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小田急電鉄8000形「更新車」
生まれが平成初期の私にとって、「小田急」と言えばいまだに白地に青帯の車両が真っ先に思い起こされる今日この頃です。最近では車両の置換が進み、3000形や4000形などのステンレス車体が目立つ小田急ですが、昔ながらの白帯に青帯の車両もまだまだ活躍中。そんな車両がこの小田急8000形です。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:小田急電鉄多摩線 唐木田駅 車内 備考 |
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車内全景
では車内に入ります。元々8000形は内装を薄い青、床材を薄いグリーン、座席は青系と全体的に寒色系でまとめていました。しかし、更新工事に伴って化粧板は白系に一新され、座席も赤系のモケットをまとったバケット構造のものに交換されました。そのため、車内は更新工事前の8000形と比べてかなり明るい雰囲気に一新されています。
座席
座席の様子。更新工事に伴って座席は交換されているようで、派手な赤系のモケットをまとった張りの強いバケットシートが並んでいます。写真は2008年度に更新された8264編成で撮影しており、座席間の手すりは曲線を描いた4000形に近いものが採用されていますが、更新時期によって直線だったりと細かい違いがあるようです。この車両も何だかんだ車内的に奥が深そうな車両ですねぇ。
座席の手すりのアップ(左)と非常用ドアコックの様子(右)。見ての通り、座席間の2本だけ曲線なのがお分かりいただけるかと思います。
車端部
車端部は4人がけとなっています。この区画のみ床材の色が青系ですが、これは優先席区画であることを示す小田急共通のサイン。「あれ、一般席区画なのになんで優先席のカラーなの?」と思った方は正解です。こちらの区画は、更新工事当初はもともと優先席でした。
優先席 で、こちらが優先席の様子。基本的な見付は一般の車端部に同じですが、つり革が黄色いものに変更されている、黄色の手すりが増設されているなどの違いがあります。3000形以降の車両では優先席はパープル系のモケットが採用されていますが、8000形では濃紺のモケットが使われているのが特徴です。雰囲気としては更新工事前のそれに近いこともあってか、妙にレトロな雰囲気を感じる中、増設された黄色い曲線の手すりがものすごく浮いているように見えるのは私だけではないはずです。
フリースペース
更新工事に伴い、先頭車両には車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースが新設されました。7人がけ座席のうち、片側3人分を潰してフリースペースとしています。フリースペース部分の四角いクッションのようなものは、元々跳ね上げ式の補助席だったもの。2010年頃から、座席は折りたたんだ状態で固定され、上から座席モケットと同じ色のカバーがかけられ、補助席としては廃止されています。 フリースペースの設置に伴い、非常通報器(左)が新設されました。また、フリースペース隣の座席は見ての通り4人がけです(右)。フリースペース側には、申し訳程度に仕切が設けられているのが特徴です。
車内設備 天井の様子(左)と荷物棚の様子(右)。どちらも更新工事に伴って、化粧板が貼りかえられていますがそれ以外は大きく変わった点はなさそうです。
一般席(左)と優先席(右)のつり革の様子。一部のつり革はやや低めの位置に設置されており、背の低い人でも握りやすくなっています。更新工事の時につり革は総入れ替えされています。
ドア 乗降用ドアの様子。こちらは戸袋脇に縦に黄色のラインが追加された以外、大きな変化はありません。また、ドア上にはLEDによる案内表示装置が設けられました。8000形の更新工事が始まった頃は、すでに案内表示装置の潮流としてはLEDからLCDモニタに移っていた時期ですが、本系列では全車両がLED表示装置となっています。 |
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概説
輸送力増強を狙いつつ、各停から急行まで幅広く運用できる車両として1982年にデビュー。以後、1987年まで6両編成・4両編成ともに増備された。 2002年以降から車体更新が始まっており、現在は全編成が更新済みとなっている。この際、一部編成を除き足回りはVVVFインバーダー制御に交換された。更新工事の時期が長期に及んだため、更新時期により制御方式や各種機器が異なっているほか、内装についても細かい差異が見られるのが特徴。 小田急線全線で運用されている。
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