目次
・1号車 A寝台「ロイヤル」
・1号車 B寝台「デュエット」
・4号車 開放型B寝台(製作中)
・2号車 食堂車/3号車 ロビーカー(製作中)
・館内設備(製作中)
・ユメノバ 北斗星へのアクセス
24系25形「ユメノバ 北斗星」 B寝台「デュエット」編
 
 
夜の「ユメノバ」北斗星。
電気機関車と客車の明かりが、ホーム周辺を幻想的に照らしています。
モケット
 
  
  
 
(左)モケット (中)カーペット (右)カーテン
撮影日時・場所
撮影日:2025年10月15~16日
撮影場所:ユメノバ 「北斗星」 車内
備考
>>24系25形「北斗星」(現役時代の様子)、>>24系25形「北斗星スクエア」(同じ北斗星の客車を保存する宿泊施設)の項も併せてご覧ください。
1号車 通路の設備


通路のジャンプシート(左/上)と、カードキーリーダー(右/下)の様子。
「北斗星」の現役時代、個室のカギはカード式となっていました。現在はカードリーダーは使用できず、したがって外から部屋にカギをかけることができません(内部からは可)。


非常ベル(左/上)と、通路のヒーター(右/下)の様子。
現在でもこのヒーターは(その気になれば)稼働可能のようですが、私の取材時は使用されていませんでした(→「備考」も参照)。
【備考:ブルートレインの電力供給事情】
ユメノバでは車体脇に専用のディーゼル発電機を設置(別ページにて紹介予定)しており、寝台を備える1・4号車はクーラーを含めた電気系統が現役時代とほぼ同じ状態で稼働しています。
※ 2・3号車は車載のエアコンが使用できなかったことから、車内にエアコンを設置
(余談)
>>小坂鉄道レールパークの24系「あけぼの」は電源車といっしょに保存することで、同じく客車の電気系統が最大限活かされています。
1号車 B寝台「デュエット」下段 全景

当ページでは、B寝台「デュエット」を見ていきます。まずは下段の全景から。
レールと垂直方向にベッドが並ぶスタイルで、「デュエット」としては比較的オーソドックスな作りです。こちらも現役最末期の風情をよく残しており、ユメノバにきてからの変化は「非常用懐中電灯」が寝台上に設置された程度でしょう。
なおユメノバ「北斗星」のデュエットは全7部屋あり、奇数番号の4部屋(1・3・5・7号室)がこの下段となっています。
1号車 B寝台「デュエット」下段 寝台


下段寝台の全景(左/上)と、寝台表面のアップ(右/下)。
ベッド部分は開放型B寝台の下段と同じモノで、寝台幅も70cmです。モケット表面はスレもなく、2025年現在もきれいな状態でした。


寝台を正面から見た様子(左/上)と、寝台のカーテンを展開した様子(右/下)。
「デュエット」の各寝台は、見ての通りカーテンが引けるようになっています。カーテンは窓部分のそれと同一で、遮光性もバッチリ。同室の人より先に寝たい、寝顔は見られたくないなどといった場合に使用できます。


参考として、リネン類をセットした状態の個室全景(左/上)と、寝台部分のアップ(右/下)。
毛布は現役時代とは異なりますが、やはりリネンをセットした状態の寝台は“絵”になる気がします。
1号車 B寝台「デュエット」下段 設備


続いて個室内の設備を見ていきます。窓際のテーブル・灰皿(左/上)と、読書灯・オーディオ設備などの様子(右/下)。
読書灯の照度は2段階に調節でき、これはJR東日本の24系でよく見られた仕様でした。オーディオは現在も残っていますが、通電はしておらず使用できません(→「備考」)。


寝台わきの小物置き場(左/上)と空調・室内灯のスイッチ類(右/下)。
小物置き場は、サイズ感からしてメガネを置くことを想定したものでしょうか。ヒーターのツマミは適当に回してみたものの個室内は特に暖かくならなかったことから(苦笑)、現在は使用できなくなっているものと思われます(→「備考」も参照)。
【備考:ユメノバ「北斗星」の空調事情】
ユメノバ「北斗星」の宿泊者向けに配布される案内にも、「1・4号車の室温は一定に保たれています。お客様ご自身で温度を変更することはできません」の表記があります。


天井(左/上)と、個室のドア側を向いて撮影した様子(右/下)。
ドア上には通路上のスペースを使用した荷物置き場がありますが、開口部が狭いので大型のキャリーケースなどを置くには適さない気がします。
1号車 B寝台「デュエット」上段 全景

