目次
・1号車 A寝台「ロイヤル」
・1号車 B寝台「デュエット」
・4号車 開放型B寝台
・2号車 食堂車
・3号車 ロビーカー/トイレ・シャワー棟
・EF81 138・保存車両(製作中)
・ユメノバ 北斗星へのアクセス
24系25形「ユメノバ 北斗星」 ロビーカー・館内設備 編
続いて3号車のロビーカーに移ります。こちらはオハ25 503で、JR東日本が担当する「北斗星」の6号車に連結されていました。
同車は2008年の「北斗星」1往復化時に編成を外れるものの、7年後の2015年3月の臨時「北斗星」で“復活”。さらに引退後はユメノバで保存されるという、鉄道車両では類まれな強運の持ち主です。
ドア上の「ロビーカー」(左/上)と、妻面の形式・自重などの表記(右/下)。
【補足:オハ25 503 車歴】
| 日 時 | 内容 |
|---|---|
| 1974/09/22 | オハネ25 25として富士重工で落成 向日町に配属 「あかつき」「彗星」ほかで運用 |
| 1980/10 | 青 森に転属 「ゆうづる」「日本海」ほかで運用 |
| 1988/02/25 | 大船工場にてロビーカーへ改造 オハ25 503となる |
| 1989/03/10 | 尾 久へ転属 「北斗星」「夢空間北斗星」で運用 |
| 2008/03/15 | 「北斗星」1往復化 定期運用を外れる 訓練での運用のほかごくまれに編成入り |
| 2015/03/14 | 「北斗星」廃止 臨時「北斗星」として編成入り・復活 |
| 2015/08/22 | 「北斗星」臨時列車としても運行終了 運用消滅 |
| 2015/12/5 | 廃 車 |
| 2016/12/10 | 茨城県筑西市へ輸送 |
| 2024/04/ | テーマパーク「ユメノバ」 ザ・ヒロサワシティ内に開園 展示開始 |
| 2024/05/ | 宿泊受付開始 |
撮影日時・場所
撮影日:2025年10月15~16日
撮影場所:ユメノバ 「北斗星」 車内
備考
>>24系25形「北斗星」(現役時代の様子)、>>24系25形「北斗星スクエア」(同じ北斗星の客車を保存する宿泊施設)の項も併せてご覧ください。
3号車 ロビーカー 全景

ロビーカーの全景。
JR東日本が保有する「北斗星」編成のロビーは、1両まるごとロビーでした。


天井を見上げた様子(左/上)と、比較用に昼間の時間帯に元・上野方を向いた様子(右/下)です。
ユメノバに来てからの違いは、コンセントスタンド・非常口のピクトグラム・エアコンの設置くらい(※いずれも後述)で、現役時代の雰囲気がよく残っていました。
3号車 ロビーカー ソファー


L字型ソファの全景(左/上)と、ソファのアップ(右/下)。
ソファはクッションが4つに分かれており、1脚4人が定員のようです。ソファの詰め物がややヘタっているように感じたものの、モケットはスレや痛みもなく、トータルでは良い状態で保存されているように感じました。


窓に面したテーブル(左/上)と、ユメノバで新設されたコンセントスタンド(右/下)。
テレビがある側のソファに8口が設置されており、スタッフの方いわくスマホ・カメラなどの充電に使用してよいとのことでした(→「備考」も参照)。
【備考:ユメノバ北斗星の電源事情】
ユメノバの北斗星は、「ロイヤル」を除いて寝台・個室にコンセントがありません。従って、充電できるのは基本的にこのロビーカーのみとなります。
もっとも、最大48人まで利用できる中での8口コンセントであることを考えると、やはりモバイルバッテリーなどは可能なら持っていった方が無難かもしれません。


丸型ソファ(左/上)と、そのアップ(右/下)。
ソファ部分は360°回転できますが、手を離すと“ハの字”の位置までクルッと回るようになっています。どうやら、この「向かい合わせ」が正規の方向なのかもしれません。
3号車 ロビーカー 設備類


2号車寄りのデッキ・客室の仕切(左/上)とテレビ部分(右/下)の様子。
テレビはユメノバへの移設時に交換され、現在はDVDプレーヤーを併設した液晶テレビになりました。地上波視聴のほか、DVDの視聴・CDによるBGM再生などもできるそうです。


