225系5100番台「阪和・関空快速」

225系5100番台「阪和・関空快速」

阪和線・関西空港線を中心に活躍する225系5100番台。先に投入されていた5000番台のマイナーチェンジ車という位置づけで、主に225系100番台の要素が取り入れられているのが特徴です。

2016年から投入がスタートし、2年でそれまでの103・205系を全て置き換えました。現在は関西空港線のほか、阪和線・羽衣線・紀勢本線(きのくに線)幅広いエリアで運用されています。

モケット

(左)座席 (右)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2025年12月

撮影場所:阪和線 和泉橋本駅ほか 車内

備考

・編集時の私のミスで、画像ファイル名が「225_5000」となっていますが、全て225系5100番台で撮影した写真です。

車内全景

車内の全景。

車内は転換クロスシートが2+1配置で展開しています。大荷物での利用が多い関西空港線での運用を見据えたもので、阪和線・関西空港線用としてデビューした223系0番台(1994年登場)から続く“伝統ある仕様”と言えそうです。

座席

2人がけ席(左/上)と、ドア脇区画の向かい合わせ状態(右/下)。

座席自体は223系2000番台から続くタイプのシリーズで、モケットがブルー系であること以外、特段の目新しさはありません。

続いて1人がけ(左/上)と、ドア脇区画との向かい合わせ状態(右/下)。

ドア脇の座席は固定されています。座面・背もたれとも若干つくりが分厚く見えなくもないですが、実際に着座してみた限りでも特に違いは感じませんでした。

2人がけ(左/上)と1人がけ(右/下)を、それぞれ正面から見た様子。

正面から見ると、背もたれはほぼ平面&座面も(一応はバケット状に成型されているものの)ほぼ真っ平なのがお分かりいただけるのではないでしょうか。実のところの座り心地は、決して高い評価はつけられないというのが率直なところです。

各車両 関西空港・周参見寄り 車端部

車端部の全景(左/上)と、ボックス席部分のアップ(右/下)。

座席は基本2+1配置ながら、車端部だけはどういうわけか2+2配置という、223系0番台ゆずりの仕様はここにも継承されています。当然、通路は(この車両基準では)かなり狭いので、特に大荷物の場合は注意してください。

取材中、超大型スーツケースを抱えた海外旅行客が、からだをひねらせつつ何とかこの車端部席にありついたはいいものの、出るときは入るとき以上に苦戦されていました。荷物が多い場合は、先述の2人掛け・1人がけを利用したほうがよさそうです。

各車両 天王寺寄り 優先席

変わって優先席の全景(左/上)と、ボックス席部分のアップ(右/下)。

優先席は阪和線基準で日根野寄り(大阪環状線の駅発・関西空港行きの場合、進行方向後ろ側)に設置されています。座席自体は共通で、枕カバーはJR西日本共通の優先席ピクトグラムがプリントされた専用のものなのが特徴です。

天王寺寄り先頭車 フリースペースつき 車端部

天王寺寄りの先頭車は、車端部の片側がフリースペースとなっています。全景(左/上)とフリースペースのアップ(右/下)。

フリースペース向かいの座席は一般席であり、優先席などには特段なっていません。

フリースペースの非常用呼び出しボタン類(左/上)と、フリースペース上の荷物棚(右/下)の様子。

フリースペース上にも荷物棚が設置されていますが、これはJR西日本の車両ではよく見られる仕様です。

関西空港・周参見寄り先頭車 トイレつき 車端部

※ トイレ内部の様子は後述

(日根野から見て)関西空港・周参見寄りの先頭車は、車端部にトイレが設けられています。全景(左/上)と、トイレを外側から見た様子(右/下)。

トイレ向かいもフリースペースとなっています。

その他の車内設備

天井(左/上)とつり革の様子(右/下)。

JR西日本では、221系の頃から長らく「(通勤型だろうが近郊型だろうが)照明はカバーつき」を守り抜いてきました。しかし、この225系5100番台からは見ての通りカバーが廃止されています。

かなり照度が高いLED照明がむき出しで設置されているゆえ、車内は夜でもギンギンに明るいです。JR西日本の車両の内装といえば、これまで暗めのシック寄りな印象でしたが、今後はこのような明るさ全開が主流になっていくのでしょうか。興味深いところです。

天井のLCDモニタ(左/上)と、荷物棚の座席番号表記(右/下)。

LCDモニタはドア上ではなく、通路上に一定間隔で設置されているのが特徴です。JR西日本の近郊型・通勤型車両では「LCDモニタは通路上」がトレンドらしく、この仕様はロングシートの321系・323系などでも見られます。

一部車両に設置されている避難はしご(左/上)と、運転台直後(右/下)の様子。

225系5100番台が運用される紀勢本線(和歌山~新宮のいわゆる「きのくに線」)は沿岸部を走行することから、万一の津波被害などを想定した避難用のハシゴが設けられています。

運転台直後はかなりナナメ撮りとなっていますが、私自身の映り込みを回避できるのがこのアングルでした…(苦笑)。

ドア

ドアの全景(左/上)と、ドアスイッチのアップ(右/下)。

ドアボタンは広告枠と一体になっており、予備知識がないと「ここにボタンがある」と分かりづらい構造ですが、これは225系共通の仕様です。半自動での運転時(ドアをボタンで開閉するとき)は一応ボタンが光りますが、なぜこのようなデザインなのでしょう?

車いす対応トイレ

最後にトイレの全景(左/上)と、手洗い台の様子(右/下)。

トイレの洗浄は非接触式センサーとなっているほか、洗面台も自動水栓が導入されています。

概説

デビュー年:2016年

阪和線の103・201系置換用として2010年にデビュー。

基本的な仕様は先に登場していた225系5000番台に準ずるが、先頭部分のデザインは100番台に準じた吊り目状ライトとなっている。このほか、車内照明のLED化・カバー廃止、公衆無線LAN設置、避難用ハシゴの設置など細かい変更がみられるのが特徴。また、本番台からは4両編成に加えて6両編成が登場している。

阪和線・関西空港線に加え、羽衣線はワンマン運転に対応した本番台の限定運用となっている。このほか直通運転で、大阪環状線への紀勢本線(きのくに線)の和歌山~周参見まで顔を出す運用が存在。