア(左/上)と窓枠部分(右/下)の様子。
「きらきらうえつ」への改造から15年以上が経ち、末期は窓枠の劣化が進行していました。
モケット



(左)座席 (中)ラウンジ席 (右)床材
撮影日時・場所
撮影日:2018年11月30日
撮影場所:「きらきらうえつ」 酒田駅 車内
備考
※ 取材列車がかなり混雑していたため、車内全景を中心に一部構図の乱れがある写真があります。
2号車 「きらきらラウンジ」

2号車は定員外のラウンジカー「きらきらラウンジ」の全景。
一両全てがラウンジとなっており、奥にある「茶屋」と呼ばれるミニビュッフェで購入したものをこちらで飲食することができました。
全体的に「和風」を感じるデザインになっており、「茶屋」という名前にもマッチした雰囲気になっています。また、通路部分もスロープが多用されており、バリアフリー面にも配慮されているのが覗えます。


ラウンジの4人がけボックスを横から見た様子(左/上)と、その座席のアップ(右/下)。
この区画はフリースペースですが、40分の交代制となっています。日本海側なのでついつい長居したくなりますが、混雑時は譲りあって使いましょう。


一番奥の5人がけボックス(左/上)とゴミ箱のアップ(右/下)。
ゴミ箱の貼り紙、いかにも「手作り感」たっぷりで良い味を出していました。


ミニビュッフェ「茶屋」のカウンターを両側からみた様子。
よく見ると、車内販売用ワゴンも★マークがちりばめられた(=「きらきら」した)専用のものが使われており、こだわりを感じます。
きらきらラウンジ エントランス部分「きらきら情報ルーム」


「きらきらラウンジ」の入口全景(左/上)と、プロジェクタ部分のアップ(右/下)。
入口には大型のプロジェクタマッピングが設けられており、沿線の地理案内などが行われる「きらきら情報ルーム」となっていました(→「備考」も参照)。
【備考:きらきら情報ルームの映像事情】
デビュー当初はこちらに大型のプラズマテレビがあり、その後液晶テレビを経て、末期は写真のプロジェクタマッピングとなっていました。
3号車 きらきらルーム


3号車にある「きらきらルーム」の全景(左/上)と、ルーム内のアップ(右/下)。
もとは喫煙ルームだったスペースを、全面禁煙化に伴って改修したものです。もっとも、チラシとジャンプシート以外なにかあるわけでもなく、単なるフリースペースとして活用されていたようでした。
1・4号車 トイレ・洗面台


最後にトイレと洗面台をまとめてご紹介。
客室とデッキの仕切を片側に寄せ、洗面台をもう片側に寄せることで、車内へ行く人とトイレ・洗面台を利用する人の動線がうまく分けられているように感じます。洗面台は自動水栓が導入されており、温水にも対応していました。


トイレ内部の様子(左/上)と男子小用トイレの様子(右/下)。
カラーは白が基調で、洗浄方式は昨今すっかりお馴染みとなった真空式が採用されています。
3号車 車いす対応トイレ


3号車の車いす対応トイレ全景(左/上)と、内部の様子(右/下)。
こちらは内装に大理石風の模様が取り入れられており、白一色の一般トイレとは雰囲気が異なっているのが特徴です。
その他


デッキの様子(左/上)と、おまけで製造銘板の様子(右/下)。
足回りは昭和51年、1976年の製造なので、2019年で実に43年目でした。
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・きらきらラウンジ・トイレ・洗面台
概説
デビュー年:2001年(きらきらうえつとしてのデビュー)
羽越本線の沿線観光促進などを狙って2001年にデビュー。キャッチコピーは「乗って楽しい・降りて楽しい」。車両の名前、並びに同車を使用した専用列車の愛称はともに「きらきらうえつ」である。
走行機器などの足回りは485系のものを流用しているが、車体は完全に新製されており、眺望に配慮して全車両ハイデッカー構造を採用。また、各車両にはスロープを設けてバリアフリーにも配慮しているほか、3号車は車いす対応の座席・トイレなどを備えている。
4両編成で、1・3・4号車は座席車、2号車は「きらきらラウンジ」で、ミニビュッフェ「茶屋」とボックス席を備える。ミニビュッフェでは「きらきら弁当」を始めとした駅弁や地酒、お土産の販売が行われており、購入したものは「きらきらラウンジ」内のボックス席で飲食可能。
2019年9月までは快速「きらきらうえつ」として、主に週末や繁忙期に新潟~酒田間を中心に運行されていた。不定期に酒田から先、象潟や秋田まで延長運転される場合がある。
このほか「きらきらうえつ」車両を使用した臨時列車として、過去に「きらきら行く年・来る年(新潟~弥彦)」「分水夜桜(新潟~分水)」といった新潟エリア、さらに「きらきらヨコハマ(横浜~小田原)」「きらきらやまなし(新宿~甲府)」など首都圏にも顔を出した経歴がある。
2010年代後半に入り、現役で活躍する数少ない485系の一つであったが、後継の「海里」の導入と入れ替わる形で2019年9月に引退。引退後は秋田へ回送され、長らく保管されていたが2021年7月頃に全車が解体された。