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HOME > 鉄道・バス車内写真 > JR北海道の在来線 > 733系

733系近郊型電車

1996年から活躍していた731系の発展型として、2012年に登場したのがこの733系です。元々は札沼線(学園都市線)の一部区間電化に伴って登場した車両ですが、増備が進行するにつれて札幌近郊全体で使用されるようになりました。
写真は真冬の千歳駅で発車待ちの733系。妙にいかつい先頭部は731系譲りでしょうか(笑)。このように、技術的にも見た目的にも“731系の進化型”と言える本系列ですが、(731系で可能な)気動車であるキハ201系との併結運転には対応していないようです。ただ、721系や731系との併結は可能で、実際に運用されているのを見かけました。
さて、前置きが幾分長くなりましたが、このページでは「札幌のニューフェイス」である733系の車内を見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。JR北海道のステンレス車両は、長らくビード(>>721系などで見られるような側面のギザギザ)が残されていましたが、この733系からはようやく廃止されました。そのためか、731系以前の車両に比べて、ホームから見た感じはかなりすっきりした印象を受けます。

行先表示はフルカラーLEDが搭載されました。こちらも最近の鉄道車両ではすっかり定着した感のある設備ですが、JR北海道の車両ではなにげに733系が初導入だったんですねぇ。

普通車

では車内を見ていきます。車内は見ての通り、ロングシートがズラッと展開しており、収容力を重視した仕様になっています。「オールロングシート」の仕様は731系から変わっていませんが、“座り心地が悪い”と何かと不評だったジャンプシートが廃止されたり、モケットも731系の「寒々しさ」しか感じないブルーのものから、幾分は温かみを感じないこともない(笑)グリーンのものになっているなど、細かい面での進化が見られるのは面白いところです。
昼間に撮影した、ということもあるのでしょうが、白い化粧板にグリーンのモケットという組み合わせのためか、車内は良い言い方をすれば「爽やか」、悪い言い方をすれば正直かなり「殺風景」な感は否めない仕上がりです。多少の「飾り気」の要素があってもいいような気はします。

続いて座席の様子。妙に間延びした感のある座席ですが、それもそのはずでドア間の座席は12人がけ。首都圏の7人がけ座席に見慣れているとものすご〜く長く感じられます(笑)。
座席自体はバケット構造(お尻や背中の形に合わせて成形されている)となっているため座り心地はそこまで悪くありません。また、座席両端の仕切りは大型のものとなっており、極寒地らしい仕様と言えそうです。

一部区画は見ての通り優先席が設けられています。オレンジ色のモケットがまぶしいです。この区画のみ、つり革が黄色いものになっているほか、手すりもデコデコして握りやすいものになっています。
このところ運用範囲がかなり広がってきたこの733系、最近は札幌〜苫小牧のような長距離列車にも遠慮なく充当されています。旅程の組み方によっては、この座席で3時間近く過ごすことも考えられるわけで、そうなると青春18きっぷユーザー泣かせの車両となること必至でしょう(笑)。
JR北海道の普通列車を長距離乗り通す需要がどの程度あるのかは知りませんし、3両1組の編成ということもあって導入しにくいのかもしれませんが、一部クロスシートなど、長距離向けの設備が多少なりともあってもいいのでは…と感じてしまったのは私だけではないはずです。

座面部分のアップ。

その他の車内設備

天井の様子。特に何か言うことはない、というほどにシンプルな仕上がりです(笑)。節電のために蛍光灯は左右交互に抜かれている関係か、昼間はもとより夜はかなり薄暗くなります。

荷物棚はこんな感じです。

車端部は機器室となっています。写真右側にはごみ箱が設けられていますが、これはJR北海道の近郊型電車にはよく見られる設備です。

ごみ箱の様子。元々どういう経緯でJR北海道の普通列車にごみ箱がつくようになったのかは興味深いところです。新型車両にもしっかり受け継がれているところを見ると、北海道では普通列車であってももはや「必需品」の設備なのでしょう。

フリースペース

(札幌から見て)苫小牧方の先頭車には車いす向けのフリースペースがあります。

で、そのフリースペースのアップ。それなりの幅は確保されているとはいえ、車いす対応大型サニタリーブース(後述)がすぐ横まで張り出してきていること、窓がない空間ということもあって、あまり居住性のよさそうな場所ではありませんねぇ。

車いす対応トイレ

※ 以後、トイレ内部の写真が含まれます。

続いて、先述したフリースペース向かいにある車いす対応トイレを見ていきます。
写真は車内から見た全景。スペースの有効活用のために、ドアを丸くして横幅を確保しているのは全国的によく見られるスタイルです。

トイレ内部の様子。見ての通り、内部はかなり広く取られており、一般客はもちろん車いすの利用者でもかなり利用しやすい仕上がりです。
どうでもいいですが、先ほどのフリースペースとは裏腹にトイレ内部はかなり明るくなっています(笑)。トイレ内の明るさはもちろん重要ですが、それより利用頻度が恐らく高いであろうフリースペース部分をもう少し明るくしてもいいような気がしますが…。

各種設備のアップ。洗面台は自動水栓が導入されているほか、「ながす」のボタン、緊急ボタン、便座クリーナーなどが分かりやすくすっきりと配置されています。

トイレ内にはなにげにベビーベッドも設けられています。普通列車のトイレでおむつ交換をする需要があるのかは置いておいて(笑)、普通列車用の車両でこの設備はあまり見かけない気がします。

ドア

ドアは721系以来の片開き大型のものが採用されています。また、一部ドアには避難用のハシゴが設けられています。

一部のドア上にはLEDの案内表示が設けられています。

HOME > 鉄道・バス車内写真 > JR北海道の在来線 >733系

撮影日時・場所

撮影日:2016年1月18日
撮影場所:千歳駅 車内

車両概説

デビュー年:2012年

731系をベースに、より新たな技術、バリアフリー設備を導入した近郊型電車として2012年にデビュー。

元々は札沼線の一部区間電化に伴って増備された車両だが、その後の増備で札沼線に限らず札幌近郊の幅広い路線に導入されるようになった。

札沼線への導入を見据えて増備された0番台、快速「エアポート」用の3000番台が存在する。その他、2016年3月の北海道新幹線開業に伴う函館〜新函館北斗間の「はこだてライナー」用1000番台が今後増備される見通し。


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