E2系0番台 (E224-127)ザ・ヒロサワ・シティ・ユメノバ 保存車
茨城県筑西市に立地する、鉄道系のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ ユメノバ」。同所の保存車両というと>>北斗星が有名ですが、ほかにも数々の“茨城県ゆかりの鉄道車両”が保存されています。
その中の1両が、今回取り上げるE2系0番台「E224-127」。J14編成の新青森・新潟寄り先頭車を務めた車両で、2018年11月の引退後こちらへ移設されてきました。車内は常時公開されており、ユメノバへの来場者は開館時間中、自由に見学できます。
一般人が日常的に見学できるE2系0番台は同車がほぼ唯一であり、車内マニア的にも決して無視できない存在であるように感じる今日この頃です。さっそく車内を見ていきましょう。
【補足:E224-127 車歴】
| 日 時 | 内容 |
|---|---|
| 1999/10/19 | E224-127として落成 J14編成の盛岡寄り先頭車となる 仙 台に配属 8両編成 「やまびこ」「あさひ」「あさま」などで運用 |
| 2002/10/29 | J14編成の6・9号車の間に E225-114・E226-414を組込 10両編成となる 「やまびこ」「なすの」などで運用 |
| 2013/03/16 | 新 潟へ転属 「とき」「たにがわ」などで運用 |
| 2018/8/上 | 運用離脱 |
| 2018/11/07 | 廃 車 |
| 2018/11/10 | 茨城県筑西市へ輸送 |
| 2024/04/ | テーマパーク「ユメノバ」 ザ・ヒロサワシティ開園 展示開始 |
モケット

(↑)座席
車内全景

車内の全景。
E2系0番台の内装は、編成によって微妙な違いがあるのですが、E224-127のそれはもっともメジャーと言えたタイプです。車内はほぼ引退時のままで、類似品ながら座席カバーもセットされています。


車内を反対から見た様子(左/上)と、天井の様子(右/下)。
天井は間接照明となっており、これはE2系0番台の特徴とも言えた内装でした。1990年代は新幹線・特急の内装で間接照明が“流行った”時期とみられ、本系列もその流れを汲んだものと思われます。
座席


2人がけ席の様子。一般席(左/上)と車端部(右/下)になります。
座席の付帯設備は背面テーブル・コートかけ(窓間)とシンプルですが、これはE2系0番台のデビュー当時としては標準的な仕様でした。座り心地は固めで、かつてこの座席で新青森~東京を乗り通した時もそこまで疲れなかったように記憶しています。


変わって3人がけ。例によって一般席(左/上)と車端部(右/下)です。
E2系0番台は「背もたれは(直立を通り越して)前かがみ」が初期状態ですが、着座してもたれかかるとボタンを押さなくても写真中央の席の角度まで倒れるようになっていました。
座席カバーがダランと垂れ下がった光景(窓側席)はいわばE2系0番台の“名物”で、全国的に見ても珍しい存在だったように感じます。


座席を正面から見た様子。2人がけ(左/上)と3人がけ席(右/下)です。
背もたれの形状がやや異なって見えますが、これは3人がけ席の背もたれが前かがみになっているゆえでしょうか。
車いす対応区画(1A・1B席)


車両後方は車いす対応区画となっています。全景(左/上)と、車いす対応席のアップ(右/下)。
この区画のみ2+2配置となっており、通路幅・デッキと客室の仕切扉の開口部どちらも広めに取られているのが特徴です。


通路側のひじかけを跳ね上げた状態(左/上)と、リクライニング状態(右/下)。
この区画のみ、よく見るとリクライニング時に座面が前方にスライドする機構が搭載されています。(推測ですが)自分で腰・足の位置を動かしにくい利用者への配慮かは不明ですが、細かい違いがおもしろい座席でした。
車いす対応区画 直前(2A~2C)


車いす対応席より1列前の3人がけ席(左/上)。
(写真だと分かりづらいですが)この座席が反対向きにセットされた場合、通路側の席には背面テーブルがありません。そのため、代わりとして中央席の片側ひじ掛けがインアームテーブルつきになっています(右/下)。
なお、この1区画のためにインアームテーブル付き座席を製造・設置するのはコスト・メンテナンス上よくないと判断されたのかは不明ですが>>E2系1000番台以降ではひじ掛け先端の小型テーブルに代替されています。
その他の車内設備


荷物棚(左/上)と窓間のコートかけ(右/下)。


ユメノバへの移設後に設置されたエアコン(左/上)と、ドア上の案内表示器(右/下)。
車内の電気系統はそのまま使用できなかったようで、ユメノバへの移設時に一般家庭でも見かけるようなエアコンが設置されています。
また、案内表示器も使用不能となっているのか、座席種別の表記(LED表示器の左)は上から「自由席」と描かれたシールで代用していました。


通路(左/上)と窓枠の様子(右/下)。
デッキ


デッキ部分の様子。運転台直後(左/上)と、車両後方側(右/下)のそれぞれ全景となります。
車両後方側は車いすでの利用も考慮していることから、ドア幅が(左/上)より大きめに取られているのが特徴です。


車両後方側のデッキを反対から見た様子(左/上)と、デッキ部分にある「車内のご案内」(右/下)。
概説
デビュー年:2024年4月(ユメノバでの展示開始)
茨城県筑西市「ザ・ヒロサワ・シティ」に保存されているE2系0番台「E224-127」を取り扱う。
同車は1999年10月19日、J14編成の盛岡寄り先頭車として川崎重工で落成、仙台(新幹線総合車両センター)に配属された。当初は8両編成だったが、2002年以降は6・9号車の間に2両を増結して10両編成となり、この際E224-127も含む全車が塗色もピンク帯に改められている。
「こまち」と併結する速達タイプの「やまびこ」のほか、間合いで「あさひ」(現在の「とき」)でも運用。2013年に新潟に転属してからは「とき」「たにがわ」での運用が中心となった。
2018年8月初頭に運用を離脱、その後は新潟新幹線車両センターでの保管を経て同年11月よりE224-127を除く9両の解体がはじまった。E224-127は「ザ・ヒロサワ・シティ」へ陸送され、2018年11月より一般公開されている。
車内はほぼ現役当時のまま残っており、開館時間中は見学可能。運転台は施錠されているが、不定期に運転台公開イベントが行われるほか「>>ユメノバ 北斗星」の宿泊者向けに開放される場合もある模様。

