キハ183系 寝台車「まりも」「利尻」「オホーツク」
JR北海道の特急列車は、北海道の広大な大地ゆえ乗車時間が長いのが特徴です。平成に入ってキハ281・283系といった高速化が進んだものの、夜行での移動需要が一定数あったことから2000年代後半まで夜行特急が運転されていました。
「オホーツク9・10号」(札幌~網走)、「まりも」(札幌~釧路)、「利尻」(札幌~稚内)などがあり、車両はいずれもキハ183系。夜行運用時は、編成の中間にキハ183系との併結運転に対応した、専用のB寝台車(14系スハネフ14形)が連結されていました(左/上)。キハ183系との車高の差は歴然でした。
このページでは、そんなキハ183系との連結に対応した14系B寝台車の車内を取り上げます。当時、まだ車内を詳細に撮影する習慣がなく、写真の質もアレですが資料としてご覧いただければ幸いです。
撮影日時・場所
撮影日:2006年3月13日
撮影場所:「オホーツク」9号 函館駅 車内
備考
この写真を撮影した2006年当時、私はまだ義務教育期間中だったため、写真の質についてはお許しください。
B寝台
B寝台の全景(左/上)と下段寝台のアップ(右/下)。
キハ183系との併結運転改造時に、通路・床材のカーペット化やカーテン・モケットの変更が行われています。濃紺に赤いストライプが入る寝台モケットは、このキハ183系対応車でのみ見られるオリジナルの仕様です。
写真は運用最末期のもので、すでにモケットの色褪せが進んでいました。
常備品のスリッパ(左/上)と、通路のジャンプシート(右/下)。
概説
デビュー年:1986年
国鉄時代、老朽化したキハ80を置き換える目的で開発された車両。酷寒の北海道での使用を前提とした作りのため、強力な耐寒・耐雪構造を持っているのが特徴となっている。1979年に試作車が登場、1981年から量産が開始された。その後、国鉄民営化以降にJR北海道が性能を向上させた上で増備、現在に至っている。
番台は、試作車の900番台、量産車の0番台、性能向上型500番台などが存在。
2023年現在、全車引退済。