京浜東北線209系 全編成写真館 ウラ90-92

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ウラ90

桜木町~関内(2006/09/23)

落  成:1992年01月18日
製  造:川崎重工
活躍期間:1992.01~2007.08(15年7か月)
現  状:10号車は東京総合車両センターで保存・9号車は転覆試験に用いられたのち解体(2009年頃)、その他も全車解体
特記事項:
落成当初は901系A編成。量産車化改造を行って209系900番台となり、ウラ101(94/01~96/02)を経て1996年3月からウラ90を名乗っていた。

・落成当初はツーハンドルの運転台(1996年の量産車化改造でワンハンドルマスコンに変更)。
制御方式は、GTR-VVVF 1C1M×4(富士電機製のトランジスタインバーター)を採用。起動時(加速時)の非同期音は低音で、非同期音が高速域でも発生する、チョッパ制御車にも似た走行音が特徴。しかし制御装置のコストが高いこと、制御装置が実際の走行状況に追随できず不安定な加減速となる場合があるなど課題が多かったため、量産車では採用されなかった。
・このGTR-VVVFは209系900番台への量産車化改造後もそのまま使用されていたが、上記の理由でより精密な制御が求められる京浜東北線のデジタルATCには対応できないことから、2001年に量産車と同一の制御装置に更新された。

製造当初は7人掛け座席部の中央の荷棚を省略。1996年の量産車化改造時に中央部にも設置。
・この編成を含め、209系試作車の特徴として、車椅子スペースや次駅案内表示装置、6ドア車がない、車外の号車表記がプレートであるなどの差異がある。
元901系の中では最後まで京浜東北線で活躍した

ウラ91

大船(2006/11)

落  成:1992年02月17日
製  造:東急車輛
活躍期間:1992.02~2006.12(14年10か月)
現  状:全車解体
特記事項:
落成当初は901系B編成。量産車化改造を行って209系910番台となり、ウラ102(94/01~96/02)を経て1996年3月からウラ91を名乗っていた。

・落成当初からワンハンドルマスコン(但し量産車とは形状が異なる)。
制御方式は、小容量のGTO-VVVF 1C1M×4(東芝製)を採用。起動時(加速時)の非同期音が甲高い。209系量産車には採用されなかったものの、特急用の255系で採用された。
・車体は在来工法を改良したもので、照明の蛍光灯が枕木方向に設置、座席両端の仕切り版は(量産車や他901系と比べて)分厚い、窓は205系に近い2分割窓、行先表示器が2両に1個のみなど、他の901系と比較して、主に外観と内装で異彩を放っていた。
製造当初はつり革がなく握り棒のみだったが、1996年の量産車化改造時につり革が設置された。

・末期は老朽化から車体の表面がひどく波打っており、ファンの間で話題になっていた。
元901系の中では最初に京浜東北線から引退した。

ウラ92

洋光台~港南台(2006/09/16)

落  成:1992年03月03日
製  造:川崎重工・大船工場
活躍期間:1992.03~2007.03(15年)
現  状:全車解体
特記事項:
落成当初は901系C編成。量産車化改造を行って209系920番台となり、ウラ103(94/01~96/02)を経て1996年3月からウラ92を名乗っていた。

・落成当初はツーハンドルの運転台(1996年の量産車化改造でワンハンドルマスコンに変更)。
制御方式は、GTO-VVVF 1C4M×2(東芝製)を採用。量産車に採用された。
・川崎重工での製造分が2シート工法(量産車にも採用)で製造されたのに対し、大船工場が担当した4・5号車は209系910番台と同じく在来工法で製造された。また、枕木方向に設置された照明、2分割窓、つり革を廃して握り棒のみなど、内装も209系910番台と同一の設計になっていた(写真の編成中ほどの、車体・窓の形状が明らかに違う2両がそれである)。

・落成当初、6号車には9インチモニタを枕木方向に設置し、動画広告配信の実証実験が行われていた(後に撤去)。

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