携帯電話スペース(左/上)と、かつての空調の吹出口(右/下)。
空調は車載のものが使用できないらしく(後述)、この吹出口は単なる“オブジェ”と化しています。


窓間のシャンデリア(左/上)と、非常口のピクトグラムなど(右/下)。
シャンデリア下にはスイッチがあり、利用者側で点灯・消灯が可能です。
3号車 ロビーカー 元シャワー室


続いて4号車側のデッキ方向を見ていきます。全景(左/上)と、かつてのシャワー室の様子(右/下)。
現役時代にマガジンラックがあった場所は、見ての通りエアコン置き場に転用されています。エアコン自体は、一般のビルなどでも見かけるタイプですねぇ。


シャワー室の扉のアップ(左/上)と、その脇の通路(右/下)。
3号車 ロビーカー デッキ


2号車側のデッキを2アングルから見た様子。
デッキ部分には小型のコインロッカー(20個)があり、貴重品などはこちらで保管できます。自動販売機も残ってはいますが、こちらは「北斗星」の末期から使用停止となっていました。


自動販売機(左/上)と、なぜかある「グランシャリオ」ロゴ入りの冷蔵庫(右/下)。
大昔はコインロッカーのところが小規模な売店になっており、グッズやドリンク類・シャワーカードなどが購入できたようです。この冷蔵庫は、いわばそのときの“遺産”とのこと。やや薄汚れてしまった「グランシャリオ」のロゴが、どこか寂しげでした(→「備考」も参照)。
【備考:ロビーカーの冷蔵庫事情】
この冷蔵庫がいつ頃使われなくなったのかは、私が調べてみた限りでは不明でした。ただ、幼いころに撮った写真を見る限り、2004年の時点ですでに使われていなかったようです。
映りが良くないので写真は割愛しますが(苦笑)、参考として記載します。
おまけ トイレ・シャワー棟


おまけとしてトイレ・シャワー棟の全景(左/上)と、入口部分(右/下)。
北斗星からほど近い「鉄道きっぷ館」の裏手に立地しており、男女別のトイレ・シャワーが完備されています。


トイレ・シャワーの全景(左/上)、洗面台側を見た様子(右/下)。
写真は男性用のエリアで撮影していますが、女性用エリアも(小便器がないのを除いて)ほぼ同一の構造になっているそうです。
ちなみに、一見では「シャワー入るときはトイレを通り抜けていくの…?」という感じの構造になっていますが、トイレ・シャワーブースの境目部分に別の入口がちゃんとありますのでご安心ください。


シャワーブースの全景(左/上)と、内部のアップ(右/下)。
シャワーは3ブースあり、リンスインシャンプー・ボディーソープはブース内に準備されています。
このページは7ページ構成です。以後製作中です。
目次
・1号車 A寝台「ロイヤル」
・1号車 B寝台「デュエット」
・4号車 開放型B寝台
・2号車 食堂車
・3号車 ロビーカー/トイレ・シャワー棟
・EF81 138・保存車両(製作中)
・ユメノバ 北斗星へのアクセス
概説
デビュー年:2024年4月(ユメノバでの展示開始)
「ユメノバ 北斗星」とは、茨城県・筑西市に所在する「ザ・ヒロサワ・シティ」内のテーマパーク「ユメノバ」の宿泊施設。かつて「北斗星」で使用されたJR東日本の24系客車を譲り受け、2024年4月から宿泊受付を開始した。
「ユメノバ」は、ザ・ヒロサワ・シティ内の「陸・海・空・宇宙 勢揃いのテーマパーク」として2024年2月にオープンしたテーマパーク。鉄道車両のほか、消防車・船舶・航空機などの保存展示を行っている。
このうち「北斗星」は4両の客車と牽引機であったEF81 138号機が保存されており、A寝台ロイヤル・B寝台デュエットの合造車・食堂車・ロビーカー・開放型B寝台から構成。車内は現役末期と大きく変わっておらず、食堂車・ロビーカー内に限り飲食も可能となっている。
宿泊受付は1編成の貸切のみで、料金は1泊20万円。1~48名まで宿泊でき、大人数の場合は事前の打ち合わせにより夕食・朝食の手配が可能(別料金)。宿泊時は、これとは別にユメノバへの入場料(2,000円)が人数分必要となる。予約は電話のみだが、料金支払いは現地支払・クレジットカードのほか事前の銀行振込にも対応。
なお宿泊施設としての営業は3月中旬~10月中のみで、冬季は展示のみとなる。


