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しなの鉄道115系

北陸新幹線の開業に伴ってJR東日本から移管された旧・信越本線のうち、軽井沢〜篠ノ井・長野〜妙高高原を引き継いだのがしなの鉄道です。車両は開業当初から一貫して、元JR東日本の115系を運用。移籍後にワンマン化改造や塗色変更などさまざまな改造を施されていますが、昔ながらの面影を色濃く残しつつ、信州地域の輸送を日々支えています。
JR東日本から115系が全廃された2018年3月以降は、実に「東日本エリアで活躍する最後の115系」となりました。湘南色やスカ色の復刻塗装や、後述するコカ・コーララッピングなど話題には事欠かない車両ですが、さすがにしなの鉄道が発足して20年以上が経過した昨今、「寄る年派」には敵わなかったようです。すでに2020年以降の置換が発表されており、今後は順次置き換えが進行していくようです。乗るにも撮るにも、静かに満喫するなら今のうち、ということなのでしょう。
さて、このページでは信州の地で、最後の活躍を見せる115系の車内を見ていくことにします。

モケット

(↑)普通席
(↑)カーテン
(↑)床

撮影日時・場所

撮影日:2018年5月8日
撮影場所:しなの鉄道 北しなの線 長野駅 車内

備考

特にありません。

車内全景

車内の様子。しなの鉄道に在籍する115系は、JR東日本時代に内装のリニューアルを受けており、そのため同社の115系は(北陸新幹線の金沢延伸に伴って最近移籍した一部編成を除き)ほぼこの内装で統一されています。
とはいっても、リニューアルでの変更点と言えば、JR東日本時代に行われた座席のバケット化、しなの鉄道に移籍してから行われた座席モケットの変更、床のカラー変更程度。基本的に製造時からの雰囲気がよく残っているといえるでしょう。
たかがリニューアル車というなかれ。いざ走り出せば古き良き時代の「国鉄型近郊型電車」の旅が今もそこにあります。写真を見ていただければ、大きく変わっているのは「座席より“下”だけ」というのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

座席

座席に移ります。足元の台座はそのままに、座席本体が完全に新しいもの(とは言っても更新されたのは既に20年以上前ですが)になっています。座面のバケット化が施されており、着座した時の座り心地に“配慮”されています。
もっとも、ボックスシートの「背もたれ部分の腰〜背中にかけての詰め物」(背もたれ下半分)は、元からなのか経年によるヘタりなのか、115系オリジナルのそれよりだいぶ少なくなっています。深めに腰掛けるとほぼ直角に近い姿勢を強いられるため、必然的に浅く腰掛けることとなり、長時間乗車するとどうしても腰にくるため、居住性としては正直イマイチなのが残念なところ。その点、居住性ではロングシート側の方に軍配が上がるような気がします。
ちなみにボックスシートのひじ掛け周りが妙に重厚なのがまた面白いところですが、これは新潟や中央線系統の115系でも見られました。無駄に曲線が使われているあたり、少しでも「おしゃれ」を取り入れようとした、ということなのでしょうか…(苦笑)。

車端部:一般席

車端部は5人がけです。しなの鉄道に在籍する115系は全車が1000番台以降の車両で統一されているため、車端部は基本的に(例外は後述)ロングシートとなります。一応こちらの座席もバケット構造なのですが、パッと見では(特に背もたれが)そう見えないのは経年によるものでしょうか。

優先席

優先席の様子。優先席のモケットはこの車両がJR東日本に在籍していた時代に交換されたのか、JR東日本の共通カラーリングとなっています。優先席のシールこそ最近のものに貼り替えられていますが、近年流行りの「黄色いつり革」はしなの鉄道では導入されていません。

フリースペース区画

妙高高原寄りの先頭車両には車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースが新設されています。また、その向かい側の2人がけ席は優先席となっていますが、奥のクロスシート区画は一般席という、いろいろな要素が一気に詰め込まれた区画になっています(笑)。
フリースペースの隣にはかつてのトイレがありますが、しなの鉄道が汚物処理装置を持っていないことから、トイレは業務用室として閉鎖されています。

優先席と車端部のクロスシートの様子。最も端に位置するクロスシートが、隣の車両と行き来するための貫通扉の関係で、他の座席よりやや狭めの作りになっているのはお約束です(笑)。手前側の座席とぜひ見比べてみてください。

運転台直後の区画

運転席後ろの様子。片側に何やら大きな箱がドカンッと設置されていますが、これはATS-P(保安装置)を設置したものだそうです。この箱が設置される前は2人がけのロングシートが設置されていたため、編成全体では4席が潰されていることになります。
向かい側の3人がけ席は存置されていますが(写真右)、実際に座ってみると向かい側の機器室、思った以上に圧迫感がありました(笑)。なお、ATS-Pの機器箱にはしなの鉄道の時刻表が貼られています。

車内設備

天井の様子(左)と荷物棚の様子(右)。どちらも新造時からこんな感じなのでしょう。冷房装置、照明、通気口などは中央にまとめられており、天井は存外すっきりしています。

各座席に振られている座席番号プレート(左)と窓間のコートかけの様子。

ドア脇のロングシート下に設けられている非常用ドアコックの様子(左)と通路の様子(右)。ロングシートを横から撮影してみましたが、意外と座面が薄っぺらいのがお分かりいただけるかと思います。そのためか座り心地は…(苦笑)。

つり革・握り手

つり革はロングシート部分のみに配置されており、セミクロスシート部分は握り手が設けられています。握り手は金属製ですが、黒の“何か”でコーティングされているようで、実際に触ってみた限りでも金属特有の冷たい感じはあまりしませんでした。

乗降用ドア

乗降用ドアの様子。ドア下部分の床は、バリアフリーの一環で最近黄色く塗装されているなどの違いはありますが、こちらも昔ながらの雰囲気をそのままに残しています。ドア下にはヒーターが設けられているため、「あつい!」のシールで利用者に注意を促しています。

番外編:コカ・コーララッピング

車内の撮影を終えて、何気なく向かい側に停まっていた車両を見てビックリ。真っ赤な115系がホームに停まっていました。これは、1987年に当時のJR東日本長野支社が企画したコカ・コーラのフルラッピング車両の「復刻」で、しなの鉄道がかねてから企画している「復刻塗装企画」の一環として2018年3月に走り出したものです。キャッチコピーも当時のものを復刻しているようで、普段は一般車に混じって運用されているので出会えるかどうかは運次第と言ったところでしょう。
なお、よそ者の私からしたら珍しいこの塗装も、沿線の利用者にとってはもはや「お馴染みの光景」らしく、スマホやカメラを向けている人は私以外いませんでした(苦笑)。

概説

デビュー年:1997年10月

しなの鉄道115系は、しなの鉄道の開業時にJR東日本から譲渡された車両。移籍に伴い、塗色が変更されたほか、シートモケットの更新工事、ワンマン化改造などが施されている。

しなの鉄道の軽井沢〜篠ノ井・長野間で専属的に運用されている。今後、北陸新幹線の延伸開業時に移管される北しなの鉄道の開業に伴い、編成数がさらに増加した。

開業から20年以上に渡ってしなの鉄道全線で使用されてきたが、後継となる新型車両の導入が2018年3月に決定された。新型車両は2020年以降に運用を開始する予定で、老朽化の進む本系列は新型車両の導入に伴って姿を消す見込み。

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