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流鉄5000形 - 5001編成「さくら」
JR常磐緩行線の馬橋駅を起点に、武蔵野線と交差する幸谷駅(JR側は新松戸駅)を経て流山までを結んでいるのが流鉄流山線です。車両は長年、西武鉄道からの譲受車でまかなわれており、現在も新101系を改造した5000形5編成が、日々のんびりと馬橋と流山の間を往復しています。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:流鉄流山線 流山駅 車内 備考 |
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車内全景
車内に入ります。車内は西武鉄道時代から大きく変わった点はなく、デビュー当初からの雰囲気を色濃く残しています。焦げ茶色の座席モケット、年季の入ったリノリウムの床と、ノスタルジー満載な内装が堪りません。
座席
座席の様子(左)と座面のアップ(右)。ドア間の座席は5人がけを2つ並べた10人がけと思われますが、着座位置が区分されているわけでは特段ないので実際のところはよく分かりません(苦笑)。実際、ラッシュ時間帯に乗った時はトータル8人がけ程度で使用されている印象でした。
流山寄り先頭車:車端部 車端部区画はこのような感じです。背もたれと座面が完全に分離している構造で、背もたれの張りがけっこう強いのに加え、座席と腰の間に空間ができることから負担がかかりにくく、座った感じは見た目以上に快適です。
馬橋寄り先頭車:車端部優先席
変わってこちらが優先席の様子。座席モケットとつり革が黄色いほかは、上で紹介した一般席の車端部と同一です。
座面のアップ(左)とつり革の様子(右)。優先席のピクトグラム(窓に貼られているもの)は、他の鉄道会社と同一のものを採用しています。
流山寄り先頭車:運転台直後の区画 運転台直後の区画はご覧のようになっており、このうち流山寄り先頭車は2人がけ一般席が左右に展開しています。荷棚部分には非常用のハシゴと思われるものが固定されており、荷物は置けません…もっとも流鉄としての乗車時間は11分程度なので、大した問題にはなることはないのでしょう。 馬橋寄り先頭車:運転台直後の区画(フリースペース) 反対側の馬橋寄り先頭車は、片側の座席を撤去して車いすやベビーカーを使用する利用者向けのフリースペースとなっています(左)。(右)は貫通路かも居部にあるLED表示装置。次駅案内表示のほか、途中停車駅の案内もされています。
その他の車内設備 天井の様子(左)と網棚の様子(右)。このあたりは西武時代から特に変わった点はなさそうです。
床面(左)と座席下(右)の様子。いずれも西武時代からのものをそのまま使っていると思われますが、年季が入っていながらもきれいに維持されているように感じます。
座席を横から見るとこんな感じです(左)。「座面と背もたれが完全に分離している」と上で書きましたが、こういうことです(笑)。
5001編成「さくら」号ならではの仕様として、3色あるつり革をご紹介(左)。赤、ピンク、白の順番で並んでおり、これまで飾り気のカケラもない殺風景だった車内(殴)に“彩り”という概念を添えています。なお、バレンタインなど期間限定でつり革が一つだけハート形のものになっていることもあるとのこと。こちらは取材する機会があれば今後ご紹介します。
ドア
ドアの様子(左)と、ドア手前の滑り止めの様子(右)。近年、挟み込み注意の黄色いラインが貼られましたが、それ以外はデビュー当初からの雰囲気をよく残しています。 おまけ
東京から上野東京ラインで40分弱でアクセスできる馬橋が起点の流鉄流山線。とても「東京から40分」とは思えない、ローカルな風情が各駅に残っています。その風情を感じつつ、昔ながらの5000形でのんびりと車窓を楽しむのも決して悪くはありません。
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概説 つくばエクスプレス線開業後の合理化の一環として、2009年から2013年にかけて2両×5編成が導入された。西武鉄道で余剰となっていた新101系を譲り受けたもの。なお、かつて同じ新101系を譲り受けた3両編成の3000形が流鉄(総武流山電鉄時代)に在籍していたが、本系列と入れ替わる形で廃車されている。 譲り受けに際し、ワンマン運転対応などの工事を施行。1編成ごとに塗色が異なるほか、それぞれに愛称がつけられており、「さくら」「流星」「あかぎ」「若葉」「なの花」と称する。 2020年現在、流鉄流山線の輸送を一手に引き受けている。
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