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小田急電鉄4000形
小田急電鉄からメトロ千代田線への乗入用として2007年にデビューしたのがこの4000形です。元々「小田急〜東京メトロ」の運用を見据えて登場した車両でしたが、数が徐々に増えるにつれて線内のみの運行も目立つようになり、最近は>>3000形と並んで、すっかり「小田急線の主力」の座に落ち着きつつあるような気がします。
車体側面の様子。ドア上に帯が巻かれていないなど、デザイン的にも>>E233系2000番台に近いものを感じるように思います。
行先表示の様子。体裁はE233系に則ったものになっており、停車中は種別や次駅案内が常時表示されています。JR沿線に住んでいる私からすると「すっかり見慣れた行先表示」ですが(笑)、小田急で行先表示に次駅案内を表示したのはこの4000形が初めてだそうです。
普通車
というわけで車内を見ていきます。車内の基本的な構造は見ての通り>>E233系2000番台まんまですが、仕切り板の形状、座席モケット、床材の色が異なっているなど、小田急“独自”の仕様が随所にみられるのは面白いところです。
では座席を見ていきます。座席は基本的な構造は>>E233系2000番台に近いものになっていますが、E233系のそれに比べて座面が若干薄い、背もたれと座面の“間”の部分が少し長いなど、細かい違いが見られます。座面が薄いためか掛け心地はかなり固めで、座面内にスプリングが導入されたE233系の座り心地というよりかは、E231系のそれに近いものになっているような気がします。
車端部の区画はこんな感じです。見ての通り、一般席区画でありながら床材と化粧板(壁材)はなぜか優先席(後述)のものになっています。これは、2009年3月に優先席の位置が、小田原寄りから新宿寄りに移設されたことによるものです。
長々語りましたが(笑)、(4057F以前の)車端部の区画はこんな感じ。床材だけでなく、化粧板(=壁材)まで優先席仕様のままです。一般席区画と比べて、どことなく壁が黄色っぽく見えるのはそのためでしょう。
優先席(4057F以前の2〜9号車) 続いて(4057F以前の2〜9号車にある)優先席区画の様子。元々は普通席区画だった小田原寄りにあるため、床材、化粧板(=壁材)、座席の仕切りに至るまで一般席の仕様になっています。
その座席の様子。床材は普通席そのままで、交換されたのはモケットと手すり部分だけですねぇ。 優先席(4057F以前の1・10号車・4058F以降の全車)
優先席まわりがいろいろ「ちぐはぐ」になっている初期編成でも、新宿寄り先頭車の10号車は登場当初から優先席が「小田原寄り」にあったため、また小田原寄り先頭車の1号車は「新宿寄り」にしか3人がけ席がないことから、ここだけ床材、化粧板、モケットの組み合わせが一致しています。
で、こちらの優先席はこんな感じ。優先席部分は青系の床材に、化粧板、座席の仕切りの淡い黄色が映える色調となっています。
フリースペース 両端の先頭車には、車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースが設けられており、ドア脇にもその表示があります。
車内からフリースペース部分を見てみます。新宿方向に向いて右側(海側)の座席のうち、3席を潰してフリースペースにしています。
フリースペースのアップ。かつてこの区画には、車いすやベビーカー利用がない時に使える3人がけのジャンプシートがありましたが、現在は全て固定されて使用できなくなっています。また4058F以降の編成ではジャンプシートそのものが廃止され、単に空調機器があるのみになっているそうです。
その他の車内設備 天井の様子。
荷物棚の様子。>>E233系2000番台とは異なり、金属製のポールによる棚が採用されているのが特徴です。比較してご覧になっていただくと面白いと思います。
座席に近寄って撮影してみました。座面から背もたれ部分は、かなり複雑な構造をしているのがお分かりいただけるかと思います。
座席両端の仕切りのアップ。E233系のそれより斜めのラインが目立っており、全体的にスタイリッシュな印象を受けます。
つり革の様子。背の低い人でも握りやすいようにということで、一部のつり革が見ての通り低い位置に配置されています。なお、後期の編成では全てが同じ位置に統一されているそうです。
ドア ドアの様子。ドア自体には、E233系との違いは全くと言っていいほどなさそうですが、ドア上の非常用ドアコックカバーのデザインが小田急独自の形をしています。細かいところに「小田急仕様」が隠れているものですねぇ(笑)。
ドア上にはLCDモニタが2つ設けられており、片方は次駅案内、もう片方は広告などを流しています。登場当初は1画面のみで>>3000形と同じ形でしたが、現在は順次2画面に更新されているようです。
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