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HOME > 鉄道・バス車内写真 > JR東日本の在来線 > 211系3000番台「高崎地区」

211系3000番台「高崎地区」

首都圏の各路線に新型車両が次々と導入されていく中で、高崎地区のローカル輸送は2010年代に入っても>>115系が担う日々が続いていました。しかし、さすがに老朽化が否めなくなってきたこともあり、最近では代わってこの211系が高崎地区の主力になりつつあります。元々は宇都宮線、高崎線(上野口)で使用されていた車両で、10両の基本編成、5両の付属編成の一部編成をそれぞれ4両に短縮した上で運用されています。
写真は夜の高崎駅に停車中の211系3000番台。2016年3月改正で一気に運用の幅が広がり、現在は高崎を起点として上越線、両毛線、吾妻線、信越線など多数の路線で活躍しています。このページでは、高崎地区の新たな主役として、その地位を確立しつつある211系3000番台の車内を見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。昔ながらの湘南色ですが、ステンレス車の帯色は全体的に暗く見えやすいことから、緑色、オレンジ色ともに>>115系などのそれよりやや明るめのカラーが採用されています。

行先表示の様子。写真は両毛線運用時のもので、桐生行きを表示しています。

普通車

211系がデビューした頃は、近郊型と言えばセミクロスシートがもはや“掟”であった時代でした。しかし、都心部にも乗り入れることから収容力が重視されるようになり、この211系からは一部を除いてロングシートが採用されています。
ロングシート主体の内装は、当時は観光利用の層を中心に物議を醸したそうです。現代でも、今後高崎地区の普通列車が全てこれになったら、例えば「峠の釜めし」をボックス席で味わうこともできなくなるわけで…(苦笑)。もっとも朝夕はそれなりに混雑するので、ある意味これで理にかなっているといえばそうなのかもしれません。
さて前置きが長くなりすぎました。まずは車内全景の様子です。かつてはセミクロスシートの車両も存在しましたが、高崎地区に転用された211系はこのロングシートの内装が基本となっています。

ではドア間のロングシートから。片側3ドアに合わせた結果、ロングシートは実に11人がけとなっており、ガラガラな車内で実際に見てみると写真で見る以上に長いです(笑)。
かつては赤っぽいモケット(いわゆる“すおう色”)が使われていましたが、2010年代前半に写真の緑色への張り替えが進み、現在は全てがこの緑系に統一されています。
緑系への変更にあたり、座席の詰め物も交換されたためか、座り心地はかなりしっかりしています。また人間の身体の形に合わせて成型された、いわゆるバケット形なので座り心地は存外悪くありません。

座面をアップで撮影してみました。座面、背もたれの形状が、座る位置に合わせて微妙に成型されているのがお分かりいただけるかと思います。

車端部区画

車端部は5人がけとなっています。化粧板(列車内の壁)は白一色となっていますが、貫通扉(隣の車両との間を行き来する扉)がやや黄色っぽく見えるのは写真の都合ではなく、実際に異なる色のものが採用されています。
そういえば上の項目で完全に書き忘れましたが、座席の仕切部分には近年、半透明の仕切が増設されました。かつてこの仕切がなかった頃は、混雑時にドア脇に立ったお客さんのお尻が座席まで張り出してきてかなり窮屈かつアレな思いをすることもあったのですが(笑)、この仕切のおかげでその心配もなくなっています。同様の仕切は205系の一部車両でも見られますねぇ。

5人がけ座席のアップ。よく見ると3人がけと2人がけを繋いだものです。余談ですが、ドア間の11人がけは「4人+3人+4人」をつなげたもの。したがって211系の座席単体は2〜4人がけのみとなっており、これらを組わせていろいろな長さの座席が存在している、というわけです。一般の方にとってはどうでもいい話なのでしょうが…(笑)。

優先席区画

一部の車端部は優先席区画となっています。座席モケット、つり革が近年一気に普及した黄色い大型のものに近年交換されているなどの違いを除けば、基本的な仕様は一般席区画と同一です。
そういえば写真の優先席区画には消火器スペースがありますが、こちら側には何も設置されておらず、単なるがらんどうになっています。「?」と思って反対側の一般席区画を見にいたところ、そちらにはしっかりと設置されていました(笑)。

