24系「岩泉CYMBALS ブルートレイン日本海」 A寝台 洗面台・トイレ・車内設備 編

目次

A寝台
A寝台 洗面台・トイレ・車内設備
B寝台
B寝台 デッキ・車掌室・その他車内設備
「ブルートレイン日本海」へのアクセス

24系「岩泉CYMBALS ブルートレイン日本海」 A寝台 洗面台・トイレ・車内設備 編

※ 旧「ふれあいらんど岩泉」

ドア脇のスポットライト(左/上)と、連結面の様子(右/下)。

ドアライトは、日没になると自動的に点灯します。また、ドア上の「A寝台」のプレートは、現役時代~ふれあいらんど岩泉時代は点灯したのですが、岩泉CYMBALSになってからは常時消灯しているようでした。

モケット

(左)モケット (中)カーペット (右)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2025年7月3~4日、一部2015年8月17~18日

撮影場所:岩泉CYMBALS 「ブルートレイン日本海」 車内

備考

特にありません。

A寝台 – デッキ

このページでは、A寝台の寝台以外の設備を見ていきます。デッキ(左/上)とスリッパ入れ(右/下)の様子。

「岩泉CYMBALS」では客車内は土足厳禁となっており、見ての通り入口でクツを脱いでスリッパに履き替えます。見ての通り、元ゴミ箱だった場所がクツ・スリッパ入れに転用されていました。

もっとも、ゴミ箱のスペースだけでは最大定員の28名分にとても足りなかったのか、反対側のドア前にもクツ棚が設置されています。

A寝台 – 入口・更衣室

デッキから入ってすぐの車掌室・元 喫煙スペース全景(左/上)と、元 喫煙スペースのアップ(右/下)。

こちらは現役時代は喫煙スペースとして使用されており、座席状態のA寝台のボックスで一服できました。保存後は全面禁煙となっており、フリースペースとして使用されているようです(→「備考」も参照)

【備考:「岩泉CYMBALS」のA寝台事情】

岩泉CYMBALSのA寝台は、寝台単位で予約可能であることから、ほかの利用者といわば“相部屋”になる可能性があります。

消灯後の電話や会話は、必要に応じてこちらを利用すると良いかもしれません。

喫煙スペース反対側の全景(左/上)と、「物置」のプレート(右/下)。

車掌室のとなりにある謎のシャッターは、読んで字のごとく「物置」。現役時代は主に予備リネン置き場でしたが、保存開始以降はとくに使われていない様子でした。

更衣室

元 喫煙スペース脇にある更衣室(左/上)と、更衣室の全景(右/下)。

更衣室は岩泉CYMBALSとなってからも開放されており、実際に更衣室として使用可能です。

更衣室内部の設備類(左/上)と、ジャンプシート(右/下)の様子。

中から鍵をかけられるほか、ミニテーブルが備わる本格的な更衣室です。ジャンプシートはB寝台の通路にあるアレを移植してきたものと思われますが、モケットはA寝台の寝台に合わせられていました。

車掌室

A寝台の車掌室全景(左/上)と、室内のテーブルまわり(右/下)の様子。

A寝台の車掌室は基本的にドアが閉められているものの、各機器に手を触れない範囲での見学はOKとのことでした。岩泉CYMBALSとなってからは室内灯が球切れ(窓右側にある細長い蛍光灯:※2025年7月時点)しているため、日の出ている時間に見学されることをお勧めします。

車掌室内のスイッチ類(左/上)と、行先表示器を後ろから見た様子(右/下)。

スイッチやライト類は通電しておらず、実際に操作や機器類の挙動を見ることはできません。字幕は劣化のため回転できないようで、扉部分にはご覧のように封印がなされていました。

洗面台

洗面台・トイレがある側のデッキの全景(左/上)と、天井部分(右/下)。

このエリアは、入口から入って一番奥のドン詰まり部分にあります。「非常口」のピクトグラム追加・洗面台の交換などが行われていますが、基本は現役時代の雰囲気をよく残していました。

洗面台の様子(左/上)と、シンク部分のアップ(右/下)。

洗面台は2つありますが、使用できるのは写真左の1か所のみです。かつては現役時代からのシンクをそのまま使用していましたが、どうやら「岩泉CYMBALS」への運営元変更時にシンクの交換が行われたのか、使用できる方はご覧のように真新しいシンクと水栓に置き換わっていました。

洗面台脇にある冷水器(左/上)と、ボタン部分のアップ(右/下)。

「日本海」の現役時代は、廃止まで稼働していました。ペラッペラの紙コップで飲む、妙にキンキンに冷えた冷水器の水。決しておいしい飲み物ではなかったのですが、今でもたまに懐かしくなります(笑)。

A寝台 和式トイレ

洗面台向かいにあるトイレのドア(左/上と、「和式便所」「洋式便所」のプレート(右/下)。

トイレはかつては使用できましたが、「ふれあいらんど岩泉」時代の末期に故障して以降、使用中止となっています。

和式トイレの全景(左/上)と、便器周りの様子(右/下)。

「ふれあいらんど岩泉」での保存開始後しばらくは、現役時代とおなじ“独特の臭いがする青い洗浄液”が流れていました。そのためか、現在も扉をあけるとほのかに当時の香りが漂っています。

洋式トイレの全景(左/上)と、「腰掛便座の使い方」なるプレートの様子(右/下)。

この車両がデビューした1973年は、まだ洋式トイレが主流でなかったゆえの名残でしょうか。なお、2025年の取材時はトイレ室内灯が球切れしており撮影が困難だったため、この2枚のみ2015年撮影のもので代用します。

このページは5ページ構成です。次は>>B寝台 編です。

目次

A寝台
A寝台 洗面台・トイレ・車内設備
B寝台
B寝台 デッキ・車掌室・その他車内設備
「ブルートレイン日本海」へのアクセス

概説

デビュー年:2014年8月(ふれあいらんど岩泉での営業開始)

「ブルートレイン日本海」とは、岩手県内・岩泉に存在する「岩泉CYMBALS」の宿泊施設の一つ。元々「日本海」「あけぼの」などで使用されていた寝台車3両を譲り受け、2014年8月から「ふれあいらんど岩泉」の一施設として営業を開始。改装工事を経て2025年から「岩泉CYMBALS(シンバルズ)」の一施設となっている。

編成は3両で、開放型B寝台2両と開放型A寝台1両で構成。宿泊に使用される車両の設備は現役当時からほぼ変わっておらず、洗面台も一部を除きそのまま利用可能。毛布、シーツは宿泊料金に含まれている。

宿泊時は、岩泉CYMBALS敷地内のレストラン「りゅうのこ」にてディナー・ランチが利用可能(ディナーは8,000円~)。但しディナーは3日前までに事前予約が必要。

宿泊予約の受付は電話のみで、A寝台は1ベッドまたは1両貸切、B寝台は1両貸切での予約となる。A寝台は1ベッド3,500~4,500円・1両貸切が35,000~38,000円、B寝台は1両貸切が10名まで21,000~22,000円・11~28名まで42,000~44,000円。支払はクレジットカードや各種QR決済が使用可能。

タイトルとURLをコピーしました