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東武10000系「東上・伊勢崎・日光・野田線ほか」
最近の東武鉄道は50000系を初めとした新型車両の導入が盛んで、特急系統には新車も導入される予定があるなど、かなりの華々しさが感じられる今日この頃です。しかし、そんな数々の新車に混じって、東武鉄道の日常輸送を長年支えているのがこの10000系。登場は1983年と、東武鉄道のみならず首都圏全体で見てもかなりの古参車です。
車体側面の様子。車体側面は登場から30年が経過する今もなかなかにきれいですが、中に覗く内装のためか、全体的にはどことなく古めかしい雰囲気ですねぇ。
一部のドア脇には東武のロゴが貼り付けられています。写真では分かりにくいですが、その後ろにかつての東武鉄道のロゴがうっすらと残っているのがお分かりいただけるかと思います。
行先表示は字幕式がまだまだ頑張っています。そういえば最近はこの字幕も、首都圏ではめっきり見かけなくなった気がします。
車内
では早速車内を見ていきます。ステンレス車体など、外装面では先代の8000系よりかなり進化していますが、内装面では8000系の要素が色濃く感じられ、窓が一段窓になっていることを除けばさしたる進化は見られません。
比較用に先頭車の車内も撮影してみました。
続いて座席を見ていきます。まずはドア間の7人がけから。最近の8000系でも見られる「緑と黄緑」の座席モケットを初めて導入したのはこの10000系です。背もたれ部分に座席の着席位置が示されているとはいえ、実際に着座して見えるわけでもなく(笑)、比較的すいている時間帯は実質6人掛け程度で使用されているのをちらほら見かけました。
窓間にはこんな表記が。注意して見ていないと気付かない程度の小ささですが…(笑)。
座面と背もたれのアップ。背もたれに着座位置が示されているものの、座面、背もたれ本体はあくまで真っ平です。
座席の両端には金属棒による仕切りが設けられています。もっとも、あくまで視覚上の仕切りに過ぎず、混雑時にドア脇に立ったお客さんがここによりかかってくると、座っている側は何とも悲しいことになります(苦笑)。
座席下の様子。ヒーターも兼ねており、冬場はここから温風が出てきます。 車端部区画 車端部区画はこんな感じ。連結面には窓が設けられていますが、この部分の窓も最近の車両ではすっかり見かけなくなりましたねぇ。
車端部区画は4人がけ。もともと多くの車両はこの区画が3人がけですが、あえて4人掛けとされたのにはどのような経緯があったのか気になるところです。実際に私も一番壁際に座ってみましたが、ほかの区画と比べて明らかに狭く、隣のお客さんが少々脚を開き目に座っただけでもかなりの狭さを感じました。
連結面の窓のアップ。窓のフチの部分は平面になっており、一番窓側に座るとちょっとしたテーブルとして使えます。私が取材した時も、車両によっては空き缶などが置いてありました。もっとも、車端部ということもあってこの区画はそれなりに揺れるので、そのあたりは自己責任で使いましょう。
優先席区画 変わって池袋寄りにある優先席区画を見ていきます。こちらは座席モケットがグレーのものになり、かつての「シルバーシート」の風情を感じます。パッと見では優先席より「シルバーシート」のほうがしっくり来る気がしますがいかがでしょうか。
で、その座席の様子。こちらは着席区分のようなものは特段設けられていません。こちらも例によって4人がけです。
優先席部分のつり革は、近年一気に普及が進んだ黄色いものになっています。
優先席には非常報知器が備わります。注意書きやボタン部分のデザインなどが古めかしくていい感じです(笑)。 車内設備 天井の様子。空調の吹出口を兼ねたラインデリアが2本天井を貫いており、全体的にすっきりした感じにまとめられています。これもきっとこの車両のデビュー当時は斬新なものだったのでしょう。
網棚の様子。文字通りの“網”棚が今も現役です。
つり革は優先席部分を除き、全て昔ながらの丸形のものになっています。これも最近の首都圏ではもはや“貴重”の部類に入ってきた気がします。
床面、通路の様子。写真手前にある丸いモノは何なのでしょう?(笑)
連結部分の幌の上部分にはこんなプレートが。およそ、最近の鉄道車両の進化からは完全に取り残されている感しかないデザインなのがなかなかイカしています。他の鉄道会社では見たことのない表記ですねぇ。
ドア ドアの様子。無骨な金属製のドア、LED表示装置もなく広告だけが挟まっているドア上など、最近の首都圏ではほぼ見かけなくなった「昔ながらの通勤型電車」の風情がそのままに残っています(笑)。
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