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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 西武鉄道10000系レッドアロー

西武鉄道10000系レッドアロー - 「ちちぶ」「むさし」「小江戸」ほか

西武線というと、長大な池袋線と新宿線を筆頭に、途中駅からちょこちょこ伸びている支線など、何だかんだで総路線長はかなりのものになるのではないかと思う今日この頃です。そんな西武線の特急を一手に引き受けているのが、この「レッドアロー」こと西武10000系。特急といっても、西武線の沿線は秩父などを除けばいわゆるベッドタウンがほとんどなので、観光需要というよりかは通勤需要が色濃く反映された車両になっているのが特徴です。
写真は夕暮れの西武秩父駅にたたずむ10000系。先頭部は曲線を多用して先進的っぽいデザインながら、どこか不格好さも残るデザインが堪りません。このページでは、そんなレッドアローの車内を見てみることにしましょう。

先頭部のアップ。ドア脇には西武のコーポレートロゴが貼りつけられています。

両端の先頭車にはこんな感じのロゴも。大きく「NRA」の文字が描かれています。

行先表示の様子。最終増備車となる10112Fを除き、行先表示は全て字幕式が使用されています。

普通車

さて車内の様子です。10000系は2003〜2008年にかけて大規模な内装のリニューアル工事が施行されており、現在は全車がこの内装に統一されています。
白とグレーでまとめられた車内に濃紺の座席がズラッと並んでおり、かなり落ち着いた雰囲気です。小田急ロマンスカーなどに見られる、「観光客」のみに的を絞った感じは全く見られず、その点ではよくも悪くも無難な仕上がりになっているように思います。

車内を反対から見るとこんな感じです。

てなわけで座席を見ていきます。座席はJR東日本の>>E257系普通車に見られるのとほぼ共通仕様となっており、着座した感じはまんま「あずさ」のそれです。なお、座面スライド機構は設けられていないほか、肘掛のデザインが微妙に異なっているなど、細部の差異がちらほら見られるのが面白いです。
シートピッチは1070mmで、JR東日本の910mmを考えると160mmも広く、足元のスペースにはかなりの余裕があります。実際に腰かけてみても、圧迫感の類は全くなく、かなり快適な移動ができます。
付帯設備は背面テーブル、網ポケット、カップホルダーのほか、更新前の座席から引き続いてバーレストが設けられています。座席の交換を行うにあたり、台座は残して上部分だけを交換したものと思われます。

ふたたび普通車の座席ですが、よく見ると窓と窓の境目部分に小テーブルが設けられています。景色が上で紹介した座席と比べてやや見えにくいことに対する代償のようにも思えますが、なぜこのような仕様になっているのでしょうか…(笑)。
いろいろ調べてみたのですが、よく分からなかったのでどなたかご存知の方、ご教示いただければと思います。

で、その小テーブルのアップ。そこまで大きいものではありませんが、スマホ、ペットボトル、缶飲料など、気軽にモノを置ける便利な設備です。

車端部の座席はこんな感じです。テーブルは一枚板のものが使われています。
ちなみにこの「レッドアロー」、かつてはカーテンが窓全体にかかるロール式(つまり閉めようとすると2列いっぺんに閉まるタイプ)が長らく使用されていました。旧型のキハ181系などではよく見られましたが、それならまだしもまぁまぁ新しい車両でこの仕様を最近まで取り入れていたのはこの10000系が唯一ではないでしょうか。
近年は、見ての通り通常のカーテン式に交換されていますが、窓枠部分を注意してみると、ロール式のカーテンレールが残っています。乗車した時には注意して見てみると面白いと思います。

背面テーブルには、レッドアローのシール広告が貼りつけられてます。

車内設備

天井の様子。荷物棚部分の支柱は特段なく、連続性とすっきりした雰囲気を感じます。

荷物棚の様子。

通路はこんな感じ。座席の回転は台座にあるペダルを踏む形式です。

座席カバーには不織布が使用されています。こちらにも「NRA」のロゴがさりげなく入っています(笑)。

1号車 車いす対応席

1号車の西武池袋・西武秩父・本川越寄りには車いすに対応した区画があり、この部分だけ乗降用のドアが通常より広く取られています。

車椅子対応区画の様子。車内とデッキの仕切り扉は、幅を確保するため両開き式となっています。ドア上にはLEDによる案内表示装置が設けられ、次駅の案内のほか沿線の広告などが表示されています。

座席の様子。車いす用固定用のベルトなどが設けられています。

フルリクライニングさせるとこんな感じ。「レッドアロー」は全車指定席のため、車いす利用で申し込まない限り、基本的に(車いす利用者以外に)発券されることはないようです。そのためか、ややモケットの「擦れ」が他の座席に比べて少なく見えるのは決して気のせいではなさそうです(笑)。

7号車 洗面台・自動販売機

変わって7号車の飯能・西武新宿寄りデッキの様子。「レッドアロー」では車内販売がありませんが、その代わりに7号車に飲料の自動販売機が設置されています。自動販売機の光がかなり強烈なためか、このデッキのみ他のそれと比べてやけに明るく見えます(笑)。

洗面台はこんな感じ。登場から20年以上が経つ現在もかなり清潔に維持されていますが、液体せっけん入れなどのデザインにちょっとした「時代」を感じるような気がします。なお、同様の洗面台は1号車にも設けられています。

自動販売機のアップ。飲料は街中の自販機と同じ価格で販売されています。

7号車 サニタリーブース

※ 以後、トイレ内部などの写真が含まれます。

7号車には和式トイレが設けられています。便器の形は妙に角ばった独特のものが使われています。

男子小用トイレの様子。写真で見るとそれなりに明るく見えますが、実際にはかなり薄暗いので撮影にはそこそこ苦労しました(笑)。

1号車 車いす対応サニタリーブースほか

変わってこちらが1号車のデッキの様子。自動販売機はこちらにも設けられています。写真右側に車いす対応のサニタリーブースを設けている関係で、通常のデッキよりやや通路幅が広く取られているのが特徴です。

車椅子対応のサニタリーブース内部はこんな感じ。グレーの色調でまとめられています。

かつてこの車いす対応サニタリーブースの脇には公衆電話が設けられていましたが、近年撤去されています。

デッキ

デッキの様子。デッキはグレーでまとめられており、おしゃれというより実用性重視というような感じがします。

ドア上にはこんなパネルが。停車駅が近づくと、どちらのドアが開くのかをランプで表示します。現在の感覚からすると、ややレトロなイメージすら感じるデザインなのは置いておくにしても(笑)、他の車両ではあまり見ない設備のような気がします。

撮影日時・場所

撮影日:2015年7月11日
撮影場所:西武鉄道 西武秩父駅 「ちちぶ」27・48号 車内

モケット

(↑) 座席モケット

(↑) カーテン

(↑) 床材

車両概説

デビュー年:1993年

老朽化した初代レッドアロー5000系の置換用として1993年にデビュー。

車体のフォルムは、先頭部に曲線を使うなど先進的なものとなっているが、保守の便を図る理由から、機器類は当時引退が進んでいた西武101系などの機器が流用されているのが特徴。そのため、制御方式も従来の抵抗制御となっている。なお、最終増備の1編成のみVVVFインバーダー制御。

編成は7両で、池袋線系統は飯能方、新宿線系統は西武新宿寄りが1号車。西武新宿線の「小江戸(西武新宿〜本川越)」「ちちぶ(西武池袋〜西武秩父)」「むさし(西武新宿〜飯能)」のほか、臨時列車「おくちちぶ」「ドーム」などにも使用される。

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