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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 東武50090系「TJライナー」

東武50090系「TJライナー」

東武東上線の有料列車は50年以上前に存在した特急「フライング東上」号から途絶えていましたが、2008年に突如として運行を開始したのがこの「TJライナー」です。座席定員制のいわゆる「通勤ライナー」で、朝に上り池袋行き、夕方に下り森林公園・小川町行きが運行されています。
東武東上線の沿線はもともと東京都心へのベッドタウンということもあって旺盛な通勤需要があり、かつそこそこの乗車時間があるということもあってか、順調に利用者数は伸びているとのこと。デビューから10年が経過しましたが、無事に東武東上線の通勤列車として定着したということなのでしょう。
そんなTJライナーの運行を一手に引き受けているのが、この東武50090系。基本は東武各線で活躍する50000系列に準じていますが、車内に入るとライナーらしい仕様が多々見られます。さっそく車内を見ていきましょう。

モケット

(↑)普通席
(↑)優先席
(↑)カーテン

撮影日時・場所

撮影日:2018年7月25日
撮影場所:東武東上駅 小川町駅 車内

車内全景

車内に入ります。本系列の特徴として、クロスシートとロングシートを転換できるマルチシートが導入されている点が挙げられます。TJライナーや日中及び夕方上りの快速急行は基本的にこのセッティングで運行されており、混雑状況に応じて座席の配置を変えられるようになっています。
車内は白とグレーを基調としたモノトーンな雰囲気ですが、それゆえに座席のブルーがえらく目立つ気がします。基本的にはシンプルな通勤列車の車内ですが、座席がクロスシートになって大型になるだけでこうもイメージが変わるのだな、と感じずにはいられませんでした。

座席

ドア間には(クロスシート状態で)座席が3列あるのですが、それぞれに異なった趣が見られるので個別に紹介します。
まず、中央部分と一番ドア寄りの区画。見ての通り足元のスペースにこれでもかというほどの格差が既に出来上がってしまっています。足元の狭さもさることながら、仕切が目の前に立つ視覚上の圧迫感はかなりのもので、ドア間最前列(写真右)の居住性は実のところイマイチです。ロングシートとしても使用できるようなシートピッチで座席を配する制約からやむを得ないのですが…。
ちなみに窓下には、ビス止めされた謎のプレートがあります。将来的な転用を見据えてロングシート固定に換装できる準備工事のようにも思えますが、基本的には50000系列と同一仕様であることから、部品の共通化の要素が大きそうです。

ドア間最後列(写真左)と座面のアップ(右)。座席そのものはかなり固めで、座面こそバケット構造をしているものの、クッション性のない薄っぺらい座面と背もたれも相まって掛け心地はあまり良いものではありません。また背もたれの角度がかなり直角に近く、ゆったりするには腰を前に出す(必然的に腰回りに負担がかかる)必要があるので、池袋から小川町まで乗り通した時には妙な疲れが残りました。必ず座れて300円ならまぁ悪くはないかなというレベルですが、それ以上ではない気がします(苦笑)。

座席背面の様子(左)と、座席カバー部分の注意書き(右)の様子。背面は特段の付帯設備もなくこざっぱりしています。座席下はご覧の通り、回転機構がある関係でふさがっているので、足元の広さという意味では通路側の方にやや軍配が上がりそうです。
座席カバー部分の注意書きは、特に窓際で立ち上がると荷物棚に頭をゴッツンしてしまわないよう注意を呼び掛けているほか、足元のヒーターが熱くなる点にも言及されています。

車端部

車端部区画の様子。こちらは固定のロングシートとなっていますが、背もたれの高いハイバックシート、ひじ掛け付きと設備は一応他の座席に合わせてきています。
よく見ると背もたれ回りがやけに丸みを帯びているのですが、こちらは背もたれの詰め物が他の区画に比べて妙にしっかり作られています。やはり、回転しなくて良い固定の席ということで、座席の寸法などに自由が効きやすかったのでしょうか。実際に座ってみてもクッション性からして明らかに違い、背もたれの角度がやはり急なので注意していないと腰がズルズル前に行ってしまうという欠点こそあれど、50090系の中では最も座り心地の良い区画と言っても過言ではなさそうです。
ちなみにTJライナー運用時は、こちらの区画は定員外となります。

優先席

優先席の様子。座席モケットは50000系列共通のものが採用されています。つり革が黄色いのは最近のトレンドですねぇ。
優先席とは関係ありませんが、貫通扉上にはLEDによる案内表示装置が設けられています。クロスシート運用時には、乗降用ドア上の表示が見づらくなることから設置されているものと思われます。

車端部と優先席の座席 正面

せっかくなので、車端部と優先席区画の座席を前から撮影した写真も。座面は1人ずつ独立していますが、背もたれは3人分で一つになっています。

フリースペース

一部車両には車いすやベビーカーの利用者向けのフリースペースが設けられています。フリースペースの向かい側は一般席区画となっています。

車内設備

天井の様子(左)と荷物棚の様子(右)。天井周りは他の50000系列と大差ありません。

ドア

乗降用ドアの様子。ドア上の案内表示装置は千鳥配置となっており、案内表示装置のあるドアとないドアが左右互い違いに配置されています。

概説

デビュー年:2008年

東武東上線で2008年から運行を開始した「TJライナー」専用車として登場。

足回りは既にデビューしていた50000系列に準じているが、車体のカラーリングが独自のものになっているほか、ロングシートとクロスシートを転換できるマルチシートが導入されているのが特徴。関東の鉄道事業者で、可変式の座席を導入したのは本系列が初である。

池袋〜小川町で運行される座席定員制列車「TJライナー」での運用が中心だが、間合いで料金不要の快速急行や普通列車などにも充当され、必要に応じ座席の形態を転換している。

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