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HOME > 鉄道・バス車内写真 > JR東日本の在来線 > 205系1100番台「鶴見線」

205系1100番台「鶴見線」

京浜東北線と接続する鶴見駅を起点に、扇町・海芝浦・大川を結んでいるのが鶴見線です。京浜工業地帯へのアクセス路線としての側面が強く、また24時間操業をしている工場が沿線に多いためか、早朝から深夜に至るまで、いつも混雑しているような気がします。
昨今は、「都会にありながら“ディープ”な要素の多い路線」として、鉄道ファンはもとより、一般の利用者にも何だかんだで人気の高まりつつある同路線ですが、そんな鶴見線の輸送を担っているのが、この205系1100番台。先頭車は全て中間車からの改造でまかなわれており、全編成がこの“顔”で統一されています。
写真は夜の海芝浦駅で発車待ちのカット。デビューから10年以上を経て、この車両もすっかり鶴見線の車両として定着してきた気がします。このページでは、そんな205系1100番台の車内を詳しく見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。ラインカラーと先頭部以外(笑)は、デビュー当初から何ら変わっている点はなさそうです。

行先表示は1100番台への改造に伴ってLED化されています。

普通車

さて車内を見ていきます。205系に共通した話ですが、この車両はJRになってから大量増備されたとはいえ、元々は国鉄時代に設計されているため、内装はよくも悪くも国鉄時代の車両を感じさせる要素が多くなっています。
鶴見線への移籍に伴い、後述するフリースペースの新設など細かいところがちょこちょこと変わっていますが、全体的には内装に大きな変化は見られません。

標準的な7人がけ席の様子。205系のデビュー当初は茶色のモケットでしたが、現在はほぼ、この緑系のモケットに統一されています。一番新しい車両でも既に25年選手を超えている205系ですが、メンテナンスが良いためなのか、この205系1100番台については、特に座席がヘタった感じはしませんでした。
なお伝え聞くところによると、鶴見線の中でもごく一部に、デビュー当初からの茶色のモケットが残存している車両があるようです。こちらは、もし撮影できれば公開してみたいと思います。

座席のアップ。座面、背もたれ部分ともに非常にシンプルな構造になっているのがお分かりいただけるかと思います。

車端部区画(2号車)

車端部は、フリースペースのある一部区画を除いて3人がけとなっており、一般席と優先席の区画がそれぞれありますが、まずは一般席の区画から紹介していきます。
写真は2号車鶴見寄りで撮影していますが、他の車端部区画は優先席かフリースペースなので、3両編成の中でこの1箇所にしかないという、地味に貴重な区画です(笑)。

座席の様子。鶴見線では貴重な区画ではあるものの、座席自体はよく見かける205系の座席です(笑)。

優先席区画

で、1・2号車の車端部(1号車は鶴見寄り、2号車は扇町寄り)に設けられている優先席区画はこんな感じです。

で、優先席のアップ。モケットが異なるだけで、座席の掛け心地などに大きな差はありません。
ちなみにカーテン部分を見て「あれ?」と思った方は正解です(笑)。続いてカーテンのアップ画像を見ていきましょう。

で、そのカーテンのアップ。見ての通り、カーテンそのものに優先席の案内がプリントされています。
もし優先席の案内に何らかの貼り換えが生じた時のことを考えると、他の車両と同じように窓に直貼りしてしまったほうがいいようにも思うのですが、なぜこのような仕様が採用されたのかは興味深いところです。
2015年の優先席での携帯電話マナーの変更に伴い、最近はJR東日本の車両でも新しい案内への貼り換えが続々と進行しています。今後、この205系1100番台のカーテンにはどのような手が加えられるのか、はたまた引退までこのままなのか気になり、本当に気になりますねぇ。

優先席部分のつり革の様子。よく見かけるE233系スタイルの黄色いものが使われています。

フリースペース

鶴見寄り先頭車の3号車には、車端部に車いすやベビーカーの利用者向けのフリースペースが設けられており、ドア脇にもその旨のシールが貼られています。
なお、フリースペースとは何も関係ないといえばそれまでなのですが(笑)、205系1100番台の号車番号札は、全て黄色地のものが採用されています。

