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HOME > 鉄道・バス車内写真 > 私鉄 > 京王電鉄8000系「大規模改修車」

京王電鉄8000系「大規模改修車」

1992年のデビューから既に26年が経過しながらも、京王本線ではまだまだ十分メインを張っているといっても過言ではないのがこの8000系。後継の9000系も徐々に数を増やしつつあるものの、あちらは都営新宿線への直通運用が中心で地上線は8000系(と7000系)という、一種の「棲み分け」が形成されているようです。
デビューから26年ともなればそろそろ引退の話が聞こえてきてもおかしくない頃合いですが、2014年に突如として大規模改修を施された編成が登場。今後、年間3編成程度のペースで順次大規模改修が施されていくようです。京王電鉄、1980年代デビューの7000系に改造を加えながらまだまだ使用するように「古い車両を大切に末永く使う」というポリシーがあるのかは知りませんが、この8000系も何だかんだで当分は京王地上線の輸送を担い続けるのでしょう。
写真は夕暮の高尾山口駅で発車待ちの様子。車体側面はデビュー当初から大きく変わっていませんが、車内に一歩足を踏み入れるとさまざまな“違い”を見ることができます。さっそく見ていくことにしましょう。

モケット

(↑)普通席
(↑)優先席
(↑)床

撮影日時・場所

撮影日:2017年10月12日
撮影場所:京王電鉄高尾線 高尾山口駅 車内

備考

特にありません。

車内全景

というわけで車内の様子。元々8000系は「アイボリーとベージュ系でまとめた車内にローズレッドの座席が視覚上アクセントになる」という感じで、車内は全体的に暖色系でまとめられていました。しかし今回の大規模改修に伴い、内装面は目立たないながら大きく変化を遂げています。
目に付くのは、座席が中性色のグリーンをベースとしたものになっているほか、床材が全面的に張り替えられているところ。床材の話と言えば、京王の車両に見られる特徴として「座席下部分にラインを引いて着座した人が脚を(心理的に)投げ出しにくくする仕様」があります。改修後はその仕様を引き継ぎつつ、床面を茶色の濃淡で区別する方式に。果たしてこの仕様、脚を投げ出しにくくする効果がどの程度あるのかは気になるところですが…(苦笑)。
全体的に、化粧板は白系、座席はグリーン、床材は茶色と、改修前に比べてメリハリのある車内になったように感じます。

座席

座席の様子(左)と座面の様子(右)。座席単体の形状は改修前から変わっていませんが、モケットの張り替えと併せて座席内部の詰め物が交換されたようで、全体的にハリのある座り心地です。(右)の写真をよく見ていただくと分かる程度ですが、改修前からのバケット構造(一人一人の着座位置に合わせて座面を成型)は維持されています。詰め物が交換されたとはいえそこまでバケットにハリがあるわけではないのですが…。試しにあえてズレて座ってみると違和感はあったため、「定員着席」というバケット構造本来の役目は十分果たせているように思います。

座席中央の握り棒(左)と座席両端の仕切のアップ(右)。どちらも2008年頃に行われたATC設置工事と同時期に設置されたもので、今回の改修前からの設備です。大規模改修によって特にいじられたわけではないためか、写真(右)を見ていただいて分かるように、塗装の剥げが既に出てきていました。

車端部優先席「おもいやりぞーん」

で、優先席区画。大規模改修に伴い、車端部の区画は全て優先席に変更されました。座席モケットは一般席区画の色違いで、こちらはブルー系の色調。京王の優先席区画・フリースペース(後述)は「おもいやりぞーん」なる別名がついており、シールは連結面の窓に貼り付けられています。最近ではこの連結面の窓はもはや「絶滅危惧種」に近い存在となり、今回の大規模改修でどうなるのか気になっていましたが、しっかり生き残りましたねぇ。

フリースペース「おもいやりぞーん」

各編成、新宿寄りから2両目の車両には車いすやベビーカー利用者向けのフリースペースが設けられています。
フリースペースとは全く関係ありませんが、京王の車両に見られる特徴として、消火器が連結面の窓上という非常に高い位置に配置されていること。あの重たい消火器が実際に必要になった時、この位置から取り出すのはけっこう大変な気がしますが…。なお、8000系の後にデビューした9000系もこの位置に消火器があることから、これはどうやら京王の“仕様”なのでしょう。他社では化粧板に埋め込む、優先席下に吊り下げるなどの方式が主流なだけに、どういう理由でこの位置に配置されているのか気になるところです。どなたかご存知の方いらっしゃいましたら是非ご教示ください。

フリースペース部分を外から見た様子(左)と、乗務員への非常通報装置の様子(右)。戸袋窓は「優先席」「ベビーカー」「車いす」と都合3つのシールが貼り付けられた結果、ほとんど窓としての用をなさない状態になっていますねぇ(笑)。

車内設備

天井の様子(左)と荷物棚の様子(右)。天井まわりは改修前から変わっていないように見えますが、各種鉄道雑誌などによると新火災対策基準への適合の関係から、冷房の吹き出し口(写真中央)がFRP製からアルミ製に交換されているようです。

大規模改修後もしぶとく残り続ける急停車に関する「お願い」のプレート(左)。この古めかしい書体がなかなか味のある一品です。写真(右)は床面にある点検用の蓋。こちらも最近ではめっきり見かけなくなった気がします。

つり革

一般席(左)と優先席(右)のつり革をそれぞれご覧いただきます。こちらは改修とは関係ないようで、昔ながらの丸いつり革がそのまま残っています。

乗降用ドアと行先表示

乗降用ドアの様子(左)と行先表示の様子(右)。大規模改修に伴ってドアは全交換されており、戸袋への引き込み防止を狙って窓とドア本体の段差のないものが採用されています。

概説

デビュー年:2014年(大規模改修車のデビュー年)

1992年のデビューから20年以上を経て、足回り・内装面に陳腐化の進んでいた8000系に大規模改修を施して2014年に登場。

本改修が行われる前から、8000系には様々な改造(行先表示器のフルカラーLED化など)が施されていたが、内装やドアなどが一新される改修は今回が初となった。
2014年の改造を皮切りに、以後年間3編成程度のペースで大規模改修工事を進めていくとのこと。

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