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京浜急行電鉄 800形
京浜急行の普通列車の性能向上という触れ込みで1978年にデビューしたのがこの800形です。この800形、「(退避駅でない場所で)快特に追いつかれないように各駅に停車する」という、“京急の普通列車ならではのミッション”に特化した性能を持っているため、加速力は他の京急の車両と比較しても群を抜いたものになっています。
車体側面の様子。片開き式の扉が片面4つ配置されています。この仕様はかつての(旧)1000形から引き継がれた仕様です。デビューから30年以上が経過しているとはいえ、メンテナンスはしっかりなされているようで車体はきれいな輝きを保っていますねぇ。
行先表示の様子。デビュー当初は黒い幕でしたが、後年、全車が白い幕に交換されています。 車内
というわけで車内を見ていきます。車内はグレーの床材、白い化粧板の車内に青モケットのロングシートがズラッと並んでおり、よくも悪くもシンプルな仕上がりです。
座席の様子。18m車体に4ドアということもあって、座席は6人がけです。座席は車両の経年を考えればまぁ仕方ないと割り切ることもできますが、特に最近は詰め物のヘタリがかなり激しくなってきているように感じます。
窓の様子。ドア間に窓は2つありますが、構造上、片方の窓は必ず「戸袋窓」になります。窓にはロール式のカーテンも設けられているものの、「完全におろす」「完全に上げる」のどちらかしかできません。戸袋窓が多いため、カーテンのストッパーを通常のユニット窓のように設けにくい理由があるものと思われます。
車端部区画 車端部の様子。こちらは3人がけになっています。
で、その座席の様子。連結面に窓がある車両も最近はめっきり少なくなりましたねぇ。
優先席区画 各車両には優先席が設けられており、該当のドア脇には優先席のシールが貼られています。このマーク、かつての「シルバーシート」のロゴがそのまま使われているのですねぇ(笑)。
で、その優先席区画はこんな感じ。座席モケットはシルバーというかグレーというか淡い緑というか、とりあえずよく分からない色をしています。
優先席の様子。つり革は近年黄色いものに交換されています。
つり革のアップ。背の低い利用者でも握れるよう、一部のつり革は低い位置にセットされています。
運転席の直前区画 運転席直前の区画はこのようになっており、2人がけの座席が設置されています。
で、その座席の様子。小さいながらも網棚が設けられています。もっとも、カバン一つ分くらいのスペースしかありませんが…(笑)。
その他の車内設備 天井の様子。特段飾り気の類は全くありません。後で紹介しますが、天井にはこのご時世、もはや「絶滅危惧種」ともなった扇風機が設けられており、現在も夏場や混雑時を中心に時折稼働しているのを見ることができます。
網棚のアップ。
通路の様子。床材はリノリウムのような素材が使われています。写真では分かりにくいですが、一部には波うちも見られ、老朽化が進行していることは否めない感じになっていました。
扇風機 というわけで扇風機の写真をアップで撮影してみました。現在、京急で扇風機が残っている車両は、実にこの800形だけですねぇ。
扇風機の中心部分をさらにアップで。この扇風機は三菱製のようです(笑)。また、その下には京浜急行電鉄のかつての略称であった「KHK」の文字がいまだに残っています。かつて「KHK」の文字は、各車両の外側に描かれていたのですが、1990年代になってあっという間に駆逐されてしまい、現在はほぼ見ることはできません。本当に小さい文字ですが、乗車した時はぜひ見てみると面白いと思います(笑)。
ドア ドアの様子。かつての京急では「お決まり」でもあった「片開き扉」です。実際に見て見ると写真で見る以上に大きく、各駅でドアが開くさまはまさに“圧巻”です(笑)。
非常用ドアコックは各ドアの脇に設けられています。この説明文のパネルもなかなかに古めかしくていいですねぇ(笑)。
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