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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 東京都交通局10-000形「都営新宿線」

東京都交通局10-000形「都営新宿線」

都営新宿線の開業当初から使用されているのが10-000形です。無骨なデザインながら、ギョロッとした前照灯は愛嬌を感じないこともない(笑)、独特な雰囲気のある車両ですねぇ。
この車両、何だかんだで1978年から1997年まで増備が続けられており、全国でもまれに見る「息の長い車両」といっても過言ではありません。そのため、内装は導入時期によって細かい違いがあるものの、このページでは「10-000形で最も一般的な内装」を紹介していきたいと思います。
写真は高尾山口駅で発車待ちの10-000形。開業当初から新宿線を中心に活躍してきたこの車両ですが、最近は10-300形の登場で少しずつ数を減らしてきています。置換のペースは(JR東日本と比べれば)かなりスローですが、いずれにしても早めに記録しておきたいところです。

車体側面の様子。シンプルなステンレス車体に、緑の細帯を巻いています。10-000形の中でも最初期に製造されたグループは、窓が2段式(いわゆる“田”の字に近いもの)になっていましたが、中期〜後期の車両は1段下降式に変更されています。現在、残存しているのはこの1段下降式の車両のみとなっています。

行先表示はLED式に交換されています。近年の基準から考えるとやや小さい感は否めませんが…(笑)。  

車内

というわけで先頭車車内の様子。10-000形は1998年以降に内装のリニューアル工事が施されており、現在はほぼ全ての車両がこの内装に統一されています。
車内は写真ではそこそこ明るく見えますが、夜間に撮影したことによるカメラの露出の関係で、実際にはもう少し薄暗い雰囲気です。どちらかというと、一枚下(↓)で紹介する写真の方が、実車の雰囲気には近いかと思います。

比較用に中間車車内の様子も紹介します。車内はアイボリーの化粧板などそこそこ「明るい要素」はあるものの、茶色の床や濃いブルーの座席モケットもあいまって、全体的な雰囲気はそこまで明るいものではありません。地下鉄や夜間の運用時は、言うまでもなく「薄暗い車内」にあり、どこか“昭和の地下鉄の車内”といった雰囲気を感じます。
この独特の“薄暗さ”、同じ東京の地下鉄である東京メトロでは、車両の置換や更新工事が進み、最近ではあまり見られなくなった気がします。そういった意味では、この10-000形は「昭和の地下鉄」を首都圏で体感できる貴重な存在かもしれません(笑)。

続いて座席を見ていきます。こちらは車内で最も多数を占める7人がけの座席です。
座席はさすがに経年からか、詰め物系にやや無理が来ている感じは否めません。全体的にふかふかしていて座り心地は悪くないのですが、クッションにメリハリがなく、沈み込みがやけに激しいです。もっとも、別の座席はそこそこクッションがしっかりしているものもあったので、経年による個体差もあるものと思われます。

座面の表面の様子。近寄ってみると、微妙〜に座席はバケット構造になっており、一人一人のスペースが(区別されているといえば)区別されています。
窓の上部分に申し訳程度に「この座席は7人がけです」的な表示はあるものの、パッと見では何人がけかよく分からないためか、私が取材した時は実質的に「6人がけ」で使用されているのをちらほら見かけました。ガラガラな京王高尾線で乗るならまだしも(笑)、激混みの都営新宿線では果たして大丈夫なのか気になりますねぇ。

優先席区画

車端部区画は優先席となっており、こちらは茶色いモケットが採用されています。つり革は黄色いものになっているなど、一般席区画との視覚的な区分けはできていますが、茶色のモケットを一般席区画に用いている車両もある中、パッと見で優先席であることが分かりやすいかと言えば、少々疑問の残るところです。

優先席の座席はこんな感じ。分かりにくいですが、4人がけです。直通先の京王電鉄の仕様に合わせたものと思われますが、それにしてもドアと座席の間のスペースにゆとりがない気がします。現物を見ると、写真で見る以上に「無理やり突っ込みました」感があります(笑)。

優先席部分のつり革の様子。一部は背の低い利用者向けに低い位置にセットされています。

デビュー当初からのものでしょうか、こんな古めかしい優先席シールもまだまだ残っています。

1・8号車 フリースペース

両端の先頭車となる1・8号車には、運転台後ろの区画に車いす利用者向けのフリースペースが設けられています。該当する区画には、ドア脇に車いすマーク、ベビーカーマークが貼り付けられています。

そのフリースペースのアップ。7人がけのうち、3人分のスペースがフリースペースに充てられています。座席が撤去されて手すりなどが設けられた以外は特にいじられていないようで、つり革などの取り付け方もそのままですねぇ。

その他の車内設備

天井を見上げます。つり革の形が2種類あることに気付いたアナタは正解です(笑)。次の写真で詳説します。

で、つり革の様子。こちらはデビュー当初から設置されているものです。見ての通り、レールと平行に設置されており、デザインもこの車両が製造された時期に一般的だった丸型とは異なるものになっています。どのような理由で採用されたのかは気になるところですが、10-000形に乗った時は、ぜひ一度「握ってみる」と面白いと思います。通常の「レールと垂直方向」のつり革に慣れていると、どうも握りにくいですが…(笑)。
なおもう一種類、通常の丸型のつり革も上の写真で見られますが、これは後に増設されたものです。

荷物棚の様子。

座席下は空調装置や機器が設けられており、完全にふさがっています。冬場はここから出てくる熱風のため、足元がかなり熱くなります(笑)。

床面の様子。最近の車両ではほとんど見かけなくなった、点検用のフタが設けられています。

急停車の注意を促す掲示。このデザインもかなり古めかしいです。デビュー当時からあるものなのでしょう。

ドア

ドアの様子。ドア上には更新工事時にLEDによる案内表示機が新設されており、次駅案内のほか運行情報も表示されています。

撮影日時・場所

撮影日:2016年04月03日
撮影場所:京王新線 新宿駅 車内

モケット

(↑) 普通席モケット

(↑) 優先席モケット

車両概説

デビュー年:1978年(量産車)

新宿線の開業用として1978年から本格増備が開始。以後、列車の増発や8両編成化などで1997年まで増備が継続された。

後継となる10-300形の増備により、近年は徐々に数を減らしつつある。現在運用されている本系列は、1998年以降に実施された更新工事が施行されており、内装は基本的にほぼ統一されている。

新宿線内のほか、京王線への定期的な乗り入れ運用があるほか、試作車(すでに廃車)は開業前の試運転として三田線を走行した実績がある。

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