【リメイク】松本電気鉄道(アルピコ交通)3000系

松本電気鉄道(アルピコ交通)3000系

松本~新島々を結ぶアルピコ交通上高地線。長らく同線の‟顔”だったのが、この3000系です。

写真は新島々駅で発車待ちの様子。元々は京王電鉄の車両で設計は1960年代ですが、アルピコ交通の明るいコーポレートカラーゆえか‟古さ”はあまり感じません。

最盛期は4編成が在籍していましたが、2022年以降は引退が進行。2024年現在で稼働しているのは実に1編成のみとなりました。

モケット

(左)普通車 (中)カーテン (右)床

撮影日時・場所

撮影日:2017年11月5日

撮影場所:アルピコ交通上高地線 新島々駅 車内

備考

本系列が運用されているのはアルピコ交通ですが、当サイトでは便宜上、導入時の社名である「松本電気鉄道」の車両として扱います。

普通車 車内

車内に入ります。

車内の基本的な見付は京王時代に同じですが、近年座席モケットが交換され、青を基調としたフレッシュな雰囲気になりました(→「備考」も参照)

【備考:天井の造花は?】

この天井部分の造花は、沿線の「新村のひまわり」をPRするための装飾とのことでした。

もっとも、この写真を撮影したのは10月後半なのですが、そこはツッコまないことにします(笑)。

座席

座席(左/上)と、優先席(右/下)の様子。

長いクッションがドンッとあるだけの、シンプルな昔ながらのロングシートです。こちらの座席は最近交換されたもののようで、古い電車の座席にありがちな“ヘタり”は全く感じませんでした。

優先席は、特に座席の色分けなどはされていません。写真手前のつり革が3つのみ黄色になっており、その部分が優先席区画となっているようです。

座面の様子(左/上)と、座席下のヒーター部分(右/下)の様子。

ヒーターの金属製カバーは、「十」の字が交互にあしらわれたデザインです。これは京王3000系時代からですね。

車端部

車端部の全景(左/上)と、座席のアップ(右/下)。

車端部は全て一般席となっており、5人がけの座席が展開しています。

運転台直後の区画

運転台直後の区画(左/上)と、車内Wi-Fiのシール(右/下)。

京王電鉄時代はこちらにも座席が設けられていましたが、現在は車いすスペース・運賃箱の設置コーナーになっています。単に座席を取り外すだけでなく、ヒータが増設されているあたりが寒冷地らしい仕様と言えそうです。

車内設備

天井(左/上)と荷物棚(右/下)の様子。

通路(左/上)と、整理券発行機(右/下)。

床下機器点検用のフタも、近年ではめっきり見かけなくなったように感じます。

貫通路の注意書き(左/上)と、ドアボタン(右/下)のアップ。

通路上にはなぜか「走行中は渡らないで下さい」の文字が。わざわざ注意書きされるほど揺れるようには感じませんでしたが、珍しい表記のように感じます。

ドア

乗降用ドアの様子(左/上)と、ドア部分の注意喚起の表記(右/下)。

「ドア」ではなく、「ドアー」なところがポイントです(笑)。

概説

デビュー年:1999年(松本電気鉄道でのデビュー年)

上高地線で使用されてきた5000系が老朽化により取り換えの時期を迎えたことから、京王電鉄井の頭線で使用されていた3000系を譲り受けて1999年にデビュー。

松本電気鉄道への移籍に伴い、ワンマン運転化、運転台回りの改造などの改造が施されている。2両編成4本が在籍したが、このうち3001-3002編成が2022年に落雷により走行不能となり、廃車された。2024年には3007-3008編成が廃車され、徐々に引退が進みつつある。

タイトルとURLをコピーしました