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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 小田急電鉄30000形「EXE」

小田急電鉄30000形「EXE」

小田急のロマンスカーは何だかんだで「展望席があってナンボ」という風潮が長らく続いていましたが、それを完全に打ち壊したといっても過言ではないのがこの30000形「EXE」です。観光利用だけでなく、通勤利用を強く意識した作りとなっており、車体、車内設備ともに普通の特急車両と何ら変わりはない仕様になっているのが特徴です。
そんな「EXE」ですが、登場直後は観光利用がほぼ全てとなる「スーパーはこね」にも遠慮なく投入され、いろいろな意味で物議を醸しました。ホームに停まっているEXEを見て、子供が「こんなのロマンスカーじゃない」と言ったそうな、という話は有名ですが、確かに展望席や連接台車など、「ロマンスカーらしさ」が奪われてしまった感は否めないような気がします。
写真は箱根湯本駅で発車待ちの「EXE」。「はこね」から「ホームウェイ」「えのしま」まで、小田急線内の幅広い特急に使用されています。

行先表示の様子。行先表示に列車番号が表示されるのは、後に登場したVSEやMSEでも見られる仕様ですが、EXEがそのはしりとなったのはあまり知られていないような気がします。

車体側面には「EXE」のロゴが。ちなみに「EXE」は「EXellent Express」の頭文字を取ったものです。EXEだけだと「エクゼ」とも読めますが、正式名称の由来から、公称は「エクセ」とされているそうです。

普通車

デッキと客室の仕切り扉は透明のものが使われています。扉部分には「EXE」のロゴもついていますが、これはかつてのHiSEなどをはじめとして、小田急の特急ではよく見られる演出です。

さてようやく車内の様子です。車内は半間接照明とスポット証明が並んでおり、全体の照度を落として落ち着いた雰囲気が演出されています。座席の色、カーペット、化粧板全てが暗い色で揃えられており、車内は夜を中心にかなり薄暗くなりますが、通勤利用を考えるとこちらの方がいいようにも感じます。
もっとも、観光利用という側面ではどうしても「?」がつきますが、これまで明るい車内がメインだったロマンスカーの、いわば“慣例”に一石を投じたというようにも見えそうです。

車内を反対から見るとこんな感じです。

というわけで座席の様子。デビュー当初は基本編成と付属編成でモケットが異なっていましたが、現在は全て写真のものに統一されています。
座席はリクライニングシートとなっていますが、テーブルはひじ掛けに収納されているインアーム式が採用されています。向い合せにしても使える、という意味では、グループでの観光利用を意識した仕様なのかもしれません。
そういえば、ロマンスカーの座席には、長らく窓側に引出式のテーブルが設けられていました。車内マニア的な観点からは、ある意味「ロマンスカーらしさ」を感じられる設備だったのですが(笑)、このEXEではそれもバッサリ削られています。
通勤利用にも対応できる、つまり(綺麗な言い方をすれば)幅広いニーズに応える、という点では致し方ないのかもしれませんが、他社の特急型車両とさして変わらない、よくも悪くも「無難」な仕上がりになってしまっているような気がします。

車端部の区画はこんな感じ。インアームテーブルがあるため、車端部にはテーブルなどの設備は特段ありません。
クッションは座面、背もたれともにかなり柔らかめとなっており、また座席中央がややフラットになっているため、実際の掛け心地はかなり快適です。深夜は暗い車内とあいまって相当くつろいで移動できそうです。
なお、こちらで紹介しているのはEXEの中でも初期に製造された車両の座席で、後期の編成では座席のセンターアームレストが省略されています。後のVSEにも装備がないため伝統に則ったと見るか、単なるコストカットと見るかは意見の分かれるところでしょうが、スーツ族で満席の「ホームウェイ」でも使用されているのを見ると、センターアームレストはあった方がいいように思います。

座席カバーには小さいながら「EXE」のロゴが入った専用のものが使われています。

5・8号車 車椅子対応席

5・8号車の箱根湯本・片瀬江ノ島寄りには、見ての通り車いす対応席が設けられています。車椅子に対応した乗降口はドアがやや広めとなっており、ドア脇にもその旨の表示があります。やや分かりにくいですが…(笑)。

で、車いす対応席はこんな感じ。車椅子固定用のベルトがあったり、ひじ掛けの形状が異なっているのが特徴です。

テーブルのアップ。ひじ掛けのところにある小さなテーブルをクルッと展開して使用する形です。

照明

荷物棚下にはスポット式照明が設けられています。

3・9号車 売店

観光特急としては賛否両輪ある「EXE」ですが、一応「ロマンスカーらしい設備」というのも持っているには持っています。写真は3・9号車に設けられている売店の様子。車内販売の係員の詰所としても使用されています。
写真は「ホームウェイ」運用で撮影したもののため、売店は見ての通りカラッポですが、「はこね」運用時は係員が常駐しています。

もう少し手前に引いて撮影してみました。カウンター脇にはKIRINの自動販売機が設けられています。車内にある自動販売機は、時として飲み物が法外に高いこともあるのですが、EXEのそれは街中で見かけるのと同水準の価格が設定されていました。

箱根湯本寄りに向かって撮影するとこんな感じです。右側はショーケースとなっており、「はこね」運用時は照明が入れられ、飲み物やグッズなどが陳列されています。
手前のカウンターにはビールサーバーのようなものも置いてありますが、EXEの車内では生ビールの提供を行っていないはずなので何に使われているのか気になるところです(笑)。

2・5・8号車 トイレ・洗面台

デッキ通路の様子。照明があるとはいえ、夜間はかなり暗い雰囲気です。

2・5・8号車に設けられているトイレの様子。この車両が登場した1996〜1999年は、車内のトイレが和式から洋式へと移り始めた過渡期でしたが、EXEの一般トイレは全て和式となっています。
トイレの内部は大理石のような仕上がりになっており、シンプルながらシックなデザインとなっています。

5・8号車は車いす対応のトイレ・洗面台が設けられています。写真はその洗面台の様子で、入口部分がかなり広く取られているのがお分かりいただけると思います。

で、トイレ内部はこんな感じです。

車椅子対応トイレ内にはベビーベッドも設けられています。

デッキ

一部デッキにはごみ箱も設けられています。休日午前中の下り「はこね」に乗ると、箱根湯本に着く頃には特に缶飲料のところが今にもあふれ出しそうな状況になりますね(苦笑)。

撮影日時・場所

撮影日:2015年5月6日
撮影場所:小田急電鉄 「ホームウェイ1号」「はこね50号」 車内

車両概説

(↑) 座席モケット

(↑) カーテン

車両概説

デビュー年:1996年

箱根への観光需要だけでなく、沿線利用者の通勤需要にも対応できる特急型車両として1996年にデビュー。

それまでのロマンスカーの象徴でもあった展望席や連接台車などを一切廃し、他社の特急型車両に近い構造になっているのが特徴。

小田急線内の「はこね」「さがみ」「えのしま」「ホームウェイ」などに幅広く使用されている。

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