キハ32形「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」
3種類ある予土線の観光列車は通称「予土線3兄弟」と呼ばれていますが、その”次男”に当たるのがこの「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」です。
もともとこの「海洋堂ホビートレイン」とは、予土線沿線にある「海洋堂ホビー館四万十」のPR列車。今でこそかっぱがうようよする車両に変わり果てていますが、かつては恐竜世界をテーマに、海洋堂が提供する恐竜のフィギュアなどが展示されていた時期もありました。
写真は、早朝の江川崎駅にて発車待ちの様子。まだ朝の明けきらないホーム上でも、赤とかっぱのド派手な車体は非常にまぶしかったです(笑)。さっそく車内を見ていきましょう。
モケット

(↑)座席
撮影日時・場所
撮影日:2026年2月
撮影場所:予土線 江川崎駅 車内
備考
本車両の正式名称は「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」ですが、当ページでは説明の便宜上、単に「かっぱうようよ号」と記載する場合があります。
車内全景

車内の全景。
車内は「かっぱうようよ号」への改装時に、座席・床材・カーテン・つり革が総入替されました。手前には海洋堂が提供するフィギュアのショーケースがあり、「かっぱうようよ号」では当然カッパのフィギュアが並んでいます。
座席


「車内全景」の項で見ての通り、座席には緑と赤が存在しますが、まずは緑から見ていきます。
座席自体はキハ32形のモケット違い(左/上)ですが、よく見るとショーケース脇にカッパの親子が(右/下)。景色を見たいこどもカッパと、座席に(疲れた顔で)沈み込む親カッパの間には1人分が座れる幅が確保されており、記念撮影スペースとなっています(→「備考」も参照)。
【備考:親カッパとおしゃべりしてみよう】
この親カッパにはスピーカーが内蔵されており、観光客の多い昼の列車では土佐弁でいろいろ”しゃべる”ようです。
この”しゃべり”は日中の宇和島~窪川1往復(4820D・4825D列車)でのみ見られるそうなので、興味のある方はぜひ親カッパのおしゃべりも楽しんでみてください。
(さらに備考)
私の取材時は通勤・通学時間帯だったため、この機能はオフにされていました。


変わって赤の座席全景(左/上)と、座席脇のゴミ箱(右/下)。
座席モケットは、上で掲載の緑の色違いです。こちらには特に何も座っていませんが(笑)、ダクトの関係で座席が2分割されているのが特徴です。
車内設備


天井(左/上)と荷物棚のアップ(右/下)。
こちらは「かっぱうようよ号」への改装で変わった点はなく、種車時代の趣きをよく残しています。


つり革(左/上)と床(右/下)の様子。
つり革は「かっぱうようよ号」への改装に伴って、カッパのイメージと思われる黄緑色のモノに換装されました。また、床面は全面にカッパのイラストが。赤い座席の方は赤い床、緑の座席の側は床も緑となっており、芸の細かさを感じます。
かっぱうようよジオラマ


宇和島方の片側には、写真のようなショーケースが設けられています。全景を2アングルから。
こちらは「かっぱうようよジオラマ」となっており、海洋堂が提供したカッパのフィギュアで作られたジオラマと、一般から公募されたカッパの作品が展示されています。
ワンマン機器


運転台後ろのワンマン機器類(左/上)と、外側から見た様子(右/下)。
機器類やドア脇のサボは、一般的なキハ32形と共通です。
乗車時のミニ情報
かっぱうようよ号の運用は、JR四国公式サイトの>>Yodosen Fun Fun Trains(「ラッピング車両カレンダーの項)で掲載されています。
概説
デビュー年:2016年(かっぱうようよ号としてのデビュー)
予土線沿線に立地する「海洋堂ホビー館四万十」のPR列車として、2011年にキハ32形を改造してデビュー。
利用低迷の続く予土線の需要喚起を図ったもので、2011年の登場当初は車内で海洋堂が生産するフィギュアの展示を行っていた。
2016年に開催された「2016奥四万十博」「えひめいやしの南予博2016」の開催に合わせ、四万十川に住むといわれるかっぱにちなんだ「かっぱうようよ号」にリニューアル。通常は予土線の普通列車で運用されており、運用はJR四国のサイトでも公開されている。

