N700S系8000番台「かもめ」車いす対応席・トイレ・洗面所

目次

1~3号車 指定席
3号車 車いす対応席・トイレ・洗面所
4~6号車 自由席

N700S系8000番台「かもめ」 車いす対応席・トイレ・洗面所

車体側面(左)と、ドア脇(右)の様子。

行先表示はフルカラーLED式で、途中通過駅のある速達タイプは赤色(写真)、各駅停車タイプは青色をバックにした愛称表示となっています(→「備考」も参照)。

【備考:西九州新幹線のLED行先表示事情】

一部には、嬉野温泉・新大村を通過する「かもめ」は愛称が黄色(&嬉野温泉のみ通過する列車が赤色で表示されるという情報もありますが、私が取材した「かもめ」41号は嬉野温泉・新大村を通過する列車ながら赤色で表示されていました(写真)。

近年になってカラーの基準が変わったのか、はたまた乗務員の方が単に間違えただけなのかは不明ですが、上記の経緯から当ページでは「速達タイプは赤色」との表記にとどめます

モケット

(↑)3号車

撮影日時・場所

撮影日:2025年10月/11月

撮影場所:「かもめ」37/41号 武雄温泉駅 車内

備考

特にありません。

3号車 指定席 車いす対応区画

続いて、3号車の武雄温泉寄りにある車いす対応区画を見ていきます。入口(左/上)と全景(右/下)の様子。

車いす対応区画に近いドア・仕切扉は、ご覧のように通常より幅広の設計となっているのが特徴です。

車いす席(座席あり:左/上)と、車いすスペース(座席なし:右/下)のそれぞれ全景。

車いす対応区画には、座席のあるタイプ(車いすから降りて座席に座る)座席のないタイプ(車いすのまま乗車)が存在し、前者が11A・12A席、後者が11D・12D席となります。

【備考:車いす対応席について】

JR西日本・JR九州の公式サイトでは、車いす対応の座席を「移乗席あり」、車いすスペースのみの区画を「移乗席なし」と案内しており、当サイトでも以後はこの表記を用いることにします。

3号車 指定席 車いす席(移乗席あり)

移乗席を備える3号車11A・12A席の様子。初期状態(左/上)と、リクライニング状態の比較(右/下)です。

窓側のひじ掛けは2人がけ席のセンターアームレストとほぼ同一ですが、インアームテーブルは片側のみ展開します。

座席を通路側に向けて固定した状態(左/上)と、車いす固定用のベルトなどのアップ(右/下)。

アームレストのコンセント(左/上)と、比較用に車いすスペース(移乗席なし)のコンセント(右/下)。

このアームレスト、単なる2人がけ席センターアームレストと同一品かと思いきや、コンセントが縦向き・中央の黒ラインが細めなどの違いが見られます。

他方、移乗席のない区間ではコンセントを床面付近に設置。これは東海道・山陽新幹線のN700系列でもよく見かけるタイプですね。

デッキ

続いてデッキを見ていきます。全景(左/上)と、ドア窓上の「かもめ」のロゴ(右/下)。

デッキは床面を除き、N700S系の仕様をおおむね受け継いでいると見えます。

トイレ・洗面台が並ぶ部分の通路(左/上)と、「かもめ」などのシール類(右/下)。

「かもめ」「凧」などの文字は、福岡出身の書道家・四宮祐次氏の作品とのこと。“先代”である特急かもめのデッキ(885系)で掲出されていたモノと同一のようです。

沿線ゆかりの品を展示したブース(左/上)と、4号車長崎寄りにあるAEDコーナー(右/下)。

N700系列では特大荷物スペースとなっている場所は、沿線の美術品などを展示するギャラリーとなっています。1・5号車の武雄温泉寄りデッキにあり、内容は編成ごとに異なるようです。

※ 2項目先から、トイレ内部の写真が含まれます。

洗面台

以後、洗面台・トイレを一気に見ていきます、まずは洗面台の全景(左/上)とシンク部分のアップ(右/下)。

基本的にはN700S系から大差なく、床材や入口周りが木目調になっている程度の違いです。

※ 以後、トイレ内部の写真が含まれます。トイレ内部をスキップして>>4~6号車 自由席 編を見る

1・3・5号車 トイレ

トイレ内部の全景(左/上)と、洗面台・ボタン類など(右/下)。

温水洗浄便座の採用など、基本的な仕様はN700S系と同一です。なお、おむつ替え用のベビーベッドは省略されており、必要な場合は3号車の車いす対応トイレを利用することになります。

1・5号車 男子小用トイレ

続いて男子小用トイレの全景(左/上)と、手洗い台まわりのアップ(右/下)。

こちらもN700S系に引き続き、便器・手洗い台とも曲線のデザインとなっています。

3号車 車いす対応デッキ・洗面台

3号車の武雄温泉寄りは、車いす対応の設備を備えることから通路が広めにとられています。多目的室側の全景(左/上)と、洗面台などの様子(右/下)。

座席番号の表記(左/上)と、座席背面の様子(右/下)。

3号車 車いす対応トイレ

車いす対応トイレの内部(左/上)と、ドア側のベビーベッド・チェンジングボードなど(右/下)。

便器は一般用(写真奥)オストメイト専用設備(写真手前)の2つが備わっているのが特徴です(→「備考」も参照)

【備考:オストメイト専用設備って?】

写真(左/上)の手前にあるのは、オストメイト専用設備です。

これは、いわゆる人工肛門(ストーマ)などを装着されている方が、立ったまま排せつ物の処理や器具の交換・洗浄をしやすいように、専用の汚物の流し台やシャワーなどを備えたもの。

新幹線ではN700系で初導入されたほか、JR東日本でもE5・E6系では便器併設型、E7系では独立型(N700系と似たような構造)が取り入れられるなど、新幹線ではすっかり標準的な設備になりました。

※「オストメイト専用設備」の表記は、車内の案内シールに準じたものです。

ベビーベッドの展開状態(左/上)と、オストメイト専用設備まわりの様子(右/下)。

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目次

1~3号車 指定席
3号車 車いす対応席・トイレ・洗面所
4~6号車 自由席

概説

デビュー年:2020年

西九州新幹線向けのN700S系として2020年にデビュー。

西九州新幹線の専用車両ということで内外とも「九州らしいオンリーワンの車両」をデザインコンセプトにしている。編成は6両で長崎寄りが1号車。1~3号車までは指定席想定の2+2配置、4~6号車は自由席での運用を想定した2+3配置と、内装が異なるのが特徴。

ベースは既に登場していた東海道・山陽新幹線用のN700S系だが、本番台は6両編成を組む関係でユニットは3両1組となっている(他N700系は4両1組)。また、東海道新幹線への乗り入れを想定していないため、JR西日本・九州が保有するN700系7000・8000番台と同じく、車体傾斜装置は省略された。

西九州新幹線「かもめ」の開業と同時に運用を開始し、現在は武雄温泉~長崎の全線で運用されている。基本的に1~3号車は指定席であるが、早朝・深夜の新大村~長崎の区間便は全車自由席。

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