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東武・野岩鉄道・会津鉄道6050系
東武鉄道の日光・鬼怒川地域というと特急「スペーシア」や「リバティ」が有名ですが、同エリアのローカル輸送を支えているのがこの東武6050系です。1960年代にデビューした6000系の車体更新を行って6050系としたグループと、完全に6050系として新製されたグループが存在するほか、直通運転先の野岩鉄道・会津鉄道が保有する6050系も存在し、その分類はかなり複雑怪奇になっています。内外装はどの車両もほぼ同一なので当サイトでは一括して紹介することにしますが、いずれにしても相当奥が深いのは間違いないようです(苦笑)。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:会津鉄道 会津荒海駅 車内 備考 |
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車内全景
車内に入ります。車内はクロスシートをメインに、ドア脇に2人がけのロングシートが配されるいわゆるセミクロスシートが採用されています。セミクロスシートとはいえ、あくまで長距離運用がメインということで車内の大半をボックス席が占めているのが特徴です。
座席 座席の様子。今となっては単なるボックス席と言ってしまえば元も子もありませんが、座面と背もたれのクッションが窓側と通路側で独立したものになっているほか、背もたれもやや角度が付けられているため、座り心地は存外悪くありません。このようにボックス席とはいえ、ささやかに普通列車との差別化が図られているところがマニア的に面白いところです。一見ではかつての165系など、いわゆる急行型車両のボックス席に近いシルエットを感じますが、シートピッチは体感では113系など、近郊型車両のそれに近いです。もっとも、座席の横幅や背もたれの角度もあって、実際の掛け心地は113系のそれよりかなりゆったりしており、会津田島から下今市まで乗り通した時もそれほど疲れを感じませんでした。
ひじ掛け部分のアップ(写真左)。かつて6050系の充当列車では車内で喫煙可能な列車が存在し、そのためひじ掛け先には灰皿が設けられていました。現在は全面禁煙化に伴って灰皿は撤去されていますが、ひじ掛けの先端部のカバーにその名残を見ることができます。
ドア脇の2人がけロングシート。一般席(写真左)と優先席(写真右)が存在します。
車端部 優先席 浅草寄りの車両は車端部が全て優先席となっています。最新のピクトグラムへの張り替え、黄色いつり革への交換などがなされてはいるものの、座席の風合いなどは一昔前の「シルバーシート」を彷彿とさせますねぇ。
非常用ドアコック(左)と優先席周りのピクトグラム類の様子(右)。かつてのシルバーシートのロゴ、こんなところで健在でした(笑)。
運転台直後の区画 運転台直後の区画は2人がけのロングシートが左右に展開しています。それはさておき、乗務員室のドア上になぜか行先表示があるのに注目。この6050系は2両1組の編成を組んでいますが、かつては異なる行先の列車を併結して4・6両編成とし、途中駅で分割するいわゆる「多層建て列車」に充当されることが多々ありました。その際に利用者の誤乗を防止するために、車内にも行先方向幕が設けられています。現在も現役で使用されており、見た限りだと外装の行先表示と連動して動くようです。
車内設備 天井の様子(写真左)と荷物棚の様子(写真右)。天井を一直線に貫くラインデリアのために、視覚上はかなり連続性のようなものを感じ、そのためか天井はかなりすっきりして見えます。
座席番号の表記(写真左)と窓間のコートかけ(写真右)。座席番号の表記は、かつてこの6050系が有料の座席指定列車に充当されていた時代の名残と言えるものです。車端部の座席やドア脇のロングシートにも座席番号が割り振られていますが、実際に座席指定列車として運用するときはロングシート部分も一指定席となっていたのか気になるところですねぇ。 ※ 2項目先に、トイレ内部の写真が含まれます。
フリースペース 東武日光・会津田島寄り先頭車にはトイレとフリースペースが設けられています。このフリースペース部分にはゴミ箱が設えられており、こちらも長距離列車として運用されていた時代の名残りでしょう。「くずもの入れ」の表記がいい味出しています(笑)。 ※ 以後、トイレ内部の写真が含まれます。
トイレ トイレ内部はこんな感じ。無機質な銀色の便器、足元のペダルを踏むと水が出てくる流し台など、旧態依然とした「列車便所」の風情を感じるレトロさですが、清潔に維持されていました。 |
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概説
1985年に6000系の車体更新によりデビュー。
東武日光線・鬼怒川線のローカル輸送に使用されているが、かつては有料の快速急行などにも使用されていた経歴を持つ。
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