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ゆりかもめ7000・7200系
新橋と有明を結ぶ新交通システムとして1995年に開業したのが「ゆりかもめ」ですが、7000系はその開業当初から使用されている車両です。細かい仕様変更などはあるものの、何だかんだで2006年まで増備が続けられ、東京の臨海地区の輸送を担い続けてきました。しかし、後継の>>7300系が運用を開始したのに伴い、特に初期の車両は次第に引退が始まっています。
入口の様子。ドアは片開き式のものが採用されています。 普通車(1・2次車 7011F〜7151F) さて車内を見ていくことにします。最初に紹介するのは、主に1995〜1997年に増備された1・2次車。見ての通り、車内はボックスシートがズラリと並び、通勤輸送というよりは観光輸送を見据えた設計に見えるのが特徴です。座席モケットはグレー、車内の内装もグレーをベースにしていることから、特に夜の時間を中心に車内はかなり薄暗くなります。
座席の様子。シートピッチはそこまで広くなく、普通に座っていても前の人の膝にぶつかりそうです。また背もたれもかなり低く、居住性そのものはあまり良いものではありません。 普通車(3〜5次車 7161F〜7181F、7211F〜7261F)
代わってこちらが1998〜2001年にかけて製造された3〜5次車の車内です。この頃から「ゆりかもめ」の沿線は開業当初以上に都市開発が進行し、混雑が激しくなっていため、さすがにオールボックス席では厳しいと判断したのか、申し訳程度にロングシートが配置されているのが特徴です(笑)。
3次車以降はドア間の座席配置が「片側1ボックス+1ロングシート」となったため、ボックス席同士が隣り合う区画はなくなっています。これに伴って、2次車以前で見られた「妙に厚ぼったい背もたれ」も見られませんねぇ(笑)。
新設されたロングシートの様子。3人がけとなっており、クロスシートから着席定員は減少していますが、朝夕のラッシュを考えるとこちらの方が良いのかもしれません。経年からか、着座してみるとモケットの下にある板のようなものが感じられ、座り心地は正直あまりいいものではありません。 普通車(6次車 7271F〜7281F)
7000・7200系の増備は2001年に投入された5次車をもって一旦は終了したものの、2006年の有明〜豊洲の延伸開業に備えて5年ぶりに2編成が製造されました。この6次車は5次車以前から内装が大幅に変更されています。
ロングシートの様子。座席は座面が一人一人の着座位置に合わせて成形された、いわゆるバケット構造が採用されています。
で、こちらが反対側の区画。ボックス席1区画と、2人がけ席1区画が並んでおり、1〜2次車で2ボックスが配置されていたことを考えると着座定員は大幅に減少しています。
ボックス席の様子。真横から撮ろうとすると写真に収まりきらなかったのであえてこのアングルで撮影しています。座面の幅が縦横ともにかなり広くなり、全体のシートピッチも少し拡大されているためか、5次車以前に比べてかなりゆったりと座れるようになりました。背もたれの低さは相変わらずですが(笑)、居住性は従来車より大幅に上がっています。
2人がけ席はこんな感じ。前の座席下はふさっているので足元の幅はそこまで広くありませんが、背もたれとあまり変わらない長さの座面のおかげか(笑)、深くこしかけるとかなり快適です。 優先席(5次車以前) 車端部の一部区画は優先席となっています。写真左側が優先席ですがシールが貼ってあるだけで、モケットが違うわけではないのでパッと見ではかなり分かりにくくなっています。シールの色を変えるなどして少しでも分かりやすくするなどの対策は採られてもいいように思います。
優先席(6次車 7271F〜7281F)
6次車では、優先席周りが大幅に変更され、見ての通り背もたれ部分のみ異なるモケットのものが使われるようになりました。
で、優先席のアップはこんな感じ。背もたれ部分のみ、赤いモケット(柄は同一)が採用されています。この際、座面も赤モケットにしてもいいような気がしますが…(笑)。 車端部の機器室 上の「優先席」の区画でいわばフライング的に紹介してしまいましたが、5次車以前の車端部はこんな感じです。こちらはボックス席となっていますが、シートピッチの狭いボックス席、しかも壁際で圧迫感があり、隣は機器室があって反対側の景色は見えない…などなど、あまり座っていて居心地の良い空間ではありません。
で、6次車の車端部機器室の様子。従来はボックス席でしたが、座席だった場所(写真左)にも機器室が設けられ、座席も単なる2人がけのものに変更されています。 フリースペース(1〜5次車) 一部の車両には、車いすやベビーカーの利用者向けのフリースペースが設けられています。この部分には展開式のジャンプシートも備わっています。
そのジャンプシートを展開した様子。 展望席区画
さて、「ゆりかもめ」の見どころとしても有名なのが、この先頭部の展望席区画です。無人運転の「ゆりかもめ」だからこそできる設備ですが、ごくまれに運転士が乗務する場合があり、その場合は封鎖されて使用できなくなります。この区画は人気だったためか、後継の>>7300系にも受け継がれました。
「運転席」を後斜めから撮影してみました。座席は2人で座れる横幅が確保されているものの、あくまで運転士が乗務することを前提に作られているためか、運転席下の足元スペースは1人分のみとなっています。
真横から一枚。上でも書きましたが、足元のスペースはものすご〜く狭いです。また、「あくまで運転席」ということなのか、座面もかなり薄っぺらく、座ると座面の内部にある板のようなものにお尻が当たる感覚があります(笑)。
反対側の「助手席」区画。こちらは運転席のそれよりかは座面が厚ぼったいので、そこまで座り心地に難があるわけではありません。 その他の車内設備(全車共通) 天井の様子。天井の構造は、投入時期による大きな構造の変化は見られません。
各車両には呼出ボタンが設けられており、何か発生した時は、これを使って運行司令の人と通話ができます。 おまけ レインボーブリッジをバックに、夕暮れの豊洲駅に入線します。
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