フリースペースの全景。片側の座席を撤去してフリースペースに充てています。窓下にインターホンと手すりが新設されており、必要な設備は一通りそろえられています。
また、目につくところとして、フリースペース側にはつり革がなく握り棒のみとなっています。いつもかなり混雑している鶴見線なので、せっかくなら吊り革はそのまま残しても良かったような気もします。

で、フリースペースのアップ。窓部分のカーテンはそのまま残されています。

SOSボタンは車いすの人でも使いやすい位置に配置されています。

その他の車内設備

天井を見上げます。こちらは1100番台への改造に伴って特にいじられているわけではないようで、デビュー当初からの雰囲気をよく残しています。
ちなみに取材した時は「205系にしてはやけに照明が明るいな」と思っていたのですが、その種明かしは意外なところに見つかりました。詳しくは次の写真をどうぞ。

答えは一部の窓に貼られているこのシール。照明はいつ頃かは不明なものの、今はやりのLEDのものに交換されているようです。

荷物棚の様子。

床の様子。モーターを装備する電動車は、床面に点検用の蓋が設けられています。この「床面の蓋」、かつての国鉄車両ではよく見かけたのですが、JR東日本になってからの209系以降では廃止されているのもあって、最近ではかなり目にする機会が減ってきた気がします。

座席両端の仕切りの様子。かつて>>横浜線で活躍していた205系は、プラスチック製と思われる半透明の仕切りが増設されていましたが、鶴見線の車両は特段大きく手を加えられていないようです。
なお、仕切りとは何も関係ありませんが、非常用のドアコックは座席下に設けられています(仕切りの下部分にある金属製の扉の中にコックが収められています)。

つり革の様子。座席の前部分はデビュー当時からの丸型、ドア前は後に増設されたためか最近よく見かける三角型のものが混在しているのが特徴です。

ドア

205系1100番台は、元々山手線と埼京線にいた車両を寄せ集めて(笑)組成されていますが、車両の出自によりドア窓の大きさが異なっているので紹介してみます。写真は2・3号車に連結されている、元「山手線」車両のドア。通常よりかなり小さい窓が採用されており、ドア脇に立っても車窓の景色はそれほど望めません。

で、1号車に連結された元「埼京線」車のドアはこんな感じ。上下の写真で見比べていただくと、その差は歴然としています。

ドアには利用者に向け、開扉時に注意する旨の張り紙がなされています。このデザインは鶴見線車両のほか、南武支線の車両でも見られますねぇ。

鶴見線 写真館

鶴見線の終端駅の一つである海芝浦駅での一枚。柵を隔てた向こうはすぐ東京湾という構造から「日本一海に近い駅」の一つとして、一般の利用者にも人気のあるスポットだそうです。
冬場は強い海風が吹き付けて極寒この上ない場所ですが、夏場に行ったらかなり気持ちいいのではないかと思う今日この頃です(笑)。

鶴見駅でのカット。特に飾り気も何もないホームで、(今となっては)無骨なデザインの205系が発車を待つ光景は、ある意味「鶴見線らしさ」なのかもしれません。

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撮影日時・場所

撮影日:2015年12月26日
撮影場所:鶴見線 海芝浦駅 車内

座席モケット

(↑) 一般席 モケット

車両概説

デビュー年:2004年(鶴見線での営業運転開始)

鶴見線で使用されてきた103系の老朽化取替を目的として2004年にデビュー。

山手線、総武緩行線への新型車両投入に伴い、当時余剰となっていた205系を種車としている。先頭車は全て中間車から改造されたものが使用されているのが特徴。

3両編成9本27両が導入され、2004〜2005年にかけて同線で使用されていた103系を置き換えた。鶴見線の全線(鶴見〜扇町・海芝浦・大川)で使用されている。


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