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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 東京都交通局300形「日暮里・舎人ライナー」

東京都交通局300形「日暮里・舎人ライナー」

東京都荒川区の熊野、足立区舎人などのエリアは、東武伊勢崎線や埼玉高速鉄道の間にあった「鉄道空白地帯」でした。同区間には都営バスが運行されていたものの、渋滞はすさまじく、高速輸送が実現できる輸送機関の整備が急務でした。そんな同地域住民の期待を背負って2008年に華々しくデビューしたのが、この「日暮里・舎人ライナー」です。
車輪の代わりにゴムタイヤを使用した、都内では久々の「新交通システム」としてスタートした同路線。開業から利用者数は一貫してかなり多く、新交通システムの鉄道路線では異例なほどの好調ぶりだそうです。車両は300形のほか、2015年から新型車である330形の導入もスタートしており、沿線住民に必要不可欠な存在として、早くも不動の地位を獲得してしまったような気すらします(笑)。
さて、写真は見沼代親水公園に入線する300形。このページでは、開業以来から日暮里・舎人ライナーを支える300形の車内を見ていくことにします。

駅に停車中の様子。日暮里・舎人ライナーでは全駅でホームドアが導入されていますが。これは新交通システムではよく見かけますねぇ。

1・2・4・5号車 車内

日暮里・舎人ライナーは5両編成ですが、中間の3号車とそれ以外で内装が微妙に異なっているので、まずは編成の大多数を占める1・2・4・5号車の車内を見ていくことにします。
写真はその全景の様子。新交通システム特有のこぢんまりとした車内に、片側にロングシート、もう一方にクロスシートが展開しています。当初は全席ロングシートを採用する予定でしたが、想定以上の利用者が乗り込めてしまうことが判明したため、急きょ設計を変更してこのようになったという経緯があるそうです。
なお、クロスシート部分は開業当初は2人がけでしたが、こちらも後に1人がけのものに換装されています。日暮里・舎人ライナー、開業からまだ10年足らずとはいえ、早くも内装にいろいろバリエーションが出てきているようで、車内マニア的には無視できない車両のようです(笑)。

ではロングシートの様子を。妙に厚ぼったい座面と背もたれの座席が6人分並んでいます。モケットは比較的柔らかめで、全区間乗りとおしても乗車時間はせいぜい20分であることを考えるとややオーバースペックな設備であるように感じます。

背もたれ部分のアップ。実際に見てみると、写真で見る以上に厚ぼったい背もたれになっています(笑)。

続いてクロスシートの様子を。金属製のポールで床に固定されており、鉄道車両の座席というよりは「路線バスの座席」のカラーを強く感じる仕様です。
元々新交通システムは「(通常の)鉄道とバスの中間程度の輸送人員」に適しているわけですが、それにしても(やや乱暴な表現とはいえ)“仮にも鉄道”の新交通システムで、ここまで「バス」を彷彿とさせる部品が使用されているのも珍しいなと思います(笑)。

クロスシートを横側から。元々2人がけ席だったのを後に1人がけに換装しているため、余った窓際のスペースは荷物置き場として活用されています。

1・2・4・5号車 車端部

車端部区画(見沼代親水公園寄り)は向い合せのクロスシートが設けられています。

で、その座席のアップ。向い合せの座席ですが、背もたれの高さが双方で異なる謎仕様になっています。見栄えとしてはあまり良くない気もしますが、なぜこのような仕様になっているのかは気になるところです。また、一部のクロスシート座席下には見ての通り、消火器が設置されています。

1・2・4・5号車 優先席

日暮里寄りの車端部は優先席区画となっており、こちらはオレンジ系のモケットが採用されています。

車端部の2人がけロングシートの様子。つり革は黄色いものが採用されています。なお、この優先席ロングシートは機器室の関係から、一部号車のみに設けられています。

で、そのクロスシートの様子。

3号車 車内

次に、編成中間の3号車の内装を見ていくことにします。この号車のみオールクロスシートとなっており、1人がけと2人がけのクロスシートが向きを変えて配置されています。
鉄道の保守を行う上では、部品は共通化した方が安上がりのような気もしますが、あえてこのような仕様になっている理由は何なのでしょう?(笑)
個人的な推測ですが、3号車は各駅とも階段の位置が近いということもあり、比較的混雑する車両のため、乗車人員を増やし過ぎないようにこうしていると考えていますが、実際どうなのかは気になるところです。ご存知の方、いらっしゃいましたらぜひご教示いただきたいと思います。

1人がけ席は先ほど紹介したので、こちらでは2人がけ席を紹介します。基本的な仕様は1人がけに準じていますねぇ。

3号車 フリースペース

3号車には両端の車端部に車いすやベビーカーの利用者向けのフリースペースが設けられています。写真は一般席に面したフリースペースです。

で、もう一方は優先席に面しています。

1・5号車 展望席区画

日暮里・舎人ライナーは基本的に無人運転を行っているため、先頭部の運転席は一般利用者向けに開放されています。最近の新交通システムは、ゆりかもめ、横浜シーサイドラインなど、運転席が(基本的には)開放されているのが一種「お決まり」になりつつありますが(笑)、この日暮里・舎人ライナーも例外ではありません。なお、まれにハンドル訓練などで運転員が乗務する場合は、この区画は閉鎖されます。

運転席区画をアップで。目の前のカバー部分を展開すると運転用のハンドル、メーターなどが出てくるようです。

運転席区画は2人がけとなっています。前面展望を独り占めできるとはいえ、座面や背もたれのモケットは、一般の座席よりやや薄いものが採用されているためかなり固めの座り心地、また足元はものすごく狭いなど居住性という観点では正直いまひとつです(笑)。

で、“助手席”区画はこんな感じ。目の前は貫通扉となっており、非常時に使うハシゴや手すりが格納されている関係で、若干“ものものしい”雰囲気を感じます。

その他の車内設備

天井の様子。

つり革の様子。一部のつり革は、背の低い人でも握りやすいよう、低い位置に設けられています。

LED式の案内表示は天井に設置されています。多くの鉄道車両のように、ドア上にあるのに慣れているとなかなか気づきにくいですね(笑)。

各車両には非常用の呼出しボタンが設けられています。インターホンも兼ねており、車内で何かあった場合にこれを押すと司令所と通話できるようです。

窓の様子。窓そのものは大きく取られていますが、見ての通り座る位置によっては外の景色が全く見えない区画もありますねぇ。

ドア

ドアの様子。ドアは大型片開きのものが採用されています。

撮影日時・場所

撮影日:2015年12月17日
撮影場所:日暮里・舎人ライナー 見沼代親水公園駅 車内

モケット

(↑) 座席モケット

(↑) 優先席モケット

車両概説

デビュー年:2008年3月30日

日暮里・舎人ライナーの開業に合わせて2008年にデビュー。

車体の基本的なフォルムは、東京都が出資している「ゆりかもめ」7000・7200形に似たデザインとなっているのが特徴。
車内設備はクロスシート主体の仕様となっている。当初はロングシート主体の内装とする予定だったが、想定以上の利用者が乗車できてしまうことが判明し、安全確保と利用者への配慮という観点から、クロスシートが採用された経緯がある。

日暮里・舎人ライナーの主力車両として開業当初から活躍している。なお、2015年に増備車となる330形が登場し、今後の増備は同系列へ移行した。

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