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伊豆急行100系「クモハ103」
伊豆急行の観光鉄道としての「礎」を築き、20世紀後半の伊豆急行を支え続けたのがこの100系です。爽やかなマリンブルーの塗色は、現代にも十分通用しそうなデザインですね。登場から50年以上が経つ今も、全く陳腐化していないと言っても過言ではなさそうです。 |
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モケット
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撮影日時・場所 撮影場所:片瀬白田駅 車内 備考 また、団体行動での合間を縫って撮影した写真の為、構図などにズレがある写真が少々ありますが、ご了承ください。 |
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車内全景
車内に入ります。クモハ103は2011年の「復活」の際に、デビュー当初の雰囲気に近づけるよう抜本的な改装が施されたとのことで、車内はデビュー当時からの青モケットが展開しています。また。改装にあたって床材も張り直されたとのことで、一見ではデビューからまもなく60年になる車両とはとても思えないほど、良い状態を保っているように感じます。
座席
座席の様子。写真(左)がクロスシート、(右)がロングシートの様子です。
車端部
天井(左)と荷物棚(右)の様子。かつてクモハ103には、電源の関係で動作しない、無用の長物と化した冷房装置があったそうですが、今回の“復活”に伴い撤去されています。撤去されたわりには、かつて冷房があった痕跡が天井に全く見当たらないほどにはきれいに整備されており、伊豆急行のクモハ103にかける“本気”が垣間見えるような気がします。
通路の様子(左)と座席肩部の握り手(右)。握り手も“復活”によって整備されたためか、新品のような輝きを保っていました。
扇風機(左)の様子と車内に掲示されている復活整備中の写真(右)。扇風機の広告は昔のものをそのまま残しているとのことです。 運転席後ろの様子
運転台後ろの様子。貫通扉上には100系の「復活」に関する掲示のほか、温度計、号車表記などが配されています。
温度計のアップ(左)と100系に関する掲示の様子(右)。いずれもクリックすると大きな画像でご覧いただけます。温度計の表面はヒビ割れていますが、これはデビュー当初からあったものでしょうか。
おまけ:貸切列車・固有の設備と演出
最後におまけとして、貸切列車固有で見られる設備を紹介します。貸切列車を申し込む際に、車内で飲食する旨を事前に伝えておくと、一部区画にこんな感じの仮設テーブルが設置されます(写真左)。荷物棚から吊り下げて窓際のテーブルに固定する方式ですが、安定感は問題なく、車内で出された弁当を食べる時にも難儀しませんでした。
おまけ:その他 海沿いを快走する100系の車内からの写真(左)と、伊豆急下田駅での並び(右)。かつて1990年代後半に幾度となく肩を並べた「盟友」とも言える185系と251系の並びが、再び実現しています。この185系・251系も今後の引退が発表されており、いずれは「過去の風景」となってしまうのでしょう。
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概説 伊豆急行線の開業当初から使用されている車両。
伊豆急行線と相互直通運転を行っているJR伊東線の熱海から伊豆急下田まで通しで乗車した場合、乗車時間が1〜2時間となることから、車内は大半がクロスシートとされ、長距離利用に特化した作りとなっている。
2000年から後継となる200系の導入が始まり、2002年までに両運転台を持つクモハ103を除き全車が引退。
その後は各種のイベント列車や団体貸切列車を中心に運用されていたが、老朽化と保安装置の更新に対応するには多額の費用や手間がかかることから、2019年7月限りでの引退が既に決定している。
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