優先席のアップ。カーテンは一般席と同一であり、優先席マークなどは特段ありません。

1号車 トイレつき車端部区画

続いて1号車に存在するトイレつきの車端部区画をご覧いただきます。
トイレの向かい側の普通席は、なぜかクロスシート状(線路と平行)の座席となっています。これは、そのままロングシートを設置してしまうとトイレに出入りする利用者とロングシートの利用者が目が合ってしまう、というのを回避するための策だそうですが、どこか「やや無理がある」感は否めません(笑)。
ただ、後のE231系のトイレ付き中間車にも似たような構造の区画があったり、ロングシート化改造された115系でもトイレつき区画はクロスシートが存置されていたりします。これはこれで、一つの“最適解”ということなのでしょう。

で、その2人がけクロスシートの様子。足元はものすごく狭く、また手前の優先席に利用者がいた場合は、その人の横顔を常時眺める格好になります。そうでなくても真向かいにあるトイレの影響で、あの洗浄液のにおいがどうしても鼻についてしまい、実のところの居住性はそう良いものではありません。

座席を横から見たところ。仕切の手すりは出入りの際の便を図ってか、曲線のものが採用されています。
上の写真でも話したことですが、足元はかなり狭くなっており、かなり狭苦しい空間です。通路側はガラガラならまだしも、混雑時の居住性はお察しくださいといったところでしょうか(笑)。ともあれ、実際に座りたいかは別としてなかなかに珍しい区画なので、乗車した時はぜひ見てみると面白いと思います。

運転席直後

運転席直後は2人がけ座席が設けられています。

で、その座席のアップ。床面に落ちているのはゴミではなく、なぜか金属製のフックのようなものが設けられています。脇にある運転台との仕切扉が開きすぎるのを防止するストッパーのようなものと思われますが、ともすれば足が引っかかりそうな場所にあるだけに、その設置目的は気になるところです。

車内設備

天井の様子。ラインデリアが中央を貫くスタイルは、現代のE233系まで受け継がれている感があります。ラインデリアまわりがやや黄色っぽいのは経年による変化でしょうか。

荷物棚の様子。

乗降用ドア・ドアスイッチ

乗降用のドアの様子。金寒冷地対応ということでドアは半自動となっており、半自動モードの場合はドア脇のボタンを押してドアを開閉することになります。
近年、足元が注意喚起の目的で黄色いものに変更されているのが特徴といえば特徴です。

で、このドアボタンですが、実は2種類が存在しています。写真は近年交換されたタイプで、体裁はどちらかというと現代のE233系のそれに近いデザインです。
高崎線上野口で余剰となりつつあった211系を各地へ転用するにあたり、今後もしばらく使う予定のありそうな先頭車と電動車は、首都圏に顔を出していた頃から写真のものに交換されていました。高崎地区の211系は4両編成ですが、そのうち1両はサハ(=モーターのない付随車で短編成化の時に余剰になる傾向にある)のため、同じ編成でもドアボタンが2種類存在しています。

で、こちらがデビュー当初からのもの。さすがに長年、多数の利用者に押されてきただけあって表記がかなりスレてしまっています。こちらは今後、交換の予定があるのか気になるところです。

※以後、トイレ内部の写真が含まれます。

トイレ

トイレは1号車に設けられています。元々の設計が国鉄時代だったというのもあるのでしょうが、近年ではめっきり見なくなった国鉄らしい列車便所がいまだに頑張っています(笑)。

撮影日時・場所

撮影日:2017年3月3日
撮影場所:高崎駅 車内

座席モケット

(↑) 一般席 モケット

(↑) 優先席 モケット

(↑) カーテン

(↑) 床材

車両概説

デビュー年:1985年

房総地域で使用されてきた113系・211系の老朽化取り替え用と東海道本線や東北線で活躍していた113・115系の後継車として205系通勤形電車を元に製造された近郊型電車。
最近は後継車に代わりつつある。

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