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東京都交通局5500形「浅草線」
直通先に成田空港と羽田空港を持ち、近年は通勤客はもとより訪日外国人の利用が増えつつあるという都営浅草線。2010年代後半、京成や京急は毎年のように新型車両を導入し、スカイアクセス向けの高速運転に対応したり、訪日外国人向けに車内LCDモニタなどを用いて情報提供したり、様々な新機軸を多数取り入れてきました。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:浅草駅 西馬込駅 車内 |
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車内全景
車内に入ります。車内は白とベージュを基本カラーとしており、パッと見はシンプルですがあまり殺風景さを感じないデザインに仕上がっているように感じます。浅草線のラインカラーである赤色をあしらった背もたれが視覚上のアクセントになっており、全体的にメリハリのある雰囲気です。
座席
座席の様子(左)と座面のアップ(右)。座席は7人がけで、座面と背もたれが一人一人の着座位置に合わせて成型されたいわゆるバケット構造が採用されています。新造まもないということもあってか、座面は適度にハリがあり、どちらかというと固めの座り心地です。浅草線、行先によってはそこそこ長時間乗車することも想定されるので、これくらい固めの方がかえって疲れにくい気がします。
座席の手すり(左)と両端の仕切り(右)の様子。手すりは表面がデコデコした滑り止めつきのものとなっています。優先席では近年よく見られる仕様ですが、一般席区画に導入されているのは珍しいのではないでしょうか。
優先席:車端部
車端部区画を見ていきます。5500形は車端部の区画が全て優先席となっていますが、これは近年都営地下鉄の車両では全体的にみられる仕様です。
フリースペース
フリースペースは先頭車は運転台直後、中間車は全車両の西馬込寄りに設けられています。こちらも手すりが多数設けられており、車いすやベビーカー利用者はもとより、混雑時の立ち客の便も図られているようです。
んで、フリースペースは運転台直後の区画にも設けられています。こちらは7人がけのうち、運転台寄りの3人分のスペースを潰してフリースペースとしており、手すりやヒーターなどの各種設備は車端部のそれに準じています。例のしゃもじ型仕切板もしっかりありますねぇ。
その他の車内設備
天井の様子(左)と荷物棚の様子(右)。照明は全てLEDとなっており、そのためか地下区間を走行中もかなり明るい車内となっています。省エネ性はもちろん、暗い地下を走行する車両ならではの仕様と言えそうです。
つり革 一般席区画のつり革の様子(左)と優先席のつり革の様子(右)。一般席のつり革は茶色のものが使われていますが、これは何をイメージしたものなのでしょう?(笑)つり革は一定間隔で低めに配置されており、背の低い人でも握りやすいよう配慮されています。
ドア
乗降用ドアの様子(左)。ドアの窓形状は、下部分が斜めになる珍しい形状をしています。5500形のトータルイメージが歌舞伎の化粧法である「隈取」ですが、つりあがった眉毛を描くことから、それをイメージしたものと思われます。「隈取」を知らなければ、その意味を理解するのはやや難しそうですが…(笑)。
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概説 東京都交通局が推進する「浅草線リニューアル・プロジェクト」の一環として、また老朽化した5300形の置換を目的として2017年にデビュー。 外観は「浅草線リニューアル・プロジェクト」が標榜する浅草線のトータルコンセプト「TOKYOと世界を結ぶ地下鉄」に沿って、日本のイメージかつ浅草線沿線ゆかりの歌舞伎の隈取をイメージしたデザインとなっている。また、内装も和紙、江戸切子など、東京かつ歴史のあるイラストを多数採用しており、日本らしいイメージを内外ともに取り入れているのが特徴。 5300形では最高速度が110km/h(一部編成のみ120km/h)であったが、本系列では120km/hに引き上げられており、全車両が成田スカイアクセス線への直通に対応する。
2017年には第一編成が落成し、浅草線へ搬入。各種調整などを経て2018年6月30日より、浅草線の泉岳寺〜西馬込間の限定運用に導入された。 今後、2021年度まで27編成が導入され、5300形はこれに伴って姿を消す見込み。
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