【12/7新設】733系1000番台「はこだてライナー」

733系1000番台「はこだてライナー」

北海道新幹線の新函館北斗駅から函館を結ぶ「はこだてライナー」。ほぼ全ての列車が「はやぶさ」「はやて」に接続し、途中停車駅は五稜郭のみと新幹線アクセス列車に振り切ったような列車となっています。

車両は「はこだてライナー」用の733系1000番台を専属で運用。車体のフォルムは他の733系と大差ないものの、帯色がパープルグリーンと新幹線(H5系車両)に揃えられているのが‟らしさ”と言えそうです。さっそく車内を見ていきましょう。

モケット

(左)普通車 (右)優先席

撮影日時・場所

撮影日:2024年2月、2024年11月

撮影場所:函館駅 車内

備考

特にありません。

普通車 車内

車内の様子。

車内の基本的な見付は既存の733系に同じで、ソデ仕切りや化粧板が木目調、ドアがオレンジ色(後述)になっているなどの違いしかありません(→「備考」も参照)

【備考:「はこだてライナー」の車内コンセプト】

733系1000番台の車内は、「北海道の豊かな自然」「函館の異国情緒」がコンセプトとのことです。

座席

座席(左/上)と、座面のアップ(右/下)。

座席は固めのバケット構造で、モケットは「北海道の草原」をイメージしたというグリーン系。背もたれは写真で見ても分かるように直立気味で、実際に腰かけると腰の位置がどうも安定しません。せっかくのバケット構造が活かしきれていないのはいささか勿体ない気もします。

もっとも函館~新函館北斗の乗車時間20分程度を考えれば、取り立てて不満になるほどのポイントではありません(苦笑)。

優先席

一部のロングシートは優先席となっており、全景(左/上)とそのアップ(右/下)。

優先席部分のモケットはオレンジとなっているほか、この区画のみつり革・手すりもオレンジ色になっています。実際に見ると、写真で見る以上にまぶしいほどのオレンジです。

車内設備

天井(左/上)と、荷物棚(右/下)の様子。

ヒーターは座席下に配されており、天井は2列のラインデリア(換気扇)のみが貫くシンプルな構造です。

荷物棚(左/上)と、かつてのゴミ箱(右/下)の様子。

「はこだてライナー」の車内にはなぜかゴミ箱が多く、多い車両で1両3か所(中間車)ありました。近年は各車両1か所のゴミ箱に集約されているようで、撤去されたところは単なるデッドスペースとなっています。

ドア脇の仕切り(左/上)と、ドア上の様子(右/下)。

座席の両端はガラス製の仕切りがあるほか、ドア脇には吹出口も。これはエアカーテンで、ドアが開いている間は温風を出して外気をシャットアウトする仕組みだそうです。実際に真冬の「はこだてライナー」に乗った限りではあまり効果なさそうでしたが…(苦笑)。

ドア

ドア2種類を。ドア上の案内表示板は千鳥配置となっており、あるドア(左/上)とないドア(右/下)の様子です。

一部のドア脇には非常用のハシゴも(右/下)。一般的に、非常用のハシゴは乗務員室内に設置されていることが多いのですが、なぜこの場所なのでしょう?

ドア上の案内表示(左/上)と、ドアボタン(右/下)のアップ。

ドアはオレンジ色ですが、これは「函館のレンガ」をイメージした色調とのこと。優先席もオレンジですが、それとは出自が異なるようです。

トイレ(函館方先頭車)

函館方先頭車には、車いすでの利用に対応した大型トイレがあります。全景を2アングルから撮影した様子。

トイレ内部の様子(左/上)とベビーベッドの様子(右/下)。

ベビーベッドは新幹線や特急ではすっかり見慣れた設備ですが、近郊型電車への導入は珍しいのではないでしょうか(→「余談」も参照)

【余談:近郊型のベビーベッドは最近のトレンド?】

余談ですが、同じ近郊型のJR東海315系でも一部のトイレにベビーベッドがあるそうです。最近のトレンドなのかもしれません。

概説

デビュー年:2016年

函館~新函館北斗を結ぶ「はこだてライナー」用として2016年にデビュー。

基本的な構造は先に登場していた0・3000番台と同一だが、外装・内装は色調が本番台独自の仕様になっている。

編成は3両。基本的には3両編成で運行されるが、多客期などは2本を併結した6両編成となる場合がある。4編成が在籍し、函館~新函館北斗の「はこだてライナー」で運用されている。

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