E3系2000番台「つばさ」デッキ・洗面台 編

目次

グリーン車
普通車
トイレ・洗面台

E3系2000番台「つばさ」デッキ・洗面台 編

新庄駅で肩をならべるE3系2000番台(左/上)と、‟復刻塗装”同士の連結(右/下)。

>>E2系1000番台はJ66編成が200系を模した復刻塗装になっており、ときおり「銀つば」との併結が見られました。

撮影日時・場所

撮影日時:2023年9月、一部2024年4月

場所:山形新幹線「つばさ」88号  車内

備考

>>E3系1000番台「つばさ」の項も併せてご覧ください。

デッキ部分の通路

このページでは、デッキ・トイレ・洗面台などを一気に見ていきます。

まずは、デッキ部分の通路(左/上)と天井(右/下)。化粧板のデザインが若干異なるほかは、E3系1000番台以前の内装をほぼそのまま受け継いでいます。

13号車 AEDコーナー

13号車のデッキにはAEDが設置されています(左/上)。

新製当時からAEDが設置されていたようで、化粧板の中に埋め込まれたスマートなデザインになっています。余談ですが、1000番台以前ではAEDは12号車にあり、元公衆電話スペースだった場所に設置されていました。

13・16号車 元・公衆電話スペース

続いて、13・16号車の元・公衆電話スペースの様子です。

すでに公衆電話サービスは終了しており、現在は単なるフリースペースとして使用されているようです。1000番台以前は12号車にも公衆電話がありましたが、E3系2000番台では製造当初から13・16号車のみの設置でした。

11号車 グリーン車 洗面台(車いす対応)

11号車にある車いす対応の洗面台(左/上)の様子。よく見ると、洗面台脇のフックにサクランボが隠れているのに注目です(右/下)。

えらく斜め撮りしていますが、こうしないと私自身が映り込んでしまうのでお許しください。基本的な設備は次項の「洗面台」に同一ですが、車いすでの利用を想定して開口部や横幅が広く取られているのが特徴です(→「備考」も参照)

【備考:E3系2000番台の車いす対応洗面台】

E3系2000番台の車いす対応洗面台は、横向きに設置されているのが特徴です。この設計変更により、通路から90°回転するだけで利用できるようになっています。

他方>>E3系1000番台以前では、車いす対応洗面台が(一般用のそれと同じく)縦向きの設置となっていたため、特に車椅子での利用時は2度の方向転換が必要でした。

一見ほとんど同じに見える洗面台ですが、バリアフリー化・E3系自体の”進歩”が垣間見えるポイントと言えそうです。

13・15・16号車 洗面台

変わって一般の洗面台です。全景(左/上)とシンク周りのアップ(右/下)。

基本的な構造は0・1000番台に同一ですが、シンクの形状が丸型からスクエア型に変更されたほか、色もブラックからホワイトに。そのためか、随分と明るい雰囲気になったように感じます。

トイレ

トイレの全景(左/上)と、ベビーベッドの展開状態(右/下)。

内部の基本的な構造・仕様はそのままですが、2000番台からは全てのトイレにベビーベッドが設置されるようになりました。また、手洗い台の形状が大きく変更されているのが特徴です(後述)

便座まわり(左/上)と、手洗い台のアップ(右/下)。

男子小用トイレ

男子小用トイレの様子(左/上)と、手洗い台のアップ(右/下)。

E3系1000番台以前まではグレーに近い色の便器でしたが、2000番台からは明るい白になって視覚上メリハリのある雰囲気になりました。便器や手洗い台の形状は、あとに登場した>>E2系1000番台「後期増備車」以降にも反映されています。

11号車 車いす対応トイレ

11号車にある、車いすでの利用に対応したトイレの様子。

E3系1000番台以前と比較して、「ながす」等ボタンまわりの配置・入口ドアの開閉ボタンの形状が変更されていますが、基本的な作りは大差ありません。

ベビーベッドの展開状態(左/上)と、手洗い台まわりの様子(右/下)。

手洗い台の左側には謎のボードがありますが、これは「着替え用の台」。正式名称は「チェンジング・ボード」と言うそうですが、これも地味にE3系2000番台で初めて導入された設備だったりします(→「備考」も参照)

【備考:「着替え用の台」の名称について】

台の上に貼ってある案内表示にもあるとおり、この台の正式名称は「チェンジング・ボード」です。英語圏でも「Changing Board」で通じるようですが、日本語では一般的な呼称でないことに鑑みて当サイトでは「着替え用の台」と表記しています。

目次

グリーン車
普通車
トイレ・洗面台

概説

デビュー年:2008年12月(E3系2000番台のデビュー)

山形新幹線で開業当時から使用されていた400系の置換用として、2008年にデビュー。

基本的な構造はE3系0番台(R18編成~)・1000番台(L53編成)を踏襲しているが、大型のLED案内表示装置・フルカラーLED行先表示器・空気清浄機の導入・車内設備の向上など、主に内装面でのレベルアップが図られている。

最高速度は275km/hだが、2012年3月改正までは東京~福島間で併結運転を行う「やまびこ」がE4系に限定されていたため、最高速度240km/hで運転されていた。

2008年12月のデビューから「つばさ」「なすの」に投入され、2010年4月までに400系を淘汰している。2024年以降は、後継となるE8系の導入開始により順次姿を消す見込み。

タイトルとURLをコピーしました