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上信電鉄200形 高崎駅「絲綢之間(シルクのま)」
高崎から上州富岡、南蛇井などを経由して下仁田までを結んでいるのが上信電鉄です。最近、世界遺産に登録された富岡製糸場へのアクセス路線として、にわかに知名度が上がってきた感のある同路線。そんな上信電鉄の起点駅である高崎駅に、引退した同社の200形を再利用した待合室が2015年に登場しました。
車内全景
というわけでさっそく車内を見ていきます。手前側の区画はデビュー当初からのロングシートがそのまま残されていますが、新たに木製のテーブルが設けられました。
ロングシート
ではロングシートの座席から。モケットは明るい茶色というか、オレンジというか微妙なカラーをしています。
新設されたテーブルの様子。夕方のラッシュ時間帯に訪れたところ、宿題を広げる高校生の姿、書類とPCを並べて電話をかけるサラリーマンなど、利用者思い思い(意味深)のスタイルで利用されているようです(笑)。 クロスシート
奥の区画は見ての通り、クロスシート区画になっています。この座席を見て「おやっ?」と思った方は正解です。この座席、JR東日本の>>211系2階建てグリーン車の廃車発生品が利用されています。
というわけで、車内を反対から見た様子をようやく紹介できます(笑)。座席の背面テーブルなどは良好な状態で保持されており、Suicaグリーン券の使い方を示したシールも(一部を除き)残されています。
座席は左右でモケットの異なるものが使われています。211系時代、写真左は2階席、右は1階席として使用されていたもの。この並べ方もさることながら、わざわざ1階席、2階席の両方を移設してきたということは、上信電鉄の「中の人」には相当の“通”がいると解釈していい、ということなのでしょうか…(笑)。
では、元2階席として使用されていた座席から。座席カバーがない以外はJR時代から何ら変わりはありません。テーブル周り、座席背面の網ポケットなどもガタつき、ヘタリなどなく良好な状態で維持されており、座った感じはもう211系のグリーン席です(笑)。
で、こちらが元1階席だった座席の様子。モケットが異なる以外は2階席と全く同一です。
なんと座席回転機構も生きていました。写真ではやや分かりづらいものの、2人がけ席足元の中央部分に小さな黒いレバーが出ており、回転する時はこちらを引き起こす形になります。一時は183系などでも見かけたこの回転レバーですが、最近は清掃時などの便を図ってか、座席の台座に設けられたペダルで回転させるのが主流です。こういったところにも時代を感じさせる要素がありますねぇ。
Suicaグリーン券の使い方を示した貼り紙もそのまま残っています。 自動販売機など 入口から入ってすぐ右手のところには、自動販売機とごみ箱が設けられています。また、やや目立ちにくいですが写真左のドア上には時計も設けられていますね。この「絲綢之間(シルクのま)」、一応「電車型“待合室”」なので、待合室らしい設備もちゃんと持っている、というわけです(笑)。
自動販売機の向かい側には座席が残されています。こちらは4人がけとして使用されていたものと思われます。
その他 天井の様子。待合室への改装に伴い、元々あった照明は使えなくなったためか蛍光灯はすべて抜かれており、新たに照明器具が設けられています。
待合室となった今はほとんど使用されてないものと思われますが、荷物棚の様子も一応撮影してみました。こちらは現役時代から特にいじられていないようです。
消火器は見ての通り、ドアに無造作にくっつけられています(苦笑)。 ドア ドアの様子。一部のドアは非常口として使用されているようで、ドア上には非常口のシールが貼られています。「電車」というよりは、「建造物」の扱いになっているようです。 |
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