続いて上段個室。ユメノバでは偶数番号の3部屋(2・4・6号室)がこの上段となっています。
上段の構造上「階段が個室内にある」「窓~天井が湾曲している」「転落防止サクが固定」などの違いはありますが、個室内の設備は基本的に下段と共通です。
1号車 B寝台「デュエット」上段 寝台


下段寝台の全景(左/上)と、寝台表面のアップ(右/下)。
マットが一枚あるだけの下段とは異なり、上段はマットが2つに分かれた形状となっているのが特徴です。実際に横たわってみると、(下段と比較して)自分の肩部分に若干の段差を感じます(笑)。


寝台を正面から見た様子(左/上)と、例によってカーテンをかけた様子(右/下)。
窓際には折りたたみ式のひじ掛けがあり、展開するとソファとして使用可能です。


例によってリネン類をセットした状態の室内全景(左/上)と、寝台を正面から見た様子(右/下)。
1号車 B寝台「デュエット」上段 設備


窓際のテーブル・灰皿(左/上)と、読書灯・オーディオ設備などの様子(右/下)。
下段と大差ないしつらえですが、上段はオーディオのスピーカーが天井にあるため枕元がすっきりしている&窓枠に寝台カーテン固定用のマジックテープがあるなどの違いが見られます。


個室内のスイッチ類(左/上)と、小物置き場・鏡の様子(右/下)。
スイッチ類は横向きに設置されています。これは一般家庭でもよく見かけるタイプですが、年季のためかやや黄ばんで見えました。


室内の階段(左/上)と、通路上のに荷物置き場(右/下)。
階段は4段あり、本来の昇り降りの用途のほか「階段で立ち上がって身支度を整える」「(衛生面が気にならなければ)バッグ類などの荷物置き場にする」など、工夫次第でけっこう“使え”ます。
また、通路上の荷物置き場も下段と比較して開口部は広め。収納環境は、意外にも上段の方が優れていそうな印象でした。
1号車 洗面台・トイレ(※使用不可)


2号車寄りは洗面台・トイレを備えたデッキとなっています。全景(左/上)とトイレ扉のアップ(右/下)。
ユメノバではどちらも使用停止となっており、トイレの扉は施錠されて開かなくなっています。


洗面台(左/上)の全景とシンクのアップ(右/下)。
手前にゴミ箱がデンッと置いてあるものの、三面鏡なので簡単な化粧直しくらいはできそうです。現役時代は自動水栓となっており、ダイヤルでお湯の温度の調整ができました。
このページは6ページ構成です。以後製作中です。
目次
・1号車 A寝台「ロイヤル」
・1号車 B寝台「デュエット」
・4号車 開放型B寝台(製作中)
・2号車 食堂車/3号車 ロビーカー(製作中)
・館内設備(製作中)
・ユメノバ 北斗星へのアクセス
概説
デビュー年:2024年4月(ユメノバでの展示開始)
「ユメノバ 北斗星」とは、茨城県・筑西市に所在する「ザ・ヒロサワ・シティ」内のテーマパーク「ユメノバ」の宿泊施設。かつて「北斗星」で使用されたJR東日本の24系客車を譲り受け、2024年4月から宿泊受付を開始した。
「ユメノバ」は、ザ・ヒロサワ・シティ内の「陸・海・空・宇宙 勢揃いのテーマパーク」として2024年2月にオープンしたテーマパーク。鉄道車両のほか、消防車・船舶・航空機などの保存展示を行っている。
このうち「北斗星」は4両の客車と牽引機であったEF81 138号機が保存されており、A寝台ロイヤル・B寝台デュエットの合造車・食堂車・ロビーカー・開放型B寝台から構成。車内は現役末期と大きく変わっておらず、食堂車・ロビーカー内に限り飲食も可能となっている。
宿泊受付は1編成の貸切のみで、料金は1泊20万円。1~48名まで宿泊でき、大人数の場合は事前の打ち合わせにより夕食・朝食の手配が可能(別料金)。宿泊時は、これとは別にユメノバへの入場料(2,000円)が人数分必要となる。予約は電話のみだが、料金支払いは現地支払・クレジットカードのほか事前の銀行振込にも対応。
なお宿泊施設としての営業は3月中旬~10月中のみで、冬季は展示のみとなる。

 
  
  
  
  
