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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 西武鉄道30000系

西武鉄道30000系

2000年代に入っても、西武鉄道は依然として古くからの101・301系がメイン、という状況が長らく続いていました。しかし、さすがに老朽化や陳腐化が無視できないレベルになってきたためか、2008年からこの西武30000系の導入が始まっています。
かつて西武の車両といえばどこか無骨で角ばったデザインが多かったのですが、この30000系はその“伝統”を完全に捨て、車内外に「丸み」が多用されているのが特徴です。
さて、写真は飯能駅にて発車待ちの30000系。写真の車両は照明にLEDのものが使われていますが、これはお話を伺った運転士の方によると、現在1編成のみで試験的に導入されているものとのこと。このページでは、「西武線の新たな“顔”」になりつつある30000系の車内を詳しく見ていくことにしましょう。

車体側面の様子。裾折り形状の車体は、首都圏ではすっかり見慣れたものになりましたが、西武鉄道ではこの30000系が初めてとなります。表面も凹凸がなくすっきりとまとまっており、かなり洗練された印象を受けます。

行先表示の様子。フルカラーLEDが採用されており、「種別と行先」「号車番号」が交互に表示されます。

普通車

というわけで車内全景から見ていきます。内装にも「丸み」の要素がこれでもかというほどに入れられています。それもそのはずで、30000系の内外装のモチーフは「たまご」。言葉だけでなく、車内の多くに「たまご」の要素を感じるポイントが隠されています。
たまごの話はひとまず置いておいて、車内は白い化粧板(壁)、グレーの床に青い座席が並んでおり、あっさりした感じにまとまっています。また、照明は最近流行りのLED式のものが導入されており、そのためか車内は夜でもかなり白っぽい雰囲気です。

というわけで座席の様子。座席は最近ではよく見られる固めのもので、薄っぺらい座面と相まって座り心地は特に特筆すべきものではありません。特徴としては、座席両端の仕切りが半円状になっている点があります。これは>>東京メトロ10000形にも、微妙~に似たデザインの仕切りが採用されていますが、こちらはなにぶん仕切りの色が真っ白なので、より「たまご」らしさを感じるように思います(笑)。

車端部

車端部の様子。こちらは3人がけとなっています。また、車両間の貫通扉は透明の強化ガラスが採用されており、昼間に直線区間を走行している時は3両先ぐらいまで見通すことができます。

で、座席の様子。この座席、よ~く近づいてみると分かるのですが、座席の上部が微妙に弧を描いています。パッと見ではただの「座席」ですが、こんなところにまで「丸み」の要素を入れるとは西武恐るべしといったところでしょうか。やはり車内の随所に「たまご」の要素があるという触れ込みはダテではなかったようです(笑)。

貫通扉の様子。ここにも「たまご」の模様が貼りつけられています(笑)。せっかくなら、目玉焼きなどの絵もさりげなく混ぜてみたら面白いのでは…などと思ったのは恐らく私だけではないはずです。

優先席

変わってこちらが、同じ車端部でも優先席となっている区画の様子。こちらの座席モケットはオレンジ色のものが使われています。また、手すりは黄色いものが使われており、かなり印象が異なって見えます。

優先席の様子。モケットは背もたれ部分にハートが描かれた、妙に凝ったデザインです。こういったところも開発者の「こだわり」なのかもしれません。

せっかくなのでそのハートマーク部分をアップで撮影してみました。

優先席のつり革は黄色いものになっています。30000系全てのつり革に共通する話ですが、独特の丸みを帯びたオリジナルのものが使われています。実際に握ってみると、形が違うせいか最初はかなり違和感を感じます。

車外から見た優先席のマークなど。

2号車・7号車または9号車 フリースペース

車椅子やベビーカーの利用者向けのフリースペースは、8・10両編成の場合は両端の2両に設けられていますが、まずは中間車となる2号車と7号車(8両編成)または9号車(10両編成)のそれから見ていくことにします。写真はフリースペース直近のドアの様子。見ての通り、ドア脇には車いすマークとベビーカーマークが貼り付けられています。遠目に見ると気づかないほどに小さいですが…(笑)。

フリースペースのある車端部の全景はこんな感じです。フリースペース部分のつり革は、一般席と同じく、白いものが使われています。

で、フリースペースのアップ。手すりが2段階に設けられているほか、非常通報用ボタンなどが設けられています。

1号車・8号車または10号車 フリースペース

両端の先頭車にあるフリースペースの様子。こちらは本来7人がけが入るスペースのうち、3人分を潰してフリースペースとしています。

フリースペース部分の各種ピクトグラムのアップ。よく見ると、車いすマークはビス止めされていますが、後から取り付けられたベビーカーマークはシールとなっています。このような細かいピクトグラムの違いも見ていて面白いですね(笑)。

車内設備

天井の様子。天井も御多分に漏れず、丸みを帯びたおしゃれなデザインが採用されています。

荷物棚の様子。荷物棚部分には強化ガラスが用いられています。

つり革の様子。先ほど「優先席」の項でも扱いましたが、最近流行りの三角形の形状を残しつつも、角の取れた丸っこいデザインになっているのが特徴です。

座席両端の仕切りをアップで。こちらは、「たまご」を縦に半分に切ったようなデザインになっており、ここまでデザインのモチーフがふんだんに取り入れられている車両もかなり珍しいのではないかと思った次第です。

ドア

ドアの様子。ドアも内装に合わせて白く塗られています。ドア上にはワイド画面のLCDモニタが設けられており、写真左側は広告、右側は次駅案内表示が行われています。

おまけ

何となく車両番号を撮影していました。30000系の予備知識が何もない状態で見ると「おっ、トップナンバーかな?」と思わせそうな番号ですが、実際のところは「10両編成の1本目の10号車」という意味です。

撮影日時・場所

撮影日:2015年7月11日
撮影場所:西武鉄道 飯能駅 車内

モケット

(↑) 座席モケット

(↑) 優先席モケット

(↑) カーテン

車両概説

デビュー年:2008年

新宿線、池袋線で使用されてきた101系、301系の老朽化置換用として2008年にデビュー。

内外装のデザインのモチーフは「たまご」となっており、車内外にこれらを意識したデザインが多分に取り入れられている。特筆すべき点としては、車両の開発チームに女性社員を西武で初めて起用した点で、車体のデザイン、内装の素案は全て女性社員のみで設計されたため、これまでの西武線の車両とは一線を画すスタイルになっているのが特徴。

編成は10両、8両、2両があり、10・8両は池袋線・新宿線用、2両編成は増結用として使用されるほか、まれに狭山線でも運用されることがある。

備考

当車両の撮影にあたっては、乗務員の方に多大なるご理解とご協力をいただいております。この場を借りまして深く感謝申し上げます。